人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

日本酒はどの酒と似ているのか?

きっかけはこのツイート。

この方は直接存じ上げないのですが、アメリカで日本酒を普及させるべく奮闘していらっしゃる方のようです。
海外の方を相手にしていらっしゃるということで、酒に対する「疑問の持ち方」が興味深くて、いつも楽しくツイッターやnoteを拝見しております。

以下、続きのやりとり。

そう、実は自分も、最近は「日本酒とウイスキーが似ている」と感じていて、ブログの下書きに纏まりのない思考の断片が格納されておりまして。
良い機会なので、その断片を最低限読める感じに整えて、吐き出しておきましょう。

ーーーーーーーーーー

■日本酒と「ワイン」は似ているのか?

海外の酒の中で、日本酒と最もよく比較されるのは「ワイン」だと思う。
(自分も以前は、良く日本酒とワインを比較して物事を考えていた。)
両者が比較される大きな要因の一つは、ともに「醸造酒」であることだろう。

但し、それだけでは説明がつかない。
世界的に飲まれている醸造酒といえば「ビール」もあって、日本酒と同じく「穀物」から造るという共通点があるが、何故かあまり比較対象とされない。
(最近は日本酒とビールを比較する人が増えている気もするが。。。)

完全に想像だが、日本酒とワインが良く比較される要因は、
①製造方法に共通点がある(ともに醸造酒)
ことに加えて、
②ワインをあこがれの対象として捉えている人が多い
こともかなり大きいのではないかと思う。

で、自分はどう感じるかと言うと、実際に似ているかどうかはさておき、②の観点から比較することの意味はあるし、とても良いことだと思っている。
但し、自分自身のワインの経験値が、主に財力と肝臓の制約によって不足しており、主観に基づく独断と偏見で語れないのが悲しいところ。
(唯一「ちょっとは自分の経験に基づいて話せるかな」というのが、「日本酒の古酒・熟成酒」と「酒精強化ワイン」の共通性なのだが、双方ともマイナージャンルだし。。。)

■日本酒と「焼酎」は似ているのか?

これは言うまでもなく、ともに「和酒」であるという共通点がある。
さらに、日本酒と「米焼酎」であれば、原材料まで同じになるのでより親和性が増す。

ところが、焼酎をそれなりに飲んできて、特に米焼酎と粕取焼酎を愛してやまない自分としては、「味わいは全然似ていない」というのが正直なところ。
あえて似ている点を探せば、
・「吟醸酒」と「減圧焼酎」はエステリー(フルーツ)の感じが似ている。
・「純米酒や本醸造酒」と「常圧のそんなに熟成していない米焼酎」は、静かな感じが共通する。
とかそのくらいで、全面的に似ているとは言い難い。

そもそも自分は、日本酒と米焼酎に「お米の味や香り」をあまり感じないので、共通点が「静かな感じ(=味が弱い/無い)」というのも何か変だなと。。。
(ここを深堀りすると冗長になるので、今回は割愛する。)

ちょっと角度を変えて、「似ていると主張することによって何かが生まれそうか?」と考えても、あまり妙案が思い浮かばない。
アウトプットの味わい、アルコール度数が違うということは、飲むシチュエーション、販売のターゲットも全然違うということだからなー。。。

ということで、個人的には、日本酒と焼酎は「ただ同じ国で作られている」だけで、「実際似ていない」し「似ていると発信する意味や効果も乏しい」と思う。

■日本酒と「ウイスキー」は似ているのか?

そして、最後。
結論を言ってしまうと、現在の自分は、日本酒と一番似ている酒はウイスキーだと思っている

ウイスキーを飲むようになる前は、日本酒とウイスキーを比べるなんて1ミクロンも想像しなかったな。
こういうのは、節操なく色々な酒を飲んできた醍醐味というか、何というか。。。

最大の共通点は、日本酒もウイスキーも、味わいの淡い穀物に外部から要素を加えていく「足し算の酒」ということだと思う。

日本酒の原料は「米」で、ワインの原料のブドウと違って内部に水分をほぼ含まないので、外から水を加える。
製造工程で数多くの微生物が活動し、米と水を原料に味わいの要素を創造し、元々の米とは異なる味わいを次々に乗っけていく。

ウイスキーの原料は「大麦」で、やはり外から「水」を加える。
そして、麦芽(物によってはそれに付随してピート)の風味を与え、蒸留後の熟成段階で「樽」の風味をガツンと乗せる。

日本酒に関しては「引き算の酒」だという主張もよく聞くが、これは「精米」という一つの工程にフォーカスした「近年のモダンな日本酒」のイメージだろう。
他のの酒と比べて原材料の種類が多く、活動する微生物の種類も多く、工程も複雑な酒が、「引き算の酒」の訳はないと、自分としては思っている。

もう一つ、「地域の”文化”が表現されやすい酒」だということも、重要な共通点だろうと思う(そうあって欲しいという願望も含む)。

ワインは原料であるブドウの味わいが地域の自然条件によって大きく異なる。つまり、「地域の”自然”が表現されやすい酒」と言える。
それに対して、米は北海道産と九州産、もっと言えばカリフォルニア産と比較しても、味わいにそれほど大きな差は無い(おそらく大麦も同様だろう)。

では、日本酒とウイスキーが、それが造られる地域とどのような繋がりがあるかと言えば、それは地域の”文化”だと思う。
「そこにあるものを使って造られ始めた。」
「そこに住んでいる人が求めるものが造られてきた。」
みたいな、自然に根差しつつも、そこの人の生活や生業が乗っかってrいるイメージ。

そう言えば、ちょっと前に以下のようなツイートをしたことがある。
これは考えていてむちゃくちゃ楽しかったことをよく覚えている。


(もちろん、もっとワインに詳しくなれば、日本における日本酒の産地と、フランスにおけるワインの産地の比較もできるかもしれない。)

ーーーーーーーーー

以上が、下書きに溜め込まれていた内容。

改めて振り返ってみると、単純にこの時点で好き&よく飲むな酒が「日本酒」と「ウイスキー」の2つだからこそ、両者の共通点が強く感じられているということが読み取れますね。

こういう姿勢、嫌いじゃないです。
自分の経験に基づく独断と偏見、素晴らしいことじゃないでしょうか。
今後も、こんな調子で楽しくやっていきます。

<了>

ブログをやめた訳ではありませんよ。

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久しぶりの更新。

7月の大仕事に向けて準備に追われているところに、息子ズが連続して腸炎にかかり、それが自分にも伝染ってお尻トラブルに見舞われまして。。。
ここ二週間は仕事と健康管理で一杯いっぱいで、飲みや遊びに行くこともあまり出来ず、とてもブログを更新するどころではなかった。

だがしかし、一昨日、昨日で大仕事を何とかやっつけて、ひと段落。
お尻のトラブルも市販薬で完治したっぽい。
世間は選挙やお笑いカンパニーの件で騒がしいが、自分は昨晩から今日にかけてゆっくり静養し、愛する酒とラグビー観戦を心ゆくまで楽しんでいる。
明日からは平常運転で、自分のペースで仕事をこなし、良く遊びつつ、夏休みの旅行計画なども考えていきたい。

そして、ブログに書きたいことは結構ある(相変わらず下書きは増える一方)。
今後は一つ一つの記事のボリュームを減らして、更新回数を増やそうかなとも考えている。
あと、ラグビーのことを書くかもしれない。

ラグビーW杯が盛り上がるかどうか不安よな。
わっしー 動きます。
っつーことで。(さっぶ!)

