人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

日本酒はどの酒と似ているのか?

きっかけはこのツイート。

この方は直接存じ上げないのですが、アメリカで日本酒を普及させるべく奮闘していらっしゃる方のようです。
海外の方を相手にしていらっしゃるということで、酒に対する「疑問の持ち方」が興味深くて、いつも楽しくツイッターやnoteを拝見しております。

以下、続きのやりとり。

そう、実は自分も、最近は「日本酒とウイスキーが似ている」と感じていて、ブログの下書きに纏まりのない思考の断片が格納されておりまして。
良い機会なので、その断片を最低限読める感じに整えて、吐き出しておきましょう。

ーーーーーーーーーー

■日本酒と「ワイン」は似ているのか?

海外の酒の中で、日本酒と最もよく比較されるのは「ワイン」だと思う。
(自分も以前は、良く日本酒とワインを比較して物事を考えていた。)
両者が比較される大きな要因の一つは、ともに「醸造酒」であることだろう。

但し、それだけでは説明がつかない。
世界的に飲まれている醸造酒といえば「ビール」もあって、日本酒と同じく「穀物」から造るという共通点があるが、何故かあまり比較対象とされない。
(最近は日本酒とビールを比較する人が増えている気もするが。。。)

完全に想像だが、日本酒とワインが良く比較される要因は、
①製造方法に共通点がある(ともに醸造酒)
ことに加えて、
②ワインをあこがれの対象として捉えている人が多い
こともかなり大きいのではないかと思う。

で、自分はどう感じるかと言うと、実際に似ているかどうかはさておき、②の観点から比較することの意味はあるし、とても良いことだと思っている。
但し、自分自身のワインの経験値が、主に財力と肝臓の制約によって不足しており、主観に基づく独断と偏見で語れないのが悲しいところ。
(唯一「ちょっとは自分の経験に基づいて話せるかな」というのが、「日本酒の古酒・熟成酒」と「酒精強化ワイン」の共通性なのだが、双方ともマイナージャンルだし。。。)

■日本酒と「焼酎」は似ているのか?

これは言うまでもなく、ともに「和酒」であるという共通点がある。
さらに、日本酒と「米焼酎」であれば、原材料まで同じになるのでより親和性が増す。

ところが、焼酎をそれなりに飲んできて、特に米焼酎と粕取焼酎を愛してやまない自分としては、「味わいは全然似ていない」というのが正直なところ。
あえて似ている点を探せば、
・「吟醸酒」と「減圧焼酎」はエステリー(フルーツ)の感じが似ている。
・「純米酒や本醸造酒」と「常圧のそんなに熟成していない米焼酎」は、静かな感じが共通する。
とかそのくらいで、全面的に似ているとは言い難い。

そもそも自分は、日本酒と米焼酎に「お米の味や香り」をあまり感じないので、共通点が「静かな感じ(=味が弱い/無い)」というのも何か変だなと。。。
(ここを深堀りすると冗長になるので、今回は割愛する。)

ちょっと角度を変えて、「似ていると主張することによって何かが生まれそうか?」と考えても、あまり妙案が思い浮かばない。
アウトプットの味わい、アルコール度数が違うということは、飲むシチュエーション、販売のターゲットも全然違うということだからなー。。。

ということで、個人的には、日本酒と焼酎は「ただ同じ国で作られている」だけで、「実際似ていない」し「似ていると発信する意味や効果も乏しい」と思う。

■日本酒と「ウイスキー」は似ているのか?

そして、最後。
結論を言ってしまうと、現在の自分は、日本酒と一番似ている酒はウイスキーだと思っている

ウイスキーを飲むようになる前は、日本酒とウイスキーを比べるなんて1ミクロンも想像しなかったな。
こういうのは、節操なく色々な酒を飲んできた醍醐味というか、何というか。。。

最大の共通点は、日本酒もウイスキーも、味わいの淡い穀物に外部から要素を加えていく「足し算の酒」ということだと思う。

日本酒の原料は「米」で、ワインの原料のブドウと違って内部に水分をほぼ含まないので、外から水を加える。
製造工程で数多くの微生物が活動し、米と水を原料に味わいの要素を創造し、元々の米とは異なる味わいを次々に乗っけていく。

ウイスキーの原料は「大麦」で、やはり外から「水」を加える。
そして、麦芽(物によってはそれに付随してピート)の風味を与え、蒸留後の熟成段階で「樽」の風味をガツンと乗せる。

日本酒に関しては「引き算の酒」だという主張もよく聞くが、これは「精米」という一つの工程にフォーカスした「近年のモダンな日本酒」のイメージだろう。
他のの酒と比べて原材料の種類が多く、活動する微生物の種類も多く、工程も複雑な酒が、「引き算の酒」の訳はないと、自分としては思っている。

もう一つ、「地域の”文化”が表現されやすい酒」だということも、重要な共通点だろうと思う(そうあって欲しいという願望も含む)。

ワインは原料であるブドウの味わいが地域の自然条件によって大きく異なる。つまり、「地域の”自然”が表現されやすい酒」と言える。
それに対して、米は北海道産と九州産、もっと言えばカリフォルニア産と比較しても、味わいにそれほど大きな差は無い(おそらく大麦も同様だろう)。

では、日本酒とウイスキーが、それが造られる地域とどのような繋がりがあるかと言えば、それは地域の”文化”だと思う。
「そこにあるものを使って造られ始めた。」
「そこに住んでいる人が求めるものが造られてきた。」
みたいな、自然に根差しつつも、そこの人の生活や生業が乗っかってrいるイメージ。

そう言えば、ちょっと前に以下のようなツイートをしたことがある。
これは考えていてむちゃくちゃ楽しかったことをよく覚えている。


(もちろん、もっとワインに詳しくなれば、日本における日本酒の産地と、フランスにおけるワインの産地の比較もできるかもしれない。)

ーーーーーーーーー

以上が、下書きに溜め込まれていた内容。

改めて振り返ってみると、単純にこの時点で好き&よく飲むな酒が「日本酒」と「ウイスキー」の2つだからこそ、両者の共通点が強く感じられているということが読み取れますね。

こういう姿勢、嫌いじゃないです。
自分の経験に基づく独断と偏見、素晴らしいことじゃないでしょうか。
今後も、こんな調子で楽しくやっていきます。

<了>

長男(5歳)を連れて、沼津・熱海へ小旅行をしてきた。

※写真大量につきギガ死注意

久しぶりの投稿。
ここのところブログに書きたいことも特になく、日々の断片をTwitterに書くだけで事足りていた。
梅雨に入ってから週末が雨続きだったことや、次男の体調が悪かったこと(胃腸炎)もきっと影響しているのだろう。

で、先週の日曜日。
このまま家で悶々としていると発狂しそうだったので、長男を連れて小旅行に出掛けてきた。
リクエストを聞くと「東海道線の2階建てグリーン車に乗りたい」というので、行き先を沼津に設定して遅めの9時に出発。