<了>

長男(5歳)を連れて、沼津・熱海へ小旅行をしてきた。

※写真大量につきギガ死注意

久しぶりの投稿。
ここのところブログに書きたいことも特になく、日々の断片をTwitterに書くだけで事足りていた。
梅雨に入ってから週末が雨続きだったことや、次男の体調が悪かったこと(胃腸炎)もきっと影響しているのだろう。

で、先週の日曜日。
このまま家で悶々としていると発狂しそうだったので、長男を連れて小旅行に出掛けてきた。
リクエストを聞くと「東海道線の2階建てグリーン車に乗りたい」というので、行き先を沼津に設定して遅めの9時に出発。


■沼津

で、沼津。
意外にも、まともな街歩きはお初でございますね。

沼津港~昼メシ

ますは長男を楽しませようということで、沼津港の「深海魚水族館」に行ってみた。
内容はなかなか良かったが、価格に見合うかどうかと考えるとちょっと微妙な気も。
長男が喜んでいたので、小旅行のスタートとしてはまずまずか。。。
(父ちゃんが興味薄だったので写真はゼロ。)

水族館から出たらちょうどお昼時。
当初は沼津港で地魚でも食うか~と思っていたが、観光地っぽい雰囲気がちょっと苦手だったので、Google検索で見つけた大衆食堂まで歩くことに。
(港から外れて、ようやくカメラを取り出す気分になった。)

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おっ、ここやな。

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人類三大欲の一つであらせられるホルモン欲を満たす。

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適度に臭くて、これはなかなか好み。

ところで、長男のために頼んだ塩ラーメンがむちゃくちゃ熱い。
中身だけじゃなくて丼も激熱で、長男が食べるのに難渋していた。

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それはともかく、店主&常連さんは長男に優しくしてくれて、とても心地良い時間を過ごすことができた。
ありがとうございました、

「アーケード名店街」~仲見世商店街

午後は父ちゃんの時間ということで、以前から目をつけていた「アーケード名店街」へ移動。
もう、入口の看板を見ただけでガッツポーズをしたくなりましたね。
まあ、とにかく写真をご覧下さいませ。

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いやー、たまりまへんな。

こういう片持ち構造のビルの町並みと言えば、静岡市の清水銀座が思い出される。

どっちも素晴らしいけど、沼津の方は角地の建物が曲面になっているところが良い。
両方とも静岡県内で、建設時期も近いだろうから、同じ設計者が関わっていたりするんかなー?

そして、もう一つ、清水銀座と沼津「アーケード名店街」の共通点がある。
ともに旧東海道沿いにあって、鉄道駅近くの新たな繁華街にお客さんを奪われ、すっかり寂れてしまっているのだ。。。

名店街から沼津駅に向かって歩くと、ちょうど七夕祭りをやっていて、そこそこ賑わっていた。
(人が増えたので、写真を撮る意欲が失せた。)

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まったく新規募集感が無い看板。。。

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■熱海

来宮駅~日航亭大湯

沼津から熱海に移動してきた。

熱海の玄関口と言えば。。。イエス!!!キノミヤ(来宮)!!!
熱海駅がクソみたいな駅ビルに改築されてしまった現在となっては、熱海に来る全ての観光客は、ひと駅足を伸ばして来宮駅で下車する義務があるのだ!!!(知らんがな。)

熱海駅の改築に関しては、味わい深い木造駅舎を潰して駅ビルをおっ立て、よりによって「ラスカ」を入居させるとは、もう愚の骨頂としか言いようがない。
木造駅舎の解体は仕方なかったとしても、せめて尾道駅や湯河原駅のように「観光地の玄関」であることを意識した新駅舎にして欲しかった。。。

参考までに、以前撮影した熱海駅の破廉恥な姿を晒しておく。

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閑話休題。

まずは来宮駅の駅舎。
かつての熱海が別荘地であったことを偲ばせる、素晴らしい駅舎ですな。

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そして、来宮駅から熱海銀座に下っていく坂道が、それはそれは渋いのだ。

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そして、日帰り温泉の「日航亭大湯」に到着。
ここは二回目の訪問で、とても気に入っている。

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湯上りの休憩室で、父ちゃんは発泡酒、長男はアイスクリームで癒しのひととき。

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お湯は熱いので入浴時間は短かったが、休憩室でだらだらと長居してしまった。
ここは「お湯良し、人良し、居心地よし」。
熱海とは思えない静かな雰囲気を味わえるので、そういうのが好きな人にはかなりオススメ。

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何やら、かつては徳川家康がお忍びで来ていたとのことで、出口には葵の御紋がある。

熱海銀座~熱海駅

風呂上がりにのんびりしていたら良い時間になったので、ぼちぼち帰りましょうかね。
寄り道をしながら坂道を上って、不承不承熱海駅へと向かう。

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この界隈はむちゃくちゃ好み。

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相変わらずエエ雰囲気ですな。

その後はまっすぐ帰宅して、家族で夕食を食べて寝た。

長男は終始楽しそうで、自分にとってもかなり気晴らしになったということで、とても良い小旅行だった。

<了>

【決勝リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

いよいよ決戦の夜!!!

大会レギュレーションはこちら↓
【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。
予選リーグ激闘の記録はこちら↓
【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。

★決勝リーグ選手入場!

※脳内でこの曲を流しながらご覧ください↓
FIFA アンセム - YouTube

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(左から)
農協牛乳(レフェリー)
グループA・1位 土田 initial F(日本酒)
グループB・1位 常陸山(正調粕取焼酎)
グループC・1位 六代目百合(芋焼酎)
グループD・1位 コーヴァル ドライジン(ジン)
グループE・1位 ワイルドターキー(バーボン)
各組2位の上位① ドン・アウグスティンクリスタルアネホ(テキーラ)
各組2位の上位② アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)
予選免除(ディフェンディングチャンピオン) 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

★いざ決戦!