■沼津

で、沼津。
意外にも、まともな街歩きはお初でございますね。

沼津港~昼メシ

ますは長男を楽しませようということで、沼津港の「深海魚水族館」に行ってみた。
内容はなかなか良かったが、価格に見合うかどうかと考えるとちょっと微妙な気も。
長男が喜んでいたので、小旅行のスタートとしてはまずまずか。。。
(父ちゃんが興味薄だったので写真はゼロ。)

水族館から出たらちょうどお昼時。
当初は沼津港で地魚でも食うか~と思っていたが、観光地っぽい雰囲気がちょっと苦手だったので、Google検索で見つけた大衆食堂まで歩くことに。
(港から外れて、ようやくカメラを取り出す気分になった。)

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おっ、ここやな。

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人類三大欲の一つであらせられるホルモン欲を満たす。

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適度に臭くて、これはなかなか好み。

ところで、長男のために頼んだ塩ラーメンがむちゃくちゃ熱い。
中身だけじゃなくて丼も激熱で、長男が食べるのに難渋していた。

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それはともかく、店主&常連さんは長男に優しくしてくれて、とても心地良い時間を過ごすことができた。
ありがとうございました、

「アーケード名店街」~仲見世商店街

午後は父ちゃんの時間ということで、以前から目をつけていた「アーケード名店街」へ移動。
もう、入口の看板を見ただけでガッツポーズをしたくなりましたね。
まあ、とにかく写真をご覧下さいませ。

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いやー、たまりまへんな。

こういう片持ち構造のビルの町並みと言えば、静岡市の清水銀座が思い出される。

どっちも素晴らしいけど、沼津の方は角地の建物が曲面になっているところが良い。
両方とも静岡県内で、建設時期も近いだろうから、同じ設計者が関わっていたりするんかなー?

そして、もう一つ、清水銀座と沼津「アーケード名店街」の共通点がある。
ともに旧東海道沿いにあって、鉄道駅近くの新たな繁華街にお客さんを奪われ、すっかり寂れてしまっているのだ。。。

名店街から沼津駅に向かって歩くと、ちょうど七夕祭りをやっていて、そこそこ賑わっていた。
(人が増えたので、写真を撮る意欲が失せた。)

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まったく新規募集感が無い看板。。。

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■熱海

来宮駅~日航亭大湯

沼津から熱海に移動してきた。

熱海の玄関口と言えば。。。イエス!!!キノミヤ(来宮)!!!
熱海駅がクソみたいな駅ビルに改築されてしまった現在となっては、熱海に来る全ての観光客は、ひと駅足を伸ばして来宮駅で下車する義務があるのだ!!!(知らんがな。)

熱海駅の改築に関しては、味わい深い木造駅舎を潰して駅ビルをおっ立て、よりによって「ラスカ」を入居させるとは、もう愚の骨頂としか言いようがない。
木造駅舎の解体は仕方なかったとしても、せめて尾道駅や湯河原駅のように「観光地の玄関」であることを意識した新駅舎にして欲しかった。。。

参考までに、以前撮影した熱海駅の破廉恥な姿を晒しておく。

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閑話休題。

まずは来宮駅の駅舎。
かつての熱海が別荘地であったことを偲ばせる、素晴らしい駅舎ですな。

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そして、来宮駅から熱海銀座に下っていく坂道が、それはそれは渋いのだ。

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そして、日帰り温泉の「日航亭大湯」に到着。
ここは二回目の訪問で、とても気に入っている。

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湯上りの休憩室で、父ちゃんは発泡酒、長男はアイスクリームで癒しのひととき。

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お湯は熱いので入浴時間は短かったが、休憩室でだらだらと長居してしまった。
ここは「お湯良し、人良し、居心地よし」。
熱海とは思えない静かな雰囲気を味わえるので、そういうのが好きな人にはかなりオススメ。

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何やら、かつては徳川家康がお忍びで来ていたとのことで、出口には葵の御紋がある。

熱海銀座~熱海駅

風呂上がりにのんびりしていたら良い時間になったので、ぼちぼち帰りましょうかね。
寄り道をしながら坂道を上って、不承不承熱海駅へと向かう。

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この界隈はむちゃくちゃ好み。

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相変わらずエエ雰囲気ですな。

その後はまっすぐ帰宅して、家族で夕食を食べて寝た。

長男は終始楽しそうで、自分にとってもかなり気晴らしになったということで、とても良い小旅行だった。

<了>

【決勝リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

いよいよ決戦の夜!!!

大会レギュレーションはこちら↓
【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。
予選リーグ激闘の記録はこちら↓
【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。

★決勝リーグ選手入場!

※脳内でこの曲を流しながらご覧ください↓
FIFA アンセム - YouTube

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(左から)
農協牛乳(レフェリー)
グループA・1位 土田 initial F(日本酒)
グループB・1位 常陸山(正調粕取焼酎)
グループC・1位 六代目百合(芋焼酎)
グループD・1位 コーヴァル ドライジン(ジン)
グループE・1位 ワイルドターキー(バーボン)
各組2位の上位① ドン・アウグスティンクリスタルアネホ(テキーラ)
各組2位の上位② アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)
予選免除(ディフェンディングチャンピオン) 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

★いざ決戦!

ぜんぶ一定水準以上なのは分かっているので、個性や持ち味を積極的に拾うことを意識してコメントを書いていく。

土田 initial F(日本酒)

シンプルに旨い。分かりやすい。それ故想像の範囲内でもある。
蒸留酒にない「味が融合する」感じは評価できる。
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常陸山(正調粕取焼酎)

旨いねー。実に旨い。チョコ牛乳~コーヒー牛乳。でも籾殻風味も健在。
複雑なのにまとまっている。スケールの大きさを感じる。
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六代目百合(芋焼酎)

焼き芋牛乳っぽい。そして、奥にある黒蜜っぽい感じがたまらん。
安心できる味わいで、日常的に飲めそう。
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コーヴァル ドライジン(ジン)

コクがあるのに爽やか。開放感。アウトドアっぽい。昼間に青空の下で飲みたい。
相性抜群で、わざわざ牛乳割りをやる意味があると思わせてくれる。
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ワイルドターキー(バーボン)

華やか。バナナの香りが広がる。分かりやすい。後口のほろ苦さがやや気になる。
バナナの強い香りが、樽のマイナス風味をマスキングしている印象がある、
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ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

甘美。ハチミツ感。そこに青草の爽やかさでしつこくならない。
テキーラの個性はちゃんと生きているし、相当良い組み合わせなのでは。
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アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

深い。キャラメルの奥行き。後口のほろ苦さがやや過剰か。
やっぱり牛乳と樽の組み合わせはそんない良くないので?と思ってしまう。
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常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

焙煎麦の香ばしさが牛乳と融合。これは間違いない。
ディフェンディングチャンピオンの貫禄。このままRTDにして売れるのでは。
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★最終順位発表!