ぜんぶ一定水準以上なのは分かっているので、個性や持ち味を積極的に拾うことを意識してコメントを書いていく。

土田 initial F(日本酒)

シンプルに旨い。分かりやすい。それ故想像の範囲内でもある。
蒸留酒にない「味が融合する」感じは評価できる。
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常陸山(正調粕取焼酎)

旨いねー。実に旨い。チョコ牛乳~コーヒー牛乳。でも籾殻風味も健在。
複雑なのにまとまっている。スケールの大きさを感じる。
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六代目百合(芋焼酎)

焼き芋牛乳っぽい。そして、奥にある黒蜜っぽい感じがたまらん。
安心できる味わいで、日常的に飲めそう。
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コーヴァル ドライジン(ジン)

コクがあるのに爽やか。開放感。アウトドアっぽい。昼間に青空の下で飲みたい。
相性抜群で、わざわざ牛乳割りをやる意味があると思わせてくれる。
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ワイルドターキー(バーボン)

華やか。バナナの香りが広がる。分かりやすい。後口のほろ苦さがやや気になる。
バナナの強い香りが、樽のマイナス風味をマスキングしている印象がある、
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ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

甘美。ハチミツ感。そこに青草の爽やかさでしつこくならない。
テキーラの個性はちゃんと生きているし、相当良い組み合わせなのでは。
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アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

深い。キャラメルの奥行き。後口のほろ苦さがやや過剰か。
やっぱり牛乳と樽の組み合わせはそんない良くないので?と思ってしまう。
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常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

焙煎麦の香ばしさが牛乳と融合。これは間違いない。
ディフェンディングチャンピオンの貫禄。このままRTDにして売れるのでは。
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★最終順位発表!

※脳内でこの曲を流しながらご覧ください↓
Chariots of Fire • Main Theme • Vangelis - YouTube

第8位 アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

わざわざ牛乳割りにして飲むことはない。普通に飲んでめちゃくちゃ旨いから普通に飲もう。

第7位 ワイルドターキー(バーボン)

牛乳割りは十分アリだと思う。思うが、うーん、まあ別にいいかと。

第6位 土田 initial F(日本酒)

大健闘。他にない持ち味を感じた。が、個性という点で少々物足りなかった。

第5位 六代目百合(芋焼酎)

予選ではトップクラスだと感じたが、決勝リーグの猛者に混じるとパンチ力不足。

第4位 ドン・アウグスティンクリスタルアネホ(テキーラ)

原料のアガベ(リュウゼツラン)の風味が長所になっているところが高評価。また時々やりたい。

第3位 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

たぶん誰が飲んでも高評価をつけるだろう。とにかく完成度が高い。
この域に達して初めて「牛乳割り推奨」と言えるのではないか。

第2位 常陸山(正調粕取焼酎)

とにかく癖が強くて飲み手を選ぶ正調粕取焼酎が、こんなふうに化けるとは思わなかった。
今回の企画で一番楽しくてワクワクした。
プロの人の感想を聞きたい。

第1位 コーヴァル ドライジン(ジン)

初めて飲んだ瞬間、思わず「おおお!!!」と声が出た。
それが自分の経験値不足によるものだとしても、素直な感動は大切にしたい。
さすが、カクテルとしてそういう組み合わせがあるだけのことはある。
やはり先人は偉大だ。

ーーーーー

以上、長く激しい戦いが終わった。
このしょうもない記事を、最後までお読みいただいた奇特な方々に感謝。
ありがとう!ありがとう!
<完>

【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

いざ、開幕!
大会レギュレーションは以下を参照。
【大会方式変更】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。

選手入場!!
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※ギネスだけ写っていない。

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★グループA

<参加選手と予想>

◎千年の甕 長期熟成酒(球磨焼酎)
○ギネス(ビール)
▲土田 initial F(日本酒)
△アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

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<競技結果>

1位 ▲土田 initial F(日本酒)

ヨーグルト風味(というか、グラスの縁で牛乳が凝固して実際ヨーグルトができた)。
ライチとか爽やかな果物の感じもある。
若干えぐみはあるが他の日本酒より全然気にならない。
砂糖追加でさらに円やかに。

2位 △アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

ほろ苦いキャラメル牛乳。面白い&旨い。
砂糖を追加するとキャラメルっぽさが消えてしまう。

3位 ◎千年の甕 長期熟成酒(球磨焼酎)

苦い。シイタケ風味が気になって香ばしさが良い方向に伸びない。
砂糖追加でも印象変わらず。

4位 ○ギネス(ビール)

苦酸っぱいい牛乳の出来上がり。
砂糖を追加すればまあまあ飲める。

【寸評】
ここは上位2つと下位2つの差が大きく開いた。
1位と2位は対照的で、醸造酒は牛乳との「味の融合」、蒸留酒は「香りの付加」みたいな違いが感じられて面白かった。
下位2つは短所が長所を覆ってしまった印象。

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★グループB

<参加選手と予想>

◎常陸山2008(粕取焼酎)
○丹沢山 山廃純米2011by(日本酒)
▲タリスカー(スコッチ、ピーテッド)
△オーケー デリブティックワイン(赤ワイン)

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<競技結果>

1位 ◎常陸山(正調粕取焼酎)

正調粕取焼酎の籾殻風味ががマイルドになって、コーヒーっぽくなる。
砂糖追加でますます飲みやすく。

2位 ○丹沢山 山廃純米2011by(日本酒)

まあまあ馴染むが、後口のえぐみ気になる。
砂糖追加でえぐみ強調されてしまう。
不味くはないが、あえて牛乳割にすることもない感じ。

3位 ▲タリスカー(スコッチ、ピーテッド)

牛乳で割ったことによヨードと苦味が強調される。これは正露丸牛乳。
砂糖追加してもあまり変わらず。

4位 △オーケー デリブティックワイン(赤ワイン)

酸っぱ渋い牛乳、不味い!もう一杯はいらない!
砂糖追加も意味なし!

【寸評】
このグループでは常陸山が頭一つ抜けていた。
(というか、正調粕取焼酎の新たな可能性を引き出したかも。。。)
あとの3つは牛乳と喧嘩する感じ。

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★グループC

<参加選手と予想>

◎六代目百合(芋焼酎)
○レッドブレスト12年(アイリッシュウイスキー)
▲甲斐男山 普通酒(日本酒・普通酒)
△ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

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<競技結果>

1位 ◎六代目百合(芋焼酎)

焼き芋牛乳! アフターの香ばしさ印象的。黒麹の香ばしさが牛乳とむちゃくちゃマッチ。
砂糖追加で 、アルコールを忘れるヤバい飲み物になる。
焼き芋牛乳が不味いわけがないので、順当っちゃー順調か。

2位 △ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

蜂蜜と青草、一体感あり、甘美。
砂糖追加で蜂蜜感が増す。
素直に牛乳とマッチした。

3位 ▲甲斐男山 普通酒(日本酒・普通酒)