※脳内でこの曲を流しながらご覧ください↓
Chariots of Fire • Main Theme • Vangelis - YouTube

第8位 アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

わざわざ牛乳割りにして飲むことはない。普通に飲んでめちゃくちゃ旨いから普通に飲もう。

第7位 ワイルドターキー(バーボン)

牛乳割りは十分アリだと思う。思うが、うーん、まあ別にいいかと。

第6位 土田 initial F(日本酒)

大健闘。他にない持ち味を感じた。が、個性という点で少々物足りなかった。

第5位 六代目百合(芋焼酎)

予選ではトップクラスだと感じたが、決勝リーグの猛者に混じるとパンチ力不足。

第4位 ドン・アウグスティンクリスタルアネホ(テキーラ)

原料のアガベ(リュウゼツラン)の風味が長所になっているところが高評価。また時々やりたい。

第3位 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

たぶん誰が飲んでも高評価をつけるだろう。とにかく完成度が高い。
この域に達して初めて「牛乳割り推奨」と言えるのではないか。

第2位 常陸山(正調粕取焼酎)

とにかく癖が強くて飲み手を選ぶ正調粕取焼酎が、こんなふうに化けるとは思わなかった。
今回の企画で一番楽しくてワクワクした。
プロの人の感想を聞きたい。

第1位 コーヴァル ドライジン(ジン)

初めて飲んだ瞬間、思わず「おおお!!!」と声が出た。
それが自分の経験値不足によるものだとしても、素直な感動は大切にしたい。
さすが、カクテルとしてそういう組み合わせがあるだけのことはある。
やはり先人は偉大だ。

ーーーーー

以上、長く激しい戦いが終わった。
このしょうもない記事を、最後までお読みいただいた奇特な方々に感謝。
ありがとう!ありがとう!
<完>

【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

いざ、開幕!
大会レギュレーションは以下を参照。
【大会方式変更】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。

選手入場!!
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※ギネスだけ写っていない。

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★グループA

<参加選手と予想>

◎千年の甕 長期熟成酒(球磨焼酎)
○ギネス(ビール)
▲土田 initial F(日本酒)
△アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

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<競技結果>

1位 ▲土田 initial F(日本酒)

ヨーグルト風味(というか、グラスの縁で牛乳が凝固して実際ヨーグルトができた)。
ライチとか爽やかな果物の感じもある。
若干えぐみはあるが他の日本酒より全然気にならない。
砂糖追加でさらに円やかに。

2位 △アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

ほろ苦いキャラメル牛乳。面白い&旨い。
砂糖を追加するとキャラメルっぽさが消えてしまう。

3位 ◎千年の甕 長期熟成酒(球磨焼酎)

苦い。シイタケ風味が気になって香ばしさが良い方向に伸びない。
砂糖追加でも印象変わらず。

4位 ○ギネス(ビール)

苦酸っぱいい牛乳の出来上がり。
砂糖を追加すればまあまあ飲める。

【寸評】
ここは上位2つと下位2つの差が大きく開いた。
1位と2位は対照的で、醸造酒は牛乳との「味の融合」、蒸留酒は「香りの付加」みたいな違いが感じられて面白かった。
下位2つは短所が長所を覆ってしまった印象。

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★グループB

<参加選手と予想>

◎常陸山2008(粕取焼酎)
○丹沢山 山廃純米2011by(日本酒)
▲タリスカー(スコッチ、ピーテッド)
△オーケー デリブティックワイン(赤ワイン)

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<競技結果>

1位 ◎常陸山(正調粕取焼酎)

正調粕取焼酎の籾殻風味ががマイルドになって、コーヒーっぽくなる。
砂糖追加でますます飲みやすく。

2位 ○丹沢山 山廃純米2011by(日本酒)

まあまあ馴染むが、後口のえぐみ気になる。
砂糖追加でえぐみ強調されてしまう。
不味くはないが、あえて牛乳割にすることもない感じ。

3位 ▲タリスカー(スコッチ、ピーテッド)

牛乳で割ったことによヨードと苦味が強調される。これは正露丸牛乳。
砂糖追加してもあまり変わらず。

4位 △オーケー デリブティックワイン(赤ワイン)

酸っぱ渋い牛乳、不味い!もう一杯はいらない!
砂糖追加も意味なし!

【寸評】
このグループでは常陸山が頭一つ抜けていた。
(というか、正調粕取焼酎の新たな可能性を引き出したかも。。。)
あとの3つは牛乳と喧嘩する感じ。

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★グループC

<参加選手と予想>

◎六代目百合(芋焼酎)
○レッドブレスト12年(アイリッシュウイスキー)
▲甲斐男山 普通酒(日本酒・普通酒)
△ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

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<競技結果>

1位 ◎六代目百合(芋焼酎)

焼き芋牛乳! アフターの香ばしさ印象的。黒麹の香ばしさが牛乳とむちゃくちゃマッチ。
砂糖追加で 、アルコールを忘れるヤバい飲み物になる。
焼き芋牛乳が不味いわけがないので、順当っちゃー順調か。

2位 △ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

蜂蜜と青草、一体感あり、甘美。
砂糖追加で蜂蜜感が増す。
素直に牛乳とマッチした。

3位 ▲甲斐男山 普通酒(日本酒・普通酒)

まろやか、酸味不足のヤクルト、ややえぐみ気になる。
後口の苦味で意外にキレ良し、 感動は無いが普通に飲める。
砂糖追加も印象変わらず。
普通に飲めるが、相手が悪かったか。。。

4位 ○レッドブレスト12年(アイリッシュウイスキー)

樽香シェリーコーヒー牛乳。
牛乳によって樽とシェリーの香りが浮き上がり、バランスが良くない。
砂糖追加でも樽香は一向に減退しない。

【寸評】
このグループは思ったよりレベルが高く、発見があって楽しめた。
テキーラの相性を予想できなかったのは単なる経験値不足だろうな。
甲斐男山はメンバーの中で最安値だが、各組3位の中では一番良かったと思う。

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★グループD

<参加選手と予想>

◎カリー春雨(泡盛)
○天井川 純米酒(日本酒)
▲コーヴァルドライジン(ジン)
△カヴァラン ディスティラリーセレクト(台湾ウイスキー)

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<競技結果>

1位 ▲コーヴァル ドライジン(ジン)

え?美味い? 
ジンが死なずに甘味とコクがプラスされた感じ。
ジェニパーベリーが心地良く感じる。
砂糖追加しても印象変わらず。
(後から調べてみたら、ジン+牛乳のカクテルがあるらしい。どうりで旨いわけだ。)

2位 ◎カリー春雨(泡盛)

黒麹の香ばしさが良い。
アフターの泡盛らしいシイタケ香は好みが分かれそうな気もする。
砂糖追加で香ばしさが減退。

3位 ○天井川 純米酒(日本酒・滋賀県)