まろやか、酸味不足のヤクルト、ややえぐみ気になる。
後口の苦味で意外にキレ良し、 感動は無いが普通に飲める。
砂糖追加も印象変わらず。
普通に飲めるが、相手が悪かったか。。。

4位 ○レッドブレスト12年(アイリッシュウイスキー)

樽香シェリーコーヒー牛乳。
牛乳によって樽とシェリーの香りが浮き上がり、バランスが良くない。
砂糖追加でも樽香は一向に減退しない。

【寸評】
このグループは思ったよりレベルが高く、発見があって楽しめた。
テキーラの相性を予想できなかったのは単なる経験値不足だろうな。
甲斐男山はメンバーの中で最安値だが、各組3位の中では一番良かったと思う。

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★グループD

<参加選手と予想>

◎カリー春雨(泡盛)
○天井川 純米酒(日本酒)
▲コーヴァルドライジン(ジン)
△カヴァラン ディスティラリーセレクト(台湾ウイスキー)

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<競技結果>

1位 ▲コーヴァル ドライジン(ジン)

え?美味い? 
ジンが死なずに甘味とコクがプラスされた感じ。
ジェニパーベリーが心地良く感じる。
砂糖追加しても印象変わらず。
(後から調べてみたら、ジン+牛乳のカクテルがあるらしい。どうりで旨いわけだ。)

2位 ◎カリー春雨(泡盛)

黒麹の香ばしさが良い。
アフターの泡盛らしいシイタケ香は好みが分かれそうな気もする。
砂糖追加で香ばしさが減退。

3位 ○天井川 純米酒(日本酒・滋賀県)

ただの酒臭い牛乳、えぐみ少々気になる。
砂糖追加で少しバランス良くなる。

4位 △カヴァラン ディスティラリーセレクト

牛乳によってシェリーの渋みが浮く、樽香はそれほど気にならない。
砂糖追加しても、渋みと甘味がちぐはぐになるだけ。

【寸評】
予選リーグ最大の番狂わせ(というか、これも主催者の経験値不足)。
ジン、テキーラが良かったということは、植物系の青っぽい要素と牛乳は合うのかもしれない。

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★グループ E

<参加選手と予想>

◎ワイルドターキー(バーボン)
○壱岐スーパーゴールド(麦焼酎)
▲フロンテラプレミアムシャルドネ(白ワイン)
△四代目和右衛門 特別純米(日本酒・サイレント系)

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<競技結果>

1位 ◎ワイルドターキー(バーボン)

バナナフレーバー牛乳。樽由来の苦味もアクセントになっている。大人牛乳。
砂糖はいらない。
カクテル(カウボーイ)もあるし、合うのは想定内だった。

2位 △四代目和右衛門 特別純米(日本酒・サイレント系)

悪くない。日本酒の栗っぽい甘さとミルクが調和。円やか。
砂糖追加でえぐみ強調。

3位 ▲フロンテラプレミアム シャルドネ(白ワイン)

コクがない飲むヨーグルト。ふつう。
砂糖追加でジュースみたいになる。

4位 ○壱岐スーパーゴールド(麦焼酎)

 ただの薄甘い何か。 もう少し存在感がある麦焼酎を選べば良かった。
砂糖を入れるとただの甘い牛乳になる。

【寸評】
ワイルドターキーの完勝。あとの3つも決して悪くないが、インパクトが無かった。
ウイスキーに関しては、アランとワイルドターキーが良くて、カバランとレッドブレストがダメということは、シェリー樽と牛乳が合わないのだろうか。

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★決勝リーグ進出選手

グループA・1位 土田 initial F(日本酒)
グループB・1位 常陸山(正調粕取焼酎)
グループC・1位 六代目百合(芋焼酎)
グループD・1位 コーヴァル ドライジン(ジン)
グループE・1位 ワイルドターキー(バーボン)
各組2位の上位① ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)
各組2位の上位② アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)
予選免除(ディフェンディングチャンピオン) 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)


予想通り蒸留酒が多いっすな。
とはいえ、酒の種類がバラけたことは嬉しい。
唯一の醸造酒である「土田 initial F」はどこまで戦えるか。
決勝リーグを乞うご期待。

<続>

WACHLIN(わしゅらん)新規掲載のお知らせ。

最近ご無沙汰のWACHLIN(わしゅらん)。

ここ一週間で2件の掲載物件があったので、簡単に記録しておく。

 

◼️ドギーブギー(中野区東高円寺)

本ブログにも度々登場する蒸留酒の先輩e君から、「東高円寺にアブサンとか粕取焼酎とかを置いてる面白いバーがあるんですよ~」と誘われたので、さっそく酒ガチ勢4人で乗り込んで来た。

場所は東高円寺駅のすぐ近く、狭い階段を降りた地下1階。

店内は薄暗く、半個室的な感じでテーブル席が散らばり、調度品とか本とかレコードとかが所狭しと並んでいる。

文字では全く伝わらないと思うが、良い雰囲気ですな。

(この日はほとんど写真を撮らなかった。)

 

着席してメニューを開くと、まあこれが圧巻というか何と言うか。。。

世界各国のあらゆる酒(主に蒸留酒)が数百種類。

アブサンだけで数十種類、正調粕取焼酎だけで数十種類とか、ちょっと何かがおかしい。

めったに見かけないマイナー地域(東南アジア、東ヨーロッパ、南米、アフリカなど)の酒もあって、むちゃくちゃ好奇心をそそられる。

初っ端から我々御一行様はテンション爆上がりで、あーだこーだ言いながら世界の酒を飲みまくった。

記憶にあるだけで以下のような感じ。

  • アブサン4~5種類くらい(樽熟含む)
  • 珍しいラム何種類か
  • 樽熟のグラッパ
  • カシャッサ(ブラジルの蒸留酒)
  • 正調粕取焼酎「富源」(むちゃくちゃ旨かった!)
  • 神津島の白ワイン樽熟麦焼酎
  • 甕熟成ガッツリな芋焼酎
  • タイの焼酎(ラオロン?泡盛の原型って言ってたっけ?)
  • ラオスの焼酎(らおらお)

全体的に楽しかったが、なかでも普段あまり接点が無い東南アジアの酒を飲めたのは興味深かったなー。

泡盛の原型の酒とか、ラオスの焼酎とかは、プリミティブな野性味が感じられてとても好みだった。

なお、自分は意図的に日本の蒸留酒を頼んでみたが、正調粕取の「富源」と甕熟成ガッツリな芋焼酎(名前忘れた)は、世界の酒たちに全く引けを取らなかったと思う。

 

唯一のまともな写真は、ラオスの焼酎「らおらお」。

ラベルが逆さまなのは意図的ではなく、単なる貼り間違えらしい。

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そして、ドギーブギーは酒だけじゃない。

フードメニューも酒と同じくらいワールドワイドで、ワクワクが止まらない。

この日はタイ料理(ラープ・ムー、グリーンカレー、タイ風さつま揚げ)、イタリアン(自家製ベーコンのピザ)、ブラジリアンソーセージ、チリビーンズなどを食べたが、どれも専門店レベルだと思う。

食べログのレビューとか、トイレに行く途中で目に入った他のお客さんの様子から察するに、食べ物をメインにやってくるお客さんも多いようだ。

 

店主は穏やかで、つかず離れずの接客が心地良い。

これだけマニアックな店にも関わらず、自ら薀蓄を披露することはなく、我々の求めに応じて酒の情報、飲み方のアドバイスなどを良い感じで語ってくれた。

 

ここはリピート大確定。

一人でも良いし、いろいろな人と一緒にも行きたい。

酒よし、食よし、人よし、空間も良い。

言うまでもなく、WACHLIN(わしゅらん)★★★★★でございます。

ありがとう!ありがとう!