ただの酒臭い牛乳、えぐみ少々気になる。
砂糖追加で少しバランス良くなる。

4位 △カヴァラン ディスティラリーセレクト

牛乳によってシェリーの渋みが浮く、樽香はそれほど気にならない。
砂糖追加しても、渋みと甘味がちぐはぐになるだけ。

【寸評】
予選リーグ最大の番狂わせ(というか、これも主催者の経験値不足)。
ジン、テキーラが良かったということは、植物系の青っぽい要素と牛乳は合うのかもしれない。

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★グループ E

<参加選手と予想>

◎ワイルドターキー(バーボン)
○壱岐スーパーゴールド(麦焼酎)
▲フロンテラプレミアムシャルドネ(白ワイン)
△四代目和右衛門 特別純米(日本酒・サイレント系)

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<競技結果>

1位 ◎ワイルドターキー(バーボン)

バナナフレーバー牛乳。樽由来の苦味もアクセントになっている。大人牛乳。
砂糖はいらない。
カクテル(カウボーイ)もあるし、合うのは想定内だった。

2位 △四代目和右衛門 特別純米(日本酒・サイレント系)

悪くない。日本酒の栗っぽい甘さとミルクが調和。円やか。
砂糖追加でえぐみ強調。

3位 ▲フロンテラプレミアム シャルドネ(白ワイン)

コクがない飲むヨーグルト。ふつう。
砂糖追加でジュースみたいになる。

4位 ○壱岐スーパーゴールド(麦焼酎)

 ただの薄甘い何か。 もう少し存在感がある麦焼酎を選べば良かった。
砂糖を入れるとただの甘い牛乳になる。

【寸評】
ワイルドターキーの完勝。あとの3つも決して悪くないが、インパクトが無かった。
ウイスキーに関しては、アランとワイルドターキーが良くて、カバランとレッドブレストがダメということは、シェリー樽と牛乳が合わないのだろうか。

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★決勝リーグ進出選手

グループA・1位 土田 initial F(日本酒)
グループB・1位 常陸山(正調粕取焼酎)
グループC・1位 六代目百合(芋焼酎)
グループD・1位 コーヴァル ドライジン(ジン)
グループE・1位 ワイルドターキー(バーボン)
各組2位の上位① ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)
各組2位の上位② アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)
予選免除(ディフェンディングチャンピオン) 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)


予想通り蒸留酒が多いっすな。
とはいえ、酒の種類がバラけたことは嬉しい。
唯一の醸造酒である「土田 initial F」はどこまで戦えるか。
決勝リーグを乞うご期待。

<続>

田植えで「原点回帰」してきた。

今から約10年前、日本酒にハマってそんなに経っていなかった頃。
引越したばかりの神奈川県で、休日の暇を潰せそうな面白い活動はないかなーとネットで調べていたら、「僕らの酒」という面白げな活動を見つけた。

活動内容はタイトルそのまんまで、NPOの会員たちが自分たちで酒米を栽培して、それを酒蔵に委託して日本酒にしてもらうというもの。

参加する前は、全国各地の「棚田オーナー」みたいな感じで、地元の農家さんがお膳立てをしてくれて、一般参加者は田植えとか稲刈りとか美味しいところを摘み食いする感じかなー、と想像していた。

ところがどっこい(古臭い言い方だが、本当に「どっこい」」という言葉がふさわしい)。
実際に参加してみると、いちおう指導してくれる方はいるものの、作業は全部自分たちでやるという、アントニオ某氏も真っ青のストロングスタイル。

いやぁ、ビビりましたね。そして楽しくてね。
何せ最初は、10年間使っていなくて草ボーボーになっていた耕作放棄地を、人力で開墾するところからスタートだったからなー。。。あの年は本当にキツくて、そしてむちゃくちゃ楽しかった。。。
農作業の方も、最初の籾殻の塩水選から始まって、種まき、苗床づくり、畦作り、水入れ、代掻き、田植え、畦草刈り、雑草取り、稲刈り、脱穀、籾摺りまで、一通り体験(というかガチ作業)をやった。

だいたいの経緯はこんな感じ↓
oisofarm.com

もう一つ新鮮だったのは、自分たちで育てた酒米(当初は食用米、途中から山田錦)から造ってもらった日本酒が「90%精米」だったということ。
当時はここまで低精白の日本酒を飲んだことがなかったが、思い入れが半端なかったし、そのうえ当時から「高精白」と「吟醸造り」は好みではないなーと感じたので、一気に低精白日本酒の魅力に引きずり込まれた。


そんなふうにハマっていた「僕酒」も、結婚して子供ができてからは、すっかり足が遠のいていた。。。
が、長男が5歳、次男が3歳になってアウトドアに連れていけるようになったので、今シーズンから復活してちょいちょい通っている。

息子ズは、虫やカエルを追いかけたり、泥遊びに興じたりしてむっちゃ楽しんでいる。

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そして、相変わらず田んぼの昼飯はレベルが高い。

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4年ぶりくらいの田植えは、長男が真剣に苗を植えまくって、父ちゃんはむちゃくちゃ嬉しかった。
次男が田んぼを恐れず、泥まみれになって遊んでいたことも、父ちゃんはむちゃくちゃ嬉しかった。

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↓長男が頑張って植えたエリア(のごく一部)
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子連れということで以前のようにガッツリ作業という訳にもいかないが、それでも、田んぼに関わることは酒好き・米好き冥利に尽きるなーと思わざるを得ない、

今年は茅ヶ崎の熊澤酒造に酒造りをお願いするということで、どんな酒になるか楽しみだ。
いや、その前に、豊作となってくれることを祈るばかり。

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最後に余談。
人が酒に求める物事は様々だと思うが、自分は圧倒的に「農産物」であることを求めている。
つまり、酒の原材料になっている米と水、そしてそれらを生み出している「風景」を求めている。
それはきっと、自分と酒との関わりの原点が「僕らの酒」の活動であることに大いに影響されているのだろう。

だから、近年よく耳にする「日本酒は自然が造るもの(=農産物)ではなく、人が造るものだ」という主張は、はっきり言って大っ嫌いだ。
そんなに「人が造る」ものにしたいのだったら、お前らは合成清酒を徹底的に極めろ!米を使うな!!水道水で仕込め!!!と思う。
(なお、あくまで個人的感情として「嫌い」なのであって、間違っているとは言っていない。むしろ理屈としてはそっち方が正しいと認めている)。

そんなふうに自分の原点を再確認できたので、また「僕らの酒」に参加して本当に良かった。
今シーズンも目一杯楽しんで、年明けには美味しい低精白酒を楽しみたい。

注:現在は「大磯農園」というプロジェクト名に変わり、「僕らの酒」はその活動の一つとなっている。
oisofarm.com
<了>

【開催概要】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

※2019年6月8日に大会方式を大幅に変更。
主要な変更箇所を赤字で表記。

開催しようと思ったきっかけは以下のツイート↓


以下、開催概要

■開催地

神奈川県某所

■開催時期

2019年6月上旬(予定)

■出場選手(21選手)及びシード

<日本酒部門>

A イマドキ日本酒代表 土田 Inicial F
B 熟成日本酒代表 丹沢山 山廃純米2014by
C 普通酒代表 甲斐男山 普通酒
D 滋賀酒代表 天井川 純米酒
E サイレント系純米酒代表 四代目和右衛門 特別純米酒

<焼酎部門>

A 球磨焼酎代表 渕田酒造場 千年の甕 長期熟成
B 正調粕取焼酎酎代表 常陸山
C 芋焼酎代表 六代目百合 35度
D 泡盛代表 カリー春雨 30度
E 麦焼酎代表 壱岐スーパーゴールド 22度

<ウイスキー部門>

A スコッチ代表(ノンピーテッド) アラン10年
B スコッチ代表(ピーテッド) タリスカー10年
C アイリッシュウイスキー代表 レッドブレスト12年
D アジアンウイスキー代表 カバラン ディスティラリーセレクト
E バーボン代表 ワイルドターキー(ノンエイジ)

<バラエティー部門>

A ビール代表 ギネス
B 赤ワイン代表 オーケー デリ・ブティックワイン赤
C テキーラ代表 ドン・アウグスティン クリスタルアネホ
D ジン代表 コーヴァル ドライ・ジン
E 白ワイン代表 フロンテラプレミアム シャルドネ

<予選免除(ディフェンディングチャンピオン)>

常徳屋 宇佐ぼうず 道中 焙煎薫蒸醸し

※自宅の取り出しやすい場所にある酒 or すぐ手に入りそうな酒を中心にチョイスしているので、偏りは多目に見て頂きたい。
※紹興酒代表(中国)は、貿易戦争のため大会参加をボイコットしたとか、しないとか。
※日本酒(香り系)は主催者の在庫がなく、かつ余っても飲みきれないため、大会に招待しなかった。
 

■対戦方式

<利き酒>
アルコール度数8~10%を目安に牛で乳割りを作る(ビールは例外)。
様子を見てグラニュー糖で加糖してベストの味を探る。

<グループリーグ>
A~Eのシードごとに酒の種類がバラバラのグループを作って飲み比べ、順位づけをする。
各グループ1位の5選手と、2位の中から上位2選手、合計7選手が決勝リーグに進出。

<決勝リーグ>
グループリーグ通過7選手と、予選免除の1選手、合計8選手を飲み比べ、順位付けをする。

◼️優勝者の栄誉

ほめてつかわす。

っつーことで、乞うご期待。

<続>

「アメリカで 日本酒ぜんぜん 流行ってない【今日の一句】」を読んで。

日本酒関連で興味深い文章を読んだので、その感想をテキトーに書く。

一年前に書かれた記事らしいが、それがTwitterで再燃して自分のところに回ってきた模様。

本文はこちら↓

 

以下の文章は主観1000000%、根拠0%のただの放談なので、そのつもりでお読みくださいませ。

 

◼️酒業界の片隅に「王様は裸じゃないか?!」と言える大人がいる。

まず、問題提起そのものが素晴らしい。

ーーーーー

日本にいたとき、いま日本酒は海外にどんどん進出しているぞ、というような話を聞いていたけれど、10ヵ月ほどこの地で暮らしながら、なんかもしかして別に日本酒って流行ってないんじゃないか、と思っていた。

自分のような素人ではなく、現役で酒関係の仕事をしている方が、誰にでも意味を理解できる根本的な疑問を投げかける。

しかも、現場(アメリカ)から問いかける。

評論家ではなく、当事者であるところが痛快ですね。

 

◼️中間部分はアメリカの日本酒事情が垣間見られて興味深い。

この記事の本論部分は第三者の話が中心で、独自データなどを用いて客観的に論を組み立ててるわけではない(筆者の方、ごめんないさい)。

とは言え、トピックとして面白い話題がたくさん並んでいて、色々と考えさせられる。

ーーーーー

たとえば、アメリカに自蔵の商品を広めようとして、「◯◯貿易」と名前のつく大手食品輸入会社のリストに載るようこぎつけたとしても、Distributor(現地の顧客と結びつけてくれる卸売業)がそれを販売店や飲食店に置く、というところまでたどり着けるとは限らない。

輸出の労力に見合った対価を得るのは、並大抵のことではないんやろな。。。

我々日本人は、日本酒を世界に広めるプロセスとして、ついつい「本場である日本産の日本酒を輸出する」ことを王道として捉えがちだが、もう少し柔軟になって良いんじゃないかなー。

例えば、ワインやビールがこんなに世界中に広まったのは、本場から輸出されたからではなくて、世界各地で現地醸造されるようになったという点が大きいだろう。

だから、日本酒に関しても、近年増加しつつあるアメリカ人による小規模醸造(自家醸造を含む)を戦略的にバックアップすることが効果的なのではと思う。

日本酒のDIY自家醸造ハンドブックとか、ウェブサイトとかを作って、全米にばらまいたらエエんちゃうかなー?

ーーーーー

ちなみに、これはわたし個人の体験だけれど、たとえ売り場をキープできたとしても、日本酒のクオリティをきちんと保ってくれる酒販店はとても少ない。Bevmo!やNijiya、Bristol Farmで購入した地酒は、ほぼほぼ老ねていた。

これはずっと言われ続けている課題だが、一向に改善されな気配がない。

いっそのこと、常温放置しても問題ない酒質の商品(完全発酵系、酸化熟成系など)を意図的に市場投入しても面白いんじゃないかなー。

アメリカで売れるかは知らんけど、酒精強化ワインとか紹興酒とか、酸化熟成(老ねの一種)の風味を取り込み、魅力にしてしまっているジャンルは結構ある。

ーーーーー

その女性は、「自蔵の日本酒の魅力を30秒でアピールできるようにならなければならない」とおっしゃった。

某氏の「秒速で1億」みたいな煽りの感じもあって、素晴らしい言い回しですなー。

名言として世間に広めたい。

ーーーーー

たとえば日本人の中には、「アメリカ人はあんこが苦手なんでしょう」と思っている人は多い。

ところがいま、ロサンゼルスにあるとある今川焼き屋では、アメリカ人が長蛇の列を作る。

へー。そうなんか。と思ってググってみたら、むっちゃ興味深かった。

名前は今川焼きであっても、中身はもはや今川焼きではない。

ローカライズの素晴らしいお手本。

ビバリーヒルスの今川焼きショップ「フリフィルド」登場!