 

ドギーブギー (Doggie Boogie) - 東高円寺/バー・お酒(その他) [食べログ]

 

◼️にしきや(台東区千駄木)

こちらは、ドギーブギーとは対照的な、場末の雰囲気がそこはかとなく漂う居酒屋。

以前からむちゃくちゃ好きな店だが、WACHLIN(わしゅらん)に掲載するためには「本ブログの記事で取り上げる」というルールがあるので、ずっと掲載保留でうずうずしていた。

そしてようやく、今週の水曜日に会社の同僚を誘って行ってきた。

この時以来っすな。一年半ぶりか~。↓

ここは小ぢんまりした店の佇まいと、いつも地元客で賑わっている感じが素晴らしい。

当然のことながら料理も最高。季節の旬を取り入れた和食、居酒屋の基本料理、家庭料理がバランス良く揃っていて、いつもメニュー選びに困る&ワクワクする。

酒は全然「銘酒居酒屋」という感じでは無いが、久保本家の「生もとのどぶ」が置いてあったり、そこはかとないセレクト感はある。

但し、自分としては、この店にはビール、チューハイ、普通酒などが相応しいと思っていて、特に富山の普通酒「雪の朝」を熱燗でだらだら飲むのが気に入っている。

 

この日頼んだ料理&酒の写真を適当に載せる。

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後半は一年半前と全く同じ流れで、カニサラダとじゃがいも炒めを食べ、最後におにぎりと味噌汁で締めている。笑えるな。

 

いやー、相変わらず最高オブ最高でしたね。

贔屓にしている飲食店の中で、ここが一番心の底からリラックスして楽しめるかもしれない。

家から遠いのでなかなか通えないが、チャンスがあればいつでも来たい。

 

つーことで、こちらもWACHLIN(わしゅらん)★★★★★でございます。

ありがとう!ありがとう!

 

にしきや - 千駄木/居酒屋 [食べログ]

 

 

<了>

「あのcongiroと逝く!ガチマニアック酒屋巡りツアー」の感想。

先週土曜日のこと。

マッドマックよろし男衆7名で車に乗って「ヒャッハー!!!」と叫びながら(叫んでない)、主に都内の酒屋を荒らして来たぞ(荒らしてない)。

主催者のレポートはこちら↓

 

参加者は何れも酒ガチマニアの強者揃い。

車内の会話もほぼ酒オンリーっつーことで、濃醇辛口で飲み応え満点。

むちゃくちゃ楽しいツアーでございました。

主催者&同行者への感謝を込めて、ここに簡単な感想などを記録しておこう。

 

1 平三郎商店(江戸川区葛西)

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒が中心。アイテム数は少ないが個性的品揃えで濃い酒が多い。セラーで自家熟成(生熟あり)。

【店員】お母さんが優しく色々と教えてくれる。ご主人は寡黙。

【適性】濃醇&熟成日本酒が好きな人(特に生熟派)

【感想】深堀り系で面白い。ご主人の目利きが光る。

 

2 河内屋(江戸川区葛西)

【タイプ】ディスカウントストア

【商品】日本酒と焼酎の品揃えには目を見張る。特に低スペックのパック酒のラインナップが圧巻。2階の食品コーナーも素晴らしい。

【店員】(DSなので特記無し)

【適性】普通酒好き、あと泡盛好きも。

【感想】聖地との噂を聴いていたが、まさに聖地。聖地オブ聖地。キングオブ聖地。ここだけで半日過ごせる。

 

3 ワールドリカーズほとだ(江戸川区西葛西)

【タイプ】中規模個人店

【商品】日本酒とワインが豊富で、独自性がある。何気にへんてこな普通酒とかが並んでいるので油断ならない。

【店員】そつのない接客。

【適性】一般の方からマニアまで幅広く。

【感想】近所にこういう酒屋があると重宝するかも。

 

4 加瀬政商店(足立区北千住)

【タイプ】小規模個人店

【商品】所狭しと並ぶ(並ぶ?)日本酒と焼酎。奥や底には相当なヴィンテージが潜む。なお、掘り出しても買えない場合があるので注意。

【店員】朗らかなご主人の、おおらかな接客。

【適性】かなり上級者向け。POPや説明が無くてもヴィンテージの価値が分からなければ厳しい。

【感想】酒の迷宮。店内はまさにダンジョン。お宝に出会えるかも。

 

5 モリタヤ酒店(荒川区南千住)

【タイプ】小規模個人店+角打ち

【商品】日本酒が中心で名門酒会系。手堅いラインナップ。

【店員】すこぶる感じが良い接客。奥さんがかわいい。

【適性】昼から飲める。街歩きのお伴にどうぞ。

【感想】地域に溶け込んでいる感が最高。街の酒屋の一つの理想形。

 

6 伊勢元酒店(荒川区尾久)

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒は一銘柄あたりのアイテム数豊富で、西日本の濃い酒が多い(不老泉とかヤマサン正宗とか)。焼酎も少数精鋭でなかなか。

【店員】穏やかと見せかけて、乗せると熱くなるご主人がたまらない。

【適性】酒と同じくらい酒屋が好きで、店主と話しながら酒を選びたい人。

【感想】ハイパー深堀り系。自分が酒屋をやるならこうありたい。めちゃくちゃ好み。

 

7 鈴大酒店(荒川区尾久)

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒、焼酎、ワインなど、良い意味で節操が無い。店の真ん中に酒の地層がある。カナダの日本酒YK3の取扱いあり。

【店員】ご主人はソフトな接客で話し好き。

【適性】敷居は高くないが、知識と経験があれば逸品を掘り出せるかも。中級以上向けか。

【感想】酒コレクターのガレーセールに来た感じ。楽しい。

 

8 高橋屋本店(埼玉県川口市)

【タイプ】小規模個人店

【商品】岩手県の地酒が異様に充実。

【店員】(ご主人が不在で真価分からず)

【適性】岩手県の地酒が好きな人。

【感想】ちょうどこの時眠かったので、良く覚えていない。

 

9 三枡酒店(北区赤羽台)※再訪

【タイプ】中規模個人店+角打ち

【商品】日本酒はイマドキ系からど燗酒まで。本格焼酎も充実。

【店員】明るく元気、商品知識もある娘さんたちがお出迎え。

【適性】初心者から上級者までウェルカム。

【感想】めちゃくちゃ健全な雰囲気の酒屋。眩しいぜ。。。

 

10 酒道庵(板橋区蓮根)※再訪

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒はプライベートブランドのみ。蒸留酒も少々。

【店員】求道者。

【適性】迷える子羊。

【感想】強固なポリシー(というかドグマ?)を感じる。

 

11 ECHIGOYA五十嵐酒店(板橋区蓮根)

【タイプ】小規模個人店

【商品】ウイスキーとアブサン。

【店員】ご主人は親切で、近所のマイクロディスティラリーのことを教えてくれた。

【適性】ウイスキーとアブサンの初心者。

【感想】またまた眠かったので、良く覚えていない。

 

12 繝槭Ν繝矩?蠎暦(域眠螳ソ蛹コ譚ア荳ュ驥趣) ※再訪

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒とワインが中心だが、独自にセレクトした蒸留酒もある。

【店員】溢れ出る酒愛と独自の目利き。

【適性】選ばれし強者。

【感想】自家熟成マジックを堪能できる稀有な酒屋。色々な意味で強烈。

 

13 Ji・sakeya(渋谷区笹塚)

※店主配達中につき入店できず。。。

 

14 いにしえ酒店(中野区中野坂上)※再訪

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒の古酒オンリー。

【店員】イケメン?店長がお出迎え。

【適性】全国一億二千万人の茶色い日本酒に興味がある皆さん。

【感想】応援してます。頑張ってくださいませ。

 

15 大塚屋(練馬区武蔵関)※再訪

【タイプ】中規模個人店

【商品】店主の目利きで集めた純米燗酒、本格焼酎、自然派ワイン。

【店員】酒愛溢れるご主人&酒を買わせる魔女の奥さんが最高だが、この日はいらっしゃらなかった。

【適性】世界中の酒を愛する人々。

【感想】もう何回も行っているので今更書くこともない。都内の純米燗酒はここで事足りるし、ワインも何気に面白いのでは。

 

16 酒の伊勢勇(中野区鷺ノ宮)

【タイプ】中規模個人店+角打ち

【商品】日本酒・焼酎を幅広く。日本酒はイマドキ流行系が豊富。

【店員】不明(話さなかった)。

【適性】初心者から上級者まで。

【感想】日本酒は冷蔵庫に入って選ぶスタイル。買い物が寒い。

 

17 伊勢屋鈴木商店(練馬区石神井公園)

【タイプ】小規模個人店

【商品】日本酒、焼酎、ワインなど、何れも個性的なセレクトで面白い。

【店員】語り部。

【適性】酒蔵のこだわりやストーリーに興味がある人。いわゆるひとつの本物志向の人。

【感想】疲れていたので良く覚えていない。

 

18 友野屋酒店(練馬区石神井公園)※再訪

【タイプ】小規模個人店

【商品】クラフトビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーなど結構何でも。

【店員】全くプレッシャーを感じないおおらかな接客。

【適性】ご近所の方 or 酒屋マニアの両極。

【感想】日常と趣味性が無理なく同居。ゆるい店構えの中に確かなセレクト力。隠れた実力派。

 

ーーーーー

せっかくなので、この日の個人的ベスト3

第1位 6 伊勢元酒店

第2位 2 河内屋

第3位 12 繝槭Ν繝矩?蠎暦

 

ーーーーー

最後に、釣果。

ーーーーー

しかしよう回ったなー。

皆様お疲れ様でございました。

ずっと運転してくれた主催者のcongiro 氏には大感謝。

素晴らしいセレクトやったで!

第二回があるならまた参加したいので、宜しくお願い申し上げます。

 

<了>

田植えで「原点回帰」してきた。

今から約10年前、日本酒にハマってそんなに経っていなかった頃。
引越したばかりの神奈川県で、休日の暇を潰せそうな面白い活動はないかなーとネットで調べていたら、「僕らの酒」という面白げな活動を見つけた。

活動内容はタイトルそのまんまで、NPOの会員たちが自分たちで酒米を栽培して、それを酒蔵に委託して日本酒にしてもらうというもの。

参加する前は、全国各地の「棚田オーナー」みたいな感じで、地元の農家さんがお膳立てをしてくれて、一般参加者は田植えとか稲刈りとか美味しいところを摘み食いする感じかなー、と想像していた。

ところがどっこい(古臭い言い方だが、本当に「どっこい」」という言葉がふさわしい)。
実際に参加してみると、いちおう指導してくれる方はいるものの、作業は全部自分たちでやるという、アントニオ某氏も真っ青のストロングスタイル。

いやぁ、ビビりましたね。そして楽しくてね。
何せ最初は、10年間使っていなくて草ボーボーになっていた耕作放棄地を、人力で開墾するところからスタートだったからなー。。。あの年は本当にキツくて、そしてむちゃくちゃ楽しかった。。。
農作業の方も、最初の籾殻の塩水選から始まって、種まき、苗床づくり、畦作り、水入れ、代掻き、田植え、畦草刈り、雑草取り、稲刈り、脱穀、籾摺りまで、一通り体験(というかガチ作業)をやった。

だいたいの経緯はこんな感じ↓
oisofarm.com

もう一つ新鮮だったのは、自分たちで育てた酒米(当初は食用米、途中から山田錦)から造ってもらった日本酒が「90%精米」だったということ。
当時はここまで低精白の日本酒を飲んだことがなかったが、思い入れが半端なかったし、そのうえ当時から「高精白」と「吟醸造り」は好みではないなーと感じたので、一気に低精白日本酒の魅力に引きずり込まれた。


そんなふうにハマっていた「僕酒」も、結婚して子供ができてからは、すっかり足が遠のいていた。。。
が、長男が5歳、次男が3歳になってアウトドアに連れていけるようになったので、今シーズンから復活してちょいちょい通っている。

息子ズは、虫やカエルを追いかけたり、泥遊びに興じたりしてむっちゃ楽しんでいる。

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そして、相変わらず田んぼの昼飯はレベルが高い。

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4年ぶりくらいの田植えは、長男が真剣に苗を植えまくって、父ちゃんはむちゃくちゃ嬉しかった。
次男が田んぼを恐れず、泥まみれになって遊んでいたことも、父ちゃんはむちゃくちゃ嬉しかった。

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↓長男が頑張って植えたエリア(のごく一部)
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子連れということで以前のようにガッツリ作業という訳にもいかないが、それでも、田んぼに関わることは酒好き・米好き冥利に尽きるなーと思わざるを得ない、