ーーーーー

(あとは、「日本酒のボトルってダサいよね」問題もある。長くなってしまうので、これについては、また別の記事で書きます……

誰が、どのようなタイプのラベルを見て、「ダサい」と評しているのだろうか。

個人的には、アメリカでは中途半端にデザインするよりも、ベタな毛筆漢字書きのラベルとかが意外とウケそうだと想像しているのだが、実際はどうなんやろ。。。

ーーーーー

企業向けのイベントで、複数の日本酒のブースが並んでいたときに、隣のブースのお酒と比べて自分のお酒はこれが素晴らしいですよ、とアピールするときに、わたしたちが胸を打たれる物語って、いったいなんなのだろうか。

アメリカ産のワイン、ウイスキー、ビールなどを飲み、他の産地のものと比べた感じだと、アメリカ人は「わかりやすさ」とか「明快さ」を好むんだろうなーという気がする。

そんな酒を好むアメリカ人にとっては、作り手側の「物語」など不要なのかもしれない。

というか、例えば以下のクラフトビールの記事とかを読んでいると、アメリカ人のアーリーアダプター層は自分の物語(ライフスタイルや価値観)を中心に、消費行動を取っているという印象がある。

クラフトビールが世界中で支持される理由|フード&レストラン|GQ JAPAN

だから、蔵や製品の物語を一方的にアピールするというよりは、それをライフスタイルに取り入れてもらえるようにプレゼンテーションするのが効果的なんかなー。知らんけど。

ーーーーー

なお、このあたりの北米日本酒事情については、隣国のカナダで奮闘しておられる春日井さんのツイートを読んでいたおかげで、理解が早かった気がする。

Y.Kasugai@パシリ1号(@pashiri1gou)さん | Twitter

 

◼️この記事の真価は結論部分にあるのでは。

そして、結論部分。

ここが一番ツッコミ甲斐があった。

ーーーーー

売り手都合の、“いまの日本酒事情”みたいな話は、飲み手にとってはぜんぜんおもしろくないし、日本酒をまずくする可能性だってあるからだ。

日本の日本酒コンテンツにはどうしても売り手視点のものが多い。

自分の感覚だと、世間には飲み手視点っぽい「日本酒のおいしい飲み方」とか、「おすすめの日本酒」とか、「日本酒を美味しく飲ませてくれるお店」とか、そういう記事が溢れているように思えるんだが。。。

そして、個人的にはそういう「TIPS」的な「答え」が書いてある記事にはあまり興味がない。

なぜなら、そういうのを自分で考えて、実験したり探索して、失敗してもそれはそれで笑って、同好の士と交流して、そういう中で自分の嗜好や表現を見つけていくのが楽しいからなー。

まあ、自分は短期間ながらプロとして日本酒に関わっていた経験があるし、そこそこ特殊なのは自覚しているので、世間一般に当てはまるかどうかは分からんけど。。。

ーーーーー

ある種の、スノッブな日本酒ファンは、素晴らしいお酒の素晴らしさを理解できないのはその飲み手が愚かなのだ、とでも言いたげに、難しいことを言って、日本酒の敷居を上げてゆく。

これは全く同感ですね。

素晴らしいかどうかを決めるのは飲み手しかいない。

話を難しくする人は、だいたい「正しい」とか「本物」というキーワードをつけて、酒に上下関係を設定しようとする。

市場に存在するものは全て正しくて、全て本物でしかないでしょうに。。

酒豪で鳴らした福沢諭吉先生も「天は酒の上に酒を作らず、酒の下の酒を作らず」と言ったとか、言わなかったとか。

(※諭吉先生が酒豪というのはマジです。)

 ーーーーー

(ちなみに、「飲み手」の視点を考えた日本酒本、というので作らせていただいたのが、四谷三丁目の日本酒専門店「鎮守の森」竹口敏樹さん監修の『もっと好きになる 日本酒選びの教科書』です)

存在は知っていて興味もあるが、まだ読んだことありませぬ。

どうせなら、最近話題のペアリング本と読み比べてみようかなー。 

ーーーーー

わたしが惹きつけられてやまない、日本酒というお酒の、この魅力は、いったいなんなのだろう。それを言語化しなくっちゃ。

そして、アメリカの人たちがそれをおもしろいと思うのだとしたらどういうポイントにおいてなのだろう。それを言語化しなくっちゃ、と、思います。

日本語ですら魅力の言語化が難しいのに、ましてや英語だとご苦労は何百倍でしょうな。お悩みお察し申し上げます。。。

自分も素人ながらそういう問題意識を持っていて、そのために意図的に日本酒以外の酒類を幅広く飲んでいる。

そしていつか、敬愛する新橋「玉箒」のマスターのような境地に達したいと思っております(以下、ご参考まで)。

ーーーーー

第一弾の記事がこんな感じになってしまいましたが、以降は日本酒をおいしく飲むためのTIPSを飲み手視点で書きながら、たまーにこういう話もしていこうかな〜、と思います(長くなってしまうので割愛しましたが、聞いたお話の半分も書いていないので……)。

この記事を最初に読んだ時には、一年前の記事だと知らなかったので、「TIPSなんかかなり出尽くしていてもう食傷気味だから、このままストロングスタイルで行って欲しいなー」と思っていた。

で、一年前の記事だと気づいた後に、その後の記事を拝見すると、第一段ほどシリアスではないものの「TIPS」なんか全然書かれていなくて、アメリカで日本酒を広めていく上でのガチな悩みに根差す記事が書かれていた。

おっしゃ、やったぜ!!!

 

っつーことで、この調子で頑張ってくださいませ。

引き続き、楽しく応援しております。

<了>

令和元年GW三世代旅行記【後編:復路と釣果など】

旅行記の完結編でございます。
今回は写真30枚くらいと、前編・中編に比べればギガに優しい仕様になっております。

■最後の朝食

おはよう長野市大岡モーニン!(二回目)
この日ももちろん、絶景テラスで朝食をキメるで!!

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食後の腹ごなしをかねて、周辺を軽く散策。

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復路の渋滞がどうなるか読めなかったので、早めの10時半に現地を出発。
ああ、名残惜しや農楽里ファーム、そして大岡集落。。。

前回に引き続き今回も大満足で、母&兄&妻&息子ズも心の底から寛いでいたようだ。
次は違う季節に来たいし、友人ファミリーと合同で訪れても面白いかもしれんねー。

■復路

母&兄を松本駅の一つ手前の田沢駅に送り届ける手前で、時間調整がてら「ファーマーズガーデンあかしな」に立ち寄った。

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ここは気に入った!
地元産品が中心で好感が持てるし、加工品とかすぐに食べられるお惣菜・菓子類がそこそこあるのも良い。
昨晩食べたのと別の山菜や、おやつのパン、おやきなどをたんまり買った。

そして、中間目的地の田沢駅。
思いがけず可愛げのある木造駅舎で、癒しのひととき。

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この後は一目散に自宅を目指して、途中多少渋滞があったもののスムーズに進み、16時くらいには帰宅した。
お疲れ様でした。大変楽しゅうございましたね。

■旅の釣果

まずは八巻酒造店で買った「甲斐男山」の普通酒。

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「辛口の地酒 糖類無添加」のシールがいいね!
味の方は以前の記憶通り。頭空っぽにしてゆるゆると飲めるタイプ。