今年は茅ヶ崎の熊澤酒造に酒造りをお願いするということで、どんな酒になるか楽しみだ。
いや、その前に、豊作となってくれることを祈るばかり。

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最後に余談。
人が酒に求める物事は様々だと思うが、自分は圧倒的に「農産物」であることを求めている。
つまり、酒の原材料になっている米と水、そしてそれらを生み出している「風景」を求めている。
それはきっと、自分と酒との関わりの原点が「僕らの酒」の活動であることに大いに影響されているのだろう。

だから、近年よく耳にする「日本酒は自然が造るもの(=農産物)ではなく、人が造るものだ」という主張は、はっきり言って大っ嫌いだ。
そんなに「人が造る」ものにしたいのだったら、お前らは合成清酒を徹底的に極めろ!米を使うな!!水道水で仕込め!!!と思う。
(なお、あくまで個人的感情として「嫌い」なのであって、間違っているとは言っていない。むしろ理屈としてはそっち方が正しいと認めている)。

そんなふうに自分の原点を再確認できたので、また「僕らの酒」に参加して本当に良かった。
今シーズンも目一杯楽しんで、年明けには美味しい低精白酒を楽しみたい。

注:現在は「大磯農園」というプロジェクト名に変わり、「僕らの酒」はその活動の一つとなっている。
oisofarm.com
<了>

【開催概要】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

※2019年6月8日に大会方式を大幅に変更。
主要な変更箇所を赤字で表記。

開催しようと思ったきっかけは以下のツイート↓


以下、開催概要

■開催地

神奈川県某所

■開催時期

2019年6月上旬(予定)

■出場選手(21選手)及びシード

<日本酒部門>

A イマドキ日本酒代表 土田 Inicial F
B 熟成日本酒代表 丹沢山 山廃純米2014by
C 普通酒代表 甲斐男山 普通酒
D 滋賀酒代表 天井川 純米酒
E サイレント系純米酒代表 四代目和右衛門 特別純米酒

<焼酎部門>

A 球磨焼酎代表 渕田酒造場 千年の甕 長期熟成
B 正調粕取焼酎酎代表 常陸山
C 芋焼酎代表 六代目百合 35度
D 泡盛代表 カリー春雨 30度
E 麦焼酎代表 壱岐スーパーゴールド 22度

<ウイスキー部門>

A スコッチ代表(ノンピーテッド) アラン10年
B スコッチ代表(ピーテッド) タリスカー10年
C アイリッシュウイスキー代表 レッドブレスト12年
D アジアンウイスキー代表 カバラン ディスティラリーセレクト
E バーボン代表 ワイルドターキー(ノンエイジ)

<バラエティー部門>

A ビール代表 ギネス
B 赤ワイン代表 オーケー デリ・ブティックワイン赤
C テキーラ代表 ドン・アウグスティン クリスタルアネホ
D ジン代表 コーヴァル ドライ・ジン
E 白ワイン代表 フロンテラプレミアム シャルドネ

<予選免除(ディフェンディングチャンピオン)>

常徳屋 宇佐ぼうず 道中 焙煎薫蒸醸し

※自宅の取り出しやすい場所にある酒 or すぐ手に入りそうな酒を中心にチョイスしているので、偏りは多目に見て頂きたい。
※紹興酒代表(中国)は、貿易戦争のため大会参加をボイコットしたとか、しないとか。
※日本酒(香り系)は主催者の在庫がなく、かつ余っても飲みきれないため、大会に招待しなかった。
 

■対戦方式

<利き酒>
アルコール度数8~10%を目安に牛で乳割りを作る(ビールは例外)。
様子を見てグラニュー糖で加糖してベストの味を探る。

<グループリーグ>
A~Eのシードごとに酒の種類がバラバラのグループを作って飲み比べ、順位づけをする。
各グループ1位の5選手と、2位の中から上位2選手、合計7選手が決勝リーグに進出。

<決勝リーグ>
グループリーグ通過7選手と、予選免除の1選手、合計8選手を飲み比べ、順位付けをする。

◼️優勝者の栄誉

ほめてつかわす。

っつーことで、乞うご期待。

<続>

「アメリカで 日本酒ぜんぜん 流行ってない【今日の一句】」を読んで。

日本酒関連で興味深い文章を読んだので、その感想をテキトーに書く。

一年前に書かれた記事らしいが、それがTwitterで再燃して自分のところに回ってきた模様。

本文はこちら↓

 

以下の文章は主観1000000%、根拠0%のただの放談なので、そのつもりでお読みくださいませ。

 

◼️酒業界の片隅に「王様は裸じゃないか?!」と言える大人がいる。

まず、問題提起そのものが素晴らしい。

ーーーーー

日本にいたとき、いま日本酒は海外にどんどん進出しているぞ、というような話を聞いていたけれど、10ヵ月ほどこの地で暮らしながら、なんかもしかして別に日本酒って流行ってないんじゃないか、と思っていた。

自分のような素人ではなく、現役で酒関係の仕事をしている方が、誰にでも意味を理解できる根本的な疑問を投げかける。

しかも、現場(アメリカ)から問いかける。

評論家ではなく、当事者であるところが痛快ですね。

 

◼️中間部分はアメリカの日本酒事情が垣間見られて興味深い。

この記事の本論部分は第三者の話が中心で、独自データなどを用いて客観的に論を組み立ててるわけではない(筆者の方、ごめんないさい)。

とは言え、トピックとして面白い話題がたくさん並んでいて、色々と考えさせられる。

ーーーーー

たとえば、アメリカに自蔵の商品を広めようとして、「◯◯貿易」と名前のつく大手食品輸入会社のリストに載るようこぎつけたとしても、Distributor(現地の顧客と結びつけてくれる卸売業)がそれを販売店や飲食店に置く、というところまでたどり着けるとは限らない。

輸出の労力に見合った対価を得るのは、並大抵のことではないんやろな。。。

我々日本人は、日本酒を世界に広めるプロセスとして、ついつい「本場である日本産の日本酒を輸出する」ことを王道として捉えがちだが、もう少し柔軟になって良いんじゃないかなー。

例えば、ワインやビールがこんなに世界中に広まったのは、本場から輸出されたからではなくて、世界各地で現地醸造されるようになったという点が大きいだろう。

だから、日本酒に関しても、近年増加しつつあるアメリカ人による小規模醸造(自家醸造を含む)を戦略的にバックアップすることが効果的なのではと思う。

日本酒のDIY自家醸造ハンドブックとか、ウェブサイトとかを作って、全米にばらまいたらエエんちゃうかなー?