そして、松本の「伊原漆器専門店」で一目惚れして買った漆器。
この店は、海外原料でコストを抑えつつ、国内できちんとした品物に仕立てているっぽい。
なので、どの品も見た目が良い割にお値段はお手頃だった。

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翌週の昼食に半田そうめんを茹でて盛り付けてみるなど。

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以前から小さめの丼ぶりが欲しいと思っていたので、良いのが見つかってとても嬉しい。

後は、農楽里ファームで頂いた&直売所で買った山菜。
帰宅後二日間は自分が料理当番だったので、適当に料理して食べた。

セリとジャガイモと豚肉の炒め物、コゴミのおかか和え、ウドの葉の混ぜご飯、アサツキの卵とじスープf:id:wassy1974:20190511232611j:plain

ギョウジャニンニクの回鍋肉風炒め、タラノメとコゴミのチーズ焼き、ワラビのおひたし、根菜とアサツキ味噌汁
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■個人的愛好度

最後に、恒例のやつ。

★★★★★ 殿堂入り
長野市大岡(高原集落の風景がたまらない)
農楽里ファーム(ビオ系農家民宿)
※今回は自分は行かなかったが、「gallery muu 夢宇谷」は五つ星レベルだと思う。

★★★★ 殿堂入り候補
なし

★★★ 是非再訪したい
八巻酒造店(酒もロケーションも良い)
三分一湧水(子連れは使い勝手が良い)
甲斐大泉駅(地域性が感じられる木造駅舎)
信州新町のジンギスカン(次は個人経営の店に行ってみたい)
ファーマーズガーデンあかしな

★★ ついでがあれば再訪したい
田沢駅
上諏訪の高島城界隈(飲み歩けば印象が変わるかも)

★ 一度は経験できてよかった
鼎談桜
「宙飛ぶ泥船」と「高過庵」(良かったが中に入れないので…)
小坂田公園

<完>

令和元年GW三世代旅行記【中編:農楽里ファーム連泊】

三世代旅行記の続き、
2日目の夕方に長野市大岡の「農楽里(のらり)ファーム」へと到着して、ここからが旅行の本番。
今回も写真多め(約60枚)なので、ご理解の程よろししゅう。

■農楽里ファームについて

まずは、建物の様子をどうぞ。
古民家の2階がまるまる宿泊スペース、1階がオーナーさんの住居となっている。
一日一組限定なので、我々のような小さな子供連れでも気兼ねなく楽しめる。

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ここの農園は、有機・無農薬・自然農法などを売りにしていて、食事もビーガン(ピュア・ベジタリアン)メニューとなっている。また、寝具やパジャマがオーガニック素材だったり、色々とこだわりがある。
とは言え、宿の方からはそういう思想の押しつけは全く感られじず、例えば「昼食にジンギスカンを食べに行ってきます!」と伝えても、あっけらかんと「お腹いっぱい食べてきてね~」と送り出してくれる。

宿泊代は一泊二食で一万円少々と、農家民宿にしては若干高いが、我が家はクオリティに大満足しているので全く気にならない。

詳細はウェブサイトをどうぞ。
有機・無農薬・自然農法の古代米や雑穀、米、野菜などをお届けし ます。【農楽里(のらり)ファーム】


■一回目の夕食

夕食は、母屋の隣にある、土蔵を改装したカフェスペースで取る。

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前にも書いたようにビーガン(ピュア・ベジタリアン)メニューなので、肉はおろか、魚も、乳製品も、卵も無い。
それでも、野菜と穀物を使って上手くボリュームを出しており、十分満足感はある。

部屋が暗めだったり息子ズに邪魔されたりで、写真がピンボケになってしまったが、いちおう載せておく。

ふき味噌、ノビル、コゴミ
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野草が入ったサラダ
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長芋とセリの炒め物
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コシアブラの炒め物
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大豆のハンバーグ
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小田原産の柑橘のゼリー(これだけ地元食材でなかったが、家から近い小田原産ということで嬉しかった。)
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母親はだいぶ疲れた様子だったが、夕食を食べて元気を取り戻してくれた。
もちろん、他の皆&自分も大満足だった。

夜に星を見てから寝ようと思っていたが、運転疲れでまたもや息子ズと一緒に21時に寝てしまった。。。

■一回目の朝食

おはよう大岡モーニング!
農楽里ファームがメインにしてハイライトなら、朝食はその中のクライマックスなのだ。
この朝食を目当てに農楽里ファームを訪れていると言っても過言ではない。

御託はさておき、まずは写真をご覧下さいませ。

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いやー、写真でもこの魅力は伝わり切らないかもしれんねー。
もちろん食べ物も美味しいが、それよりも何よりもこの空間ですよ。
本当にこのテラスでの朝食はプライスレス。

2年ぶりに味わえて本当に良かったし、母&兄も大変喜んでくれた。

先日ここに泊まったイギリスからの旅人が、日中ずっとこのテラスで読書をして過ごしていたらしい。
そうしたくなる気持ちは良くわかるなー。

■山菜採り

この日の午前中は、宿の方の案内で、近所を歩きながら山菜採り。
大人は採集に精を出し、息子ズはカエルとかを追いかけて遊びという感じで、とても楽しく過ごした。

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という訳で、釣果。
ノビル、セリ、葉ワサビ、コゴミ、タラノメ、ヤマウコギ、ツクシ、ヨモギ。
これらを夕食の材料にしてもらうのだ。

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■昼食と遊ばせタイム

昼は車で15分くらいの信州新町に出かけて、名物のジンギスカンを食べた。
家族連れなので、無難な感じのレストランを選んだが、ここの羊肉(サフォーク種)はなかなか美味しかった。

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その後は、息子ズの遊ばせタイム。
レストランのすぐ裏が公園&河川敷と、親子連れに優しい仕様になっております。
但し、遊具はそんなに大したことなくて、息子ズは短時間で飽きてしまったが。。。

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■二回目の夕食

そして、二回目の夕食。
自分たちで採った山菜がメイン。
この日も写真の出来は良くなかった。。。
(というか、単に腕が悪いだけ?)