ーーーーー

ちなみに、これはわたし個人の体験だけれど、たとえ売り場をキープできたとしても、日本酒のクオリティをきちんと保ってくれる酒販店はとても少ない。Bevmo!やNijiya、Bristol Farmで購入した地酒は、ほぼほぼ老ねていた。

これはずっと言われ続けている課題だが、一向に改善されな気配がない。

いっそのこと、常温放置しても問題ない酒質の商品(完全発酵系、酸化熟成系など)を意図的に市場投入しても面白いんじゃないかなー。

アメリカで売れるかは知らんけど、酒精強化ワインとか紹興酒とか、酸化熟成(老ねの一種)の風味を取り込み、魅力にしてしまっているジャンルは結構ある。

ーーーーー

その女性は、「自蔵の日本酒の魅力を30秒でアピールできるようにならなければならない」とおっしゃった。

某氏の「秒速で1億」みたいな煽りの感じもあって、素晴らしい言い回しですなー。

名言として世間に広めたい。

ーーーーー

たとえば日本人の中には、「アメリカ人はあんこが苦手なんでしょう」と思っている人は多い。

ところがいま、ロサンゼルスにあるとある今川焼き屋では、アメリカ人が長蛇の列を作る。

へー。そうなんか。と思ってググってみたら、むっちゃ興味深かった。

名前は今川焼きであっても、中身はもはや今川焼きではない。

ローカライズの素晴らしいお手本。

ビバリーヒルスの今川焼きショップ「フリフィルド」登場!

ーーーーー

(あとは、「日本酒のボトルってダサいよね」問題もある。長くなってしまうので、これについては、また別の記事で書きます……

誰が、どのようなタイプのラベルを見て、「ダサい」と評しているのだろうか。

個人的には、アメリカでは中途半端にデザインするよりも、ベタな毛筆漢字書きのラベルとかが意外とウケそうだと想像しているのだが、実際はどうなんやろ。。。

ーーーーー

企業向けのイベントで、複数の日本酒のブースが並んでいたときに、隣のブースのお酒と比べて自分のお酒はこれが素晴らしいですよ、とアピールするときに、わたしたちが胸を打たれる物語って、いったいなんなのだろうか。

アメリカ産のワイン、ウイスキー、ビールなどを飲み、他の産地のものと比べた感じだと、アメリカ人は「わかりやすさ」とか「明快さ」を好むんだろうなーという気がする。

そんな酒を好むアメリカ人にとっては、作り手側の「物語」など不要なのかもしれない。

というか、例えば以下のクラフトビールの記事とかを読んでいると、アメリカ人のアーリーアダプター層は自分の物語(ライフスタイルや価値観)を中心に、消費行動を取っているという印象がある。

クラフトビールが世界中で支持される理由|フード&レストラン|GQ JAPAN

だから、蔵や製品の物語を一方的にアピールするというよりは、それをライフスタイルに取り入れてもらえるようにプレゼンテーションするのが効果的なんかなー。知らんけど。

ーーーーー

なお、このあたりの北米日本酒事情については、隣国のカナダで奮闘しておられる春日井さんのツイートを読んでいたおかげで、理解が早かった気がする。

Y.Kasugai@パシリ1号(@pashiri1gou)さん | Twitter

 

◼️この記事の真価は結論部分にあるのでは。

そして、結論部分。

ここが一番ツッコミ甲斐があった。

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売り手都合の、“いまの日本酒事情”みたいな話は、飲み手にとってはぜんぜんおもしろくないし、日本酒をまずくする可能性だってあるからだ。

日本の日本酒コンテンツにはどうしても売り手視点のものが多い。

自分の感覚だと、世間には飲み手視点っぽい「日本酒のおいしい飲み方」とか、「おすすめの日本酒」とか、「日本酒を美味しく飲ませてくれるお店」とか、そういう記事が溢れているように思えるんだが。。。

そして、個人的にはそういう「TIPS」的な「答え」が書いてある記事にはあまり興味がない。

なぜなら、そういうのを自分で考えて、実験したり探索して、失敗してもそれはそれで笑って、同好の士と交流して、そういう中で自分の嗜好や表現を見つけていくのが楽しいからなー。

まあ、自分は短期間ながらプロとして日本酒に関わっていた経験があるし、そこそこ特殊なのは自覚しているので、世間一般に当てはまるかどうかは分からんけど。。。

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ある種の、スノッブな日本酒ファンは、素晴らしいお酒の素晴らしさを理解できないのはその飲み手が愚かなのだ、とでも言いたげに、難しいことを言って、日本酒の敷居を上げてゆく。

これは全く同感ですね。

素晴らしいかどうかを決めるのは飲み手しかいない。

話を難しくする人は、だいたい「正しい」とか「本物」というキーワードをつけて、酒に上下関係を設定しようとする。

市場に存在するものは全て正しくて、全て本物でしかないでしょうに。。

酒豪で鳴らした福沢諭吉先生も「天は酒の上に酒を作らず、酒の下の酒を作らず」と言ったとか、言わなかったとか。

(※諭吉先生が酒豪というのはマジです。)

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(ちなみに、「飲み手」の視点を考えた日本酒本、というので作らせていただいたのが、四谷三丁目の日本酒専門店「鎮守の森」竹口敏樹さん監修の『もっと好きになる 日本酒選びの教科書』です)

存在は知っていて興味もあるが、まだ読んだことありませぬ。

どうせなら、最近話題のペアリング本と読み比べてみようかなー。 

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わたしが惹きつけられてやまない、日本酒というお酒の、この魅力は、いったいなんなのだろう。それを言語化しなくっちゃ。

そして、アメリカの人たちがそれをおもしろいと思うのだとしたらどういうポイントにおいてなのだろう。それを言語化しなくっちゃ、と、思います。

日本語ですら魅力の言語化が難しいのに、ましてや英語だとご苦労は何百倍でしょうな。お悩みお察し申し上げます。。。

自分も素人ながらそういう問題意識を持っていて、そのために意図的に日本酒以外の酒類を幅広く飲んでいる。

そしていつか、敬愛する新橋「玉箒」のマスターのような境地に達したいと思っております(以下、ご参考まで)。

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第一弾の記事がこんな感じになってしまいましたが、以降は日本酒をおいしく飲むためのTIPSを飲み手視点で書きながら、たまーにこういう話もしていこうかな〜、と思います(長くなってしまうので割愛しましたが、聞いたお話の半分も書いていないので……)。

この記事を最初に読んだ時には、一年前の記事だと知らなかったので、「TIPSなんかかなり出尽くしていてもう食傷気味だから、このままストロングスタイルで行って欲しいなー」と思っていた。

で、一年前の記事だと気づいた後に、その後の記事を拝見すると、第一段ほどシリアスではないものの「TIPS」なんか全然書かれていなくて、アメリカで日本酒を広めていく上でのガチな悩みに根差す記事が書かれていた。

おっしゃ、やったぜ!!!

 

っつーことで、この調子で頑張ってくださいませ。

引き続き、楽しく応援しております。

<了>