煮物
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野草入りサラダ
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おから
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ヤマウコギ
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ここから天ぷらまつり!
タラノメ
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コゴミ
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コシアブラとツクシ
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コシアブラ第二弾(うまい!)
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セリ
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〆は、ご近所の達人が打ったという十割そば。
香り高く、とても十割とは思えないスムーズさだった。
これは都内の一流店レベルか?
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この日は持ち込んだワインを空けて、ちょっとだけ宿の方と一緒に楽しんだ。
妻が気に入っている、岡山の「コルトラーダ」。
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はい、満足、満足、大満足でございますね。
ごちそうさまでした。

この後は三世代でカードゲームで盛り上がってから、気持ちよく床に就いた。

旅行はまだあとちょっとだけ続く。

<続>

令和元年GW三世代旅行記【前編:往路】

最初に断っておきますが、写真が鬼多いです(いちおう圧縮しているが100枚くらいある)。
しかも、この往路の記事はただの写真の垂れ流しで、内容と言える程の内容はありませぬ。
それでも良ければ、Wi-Fi環境下でご覧下さいませ。
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今回は、神奈川県に住む我々ファミリー(自分、妻、長男5歳、2→3歳)と、兵庫県に住む母&兄、総勢6名の三世代旅行。
メインの目的地は、長野市大岡にある「農楽里ファーム」。
以前「農家民宿特集」で取り上げた、わっしー家お気に入りの農家民宿でございます。
wassy1974.hatenadiary.jp

我々ファミリーは三列シートのレンタカーを借りてずっと自動車移動、母と兄は鉄道で兵庫県から松本まで来てもらい現地合流という段取り。

■1日目(神奈川県伊勢原市~山梨県北杜市~長野県富士見町~諏訪市)

まずは我々ファミリーだけで、上諏訪を目指して出発いたします。

圏央道・中央道で激しい渋滞が予想されたので、自宅がある伊勢原から上野原まで下道をチョイス。
これが功を奏して渋滞に遭うこともなく、午前11時前に山梨県北杜市に到達。
ということで、予め目をつけていた、中央自動車道の須玉インターから降りてすぐの酒蔵に寄り道。

八巻酒造店界隈

ここはロケーションが素晴らしいですね。山梨県の高原集落に来たという感じを味わえる。
まあとにかく、風景と蔵の様子をご覧下さいませ。

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お目当ての「甲斐男山 普通酒」の一升瓶をお買い上げ。
余談だが、山梨県は「フルーツ王国」や「ワイン王国」として知られているが、実はもう一つ「普通酒王国」と読んで良いのではと個人的に思っている。
この「甲斐男山」とか、他にも「大冠」とか「笹一」とか、旨い普通酒が数多くある。

ここからは完全に想像。
県外から見ると、山梨県の酒といえばワインで日本酒の影は薄いが、おそらく地元の高年齢層を中心に一定の需要はある。
一方で、山梨県産日本酒は県外に売ろうと思ってもブランド力が弱いので、地元向け販売に注力せざるを得ない。
地元民が一番買ってくれるのは普通酒であり、その売り上げが蔵の経営を支えるので、それなりに力を入れて造っている。
という構造があるのかも、いや、ないかも。知らんけど。

ついでに、妻のリクエストで、同じ集落にあるパン屋さんにも立ち寄った。

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ここのパンは、ガチ系とお惣菜パンの中間的な感じでとても良かった。

三分一湧水

次のミッションは、妻を「gallery muu 夢宇谷」に送り届けること。
陶器とアートの"夢の谷"に迷いこんで~『夢宇谷ギャラリーMUU』 日本国内/北杜・山梨特派員ブログ | 地球の歩き方

ここは陶器がメインのギャラリーということで、子供連れで行くのはちょっと厳しい。
そこで、ギャラリー鑑賞&買い物は妻に譲って、自分&息子ズは時間つぶしがてら「三分一湧水」で過ごすことにした。

三分一湧水は今回で三回目のお気に入りの場所。好きな理由は以下の三点。
①単純に、きれいな水が流れている風景が良い。
②隣接地に肉屋があって、コロッケとかメンチカツをテイクアウトできる。
➂遊水をかたどった大型遊具があって、子供を思い切り遊ばせられる。

ということで、写真をご覧下さいませ。

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時間つぶしと言いながら、親子とも全く退屈しなかった。

甲斐大泉駅

ついでに、すぐ近くにあるJR小海線の甲斐大泉駅を鑑賞。
背後に八ヶ岳、手前に白樺の植栽、そして駅舎は山小屋風と、地域らしさ溢れる素晴らしい駅舎でございます。

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木造駅舎って本当にいいものですね。心が洗われます。

さて、ギャラリーに妻を迎えに行って、再び移動開始。

八ヶ岳山麓の風景

それにしても、八ヶ岳山麓はどこに行っても風景が素晴らしく、運転していて飽きないっすなー。
という訳で、また写真。

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まだ桜が見られそうだったので、Google先生で検索して、富士見町の「鼎談桜」を目指すことにした。

富士見町の「鼎談桜」

はい、到着。そして長野県に突入。
3本ある桜のうち、左の1本は満開手前だったが、右の2本はまだ半分も咲いていなかった。
それでも、広々としたロケーションが素晴らしく、良い小休止になった、

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藤森照信の「空飛ぶ泥舟」と「高過庵」

次は、面白い建物があるということで、茅野市某所に立ち寄り。
中は見られないものの、外観だけでもなかなか面白くて、息子ズも興味津々だった。

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設計者の藤森照信さんってどこかで聞いたことあるなーと調べてみたら、赤瀬川源平さんとか南神坊さんとかの仲間で、かの路上観察学会の一味らしい。
道理で、こんな面白い建物を設計する訳だ。

上諏訪の夜

っつーことで、至極順調に上諏訪の宿に到着。
夕食は適当に上諏訪で外食して、そのついでに軽く散歩して、この日は子供達とともに21時に寝落ちした。

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■2日目(長野県諏訪市~塩尻市~松本市~長野市大岡)

2日目は、昼過ぎに松本で母&兄をピックアップして、長野市大岡の宿に向かうだけの簡単なお仕事。


上諏訪の朝

ますは早朝4時45分に起床して、ソロ散歩をキメましょう。
それにしても寒い。推定3℃で手がかじかんだ。。。

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上諏訪は何回か訪れているが、高島城~大手界隈を歩くのは初めてだった。
悪くはなかったが、駅の反対側(東側)の方が好みな気がする。大和温泉とか横笛の蔵とかもあるしなー。

小坂田公園界隈

宿に戻り、家族で朝食を食べてから出発。
まずは息子ズを思い切り遊ばせようということで、塩尻市の小坂田公園に立ち寄り。

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公園はまあまあだったが、道の駅としては???っつー感じかな。
レビューにはワインの品揃えが豊富と書いてあったが、自分好みの商品は全く無かった。

それはさておき、この界隈の風景は素晴らしかったなー。

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松本

順調に松本に到着し、母&兄と無事に合流。
ここからは一般観光の時間でございます。

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松本城とか、クラフト&雑貨系の店が多い中町通りとかを観光したが、後から写真を見ると、ほぼ家族のポートレイトと生き物しか撮っていなかった。
普通の観光地に行くと、途端に写真を撮らなくなるんよね。。。

道すがら、翌日に3歳の誕生日を迎える次男の誕生日ケーキを買うなど。

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どう見ても酒屋にしか見えないロゴだが、いちおうパティスリーらしい。

目的地に到着

そして、長野市大岡の「農楽里ファーム」に到着。

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投げやりな感じで書いたが、往路は順調な旅路だったし、家族全員が機嫌良く楽しめた。
そして、翌日が旅行のメインにしてハイライトでございます。

<続>