人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

SAKE SUPREME #1 プレイリストと解説

先日、浅草橋の酒屋 SAKE Street にて、小ぢんまりとした「ジャズと日本酒」のイベントを開催した。

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主催者は自分(言い出しっぺ)、しんご通信さん(ビジュアル&音楽担当)、こーへーさん(酒担当)の3人。
上のカッコいい画像はしんご通信さんが作ってくれたやつ。

結論から言うとイベントはかなり盛り上がった(と思う)。

今回のイベントは新鮮に受け止めてもらえたようで、参加者から「プレイした曲を後で知りたい」というリクエストを頂いた。
また、参加できなかった方からも、Twitterで「興味がある」「どんなペアリングなんだろう」という反応があった。
そこで、Spotifyで当日の曲をプレイリストにして公開した。

open.spotify.com

以下、収録曲の解説、会場の反応などを書いていくので、音源を聴きながら読んで頂けると嬉しいです。

▼オープニング

1 John Coltrane - A Love Supreme, Pt. I – Acknowledgement

ジャズファンなら誰もが知る超名曲にして、イベントタイトルの元ネタ。
「何かが始まりそうな予感」が横溢している。

▼デモンストレーション

いきなり「ジャズと日本酒のペアリング」と言っても「何ぞや?」という人も多いと思ったので、予め4つのペアリングを準備してデモンストレーションをやった。

2 Nujabes - Modal Soul (feat. Uyama Hiroto)

「光栄菊 “SNOW CRYSTAL”」とマッチング。
テーマは「コンテンポラリー」。
選曲はしんご通信さん。
氏曰く「ノスタルジックなメロディーがスノウクリスタルの粉っぽい甘い香りに合うかなと思いました。あと、細かく鳴るシンバルが微発泡感のようにも感じられて良いかなと。」
ペアリングがバッチリだったうえに、会場にNujabesファンが多かったので冒頭からとてもイイ感じに盛り上がった。
そして、Nujabes はオープニング曲のコルトレーン一派から影響を受けているので、ジャズファンがニンマリする流れも最高。

3 Blue Mitchell - I'll Close My Eyes

「鳴海 “純米大吟醸直詰め生 山田錦”」とマッチング。
テーマは「オーセンティック」。
選曲は自分。
鳴海は素直で伸びやかな酒というイメージなので王道のモダンジャズ
酒蔵がある房総半島の風土も含めて「陽性」だと感じたので、テンポよく明るい雰囲気のこの曲を選んだ。
選曲の際に、同時代のトランぺッターたち(ケニー・ドーハムリー・モーガンドナルド・バードなど)と聴き比べて絞り込むのがむちゃくちゃ楽しかった。
会場の反応は「普通に合うよね~」という感じで、堅実な二番バッターの役割は果たしたかと。

4 Butcher Brown - Tidal Wave

「“シン・ツチダ”」とのマッチング
テーマは「ネオ・クラシック」。
これも選曲は自分。
日本酒ファンの間で大注目の土田酒造ということで、選曲に力が入った(そして悩んだ)。
ここの藏は「現代の設備で伝統製法の酒を造る」というスタンス、シン・ツチダはそのフラッグシップ酒だということを踏まえて考えた。
「現代の設備」から若手ミュージシャンによる2020年の新譜、「伝統製法」から生音(アコースティック)中心の音づくりという条件を設定。
「生酛づくり」のなかで微生物が静かにうごめく様子をイメージしつつ曲を漁っていたら、ロンドンの若手ミュージシャンによるこの曲がピンと来た。
アルバムのジャケットに麹菌っぽい物体が描かれていることも密かなポイント。
この頃になると自分が楽しんではしゃいでいたので、会場の反応は良く覚えていない。

5 Pharoah Sanders - You've Got To Have Freedom

「舞美人 “山廃純米 無濾過生原酒 SanQ”」とペアリング。
テーマは「アバンギャルド」。
選曲はしんご通信さん、自分の共同。
この酒の持ち味は、何と言っても強烈な酸味。単純な酸味ではなく、なんかバイブレーションというか、波と言うか、そういう感覚がある。
そのイメージをファラオ・サンダースの咆哮するようなサックスに重ねた。
加えて、酸味を支える甘味は、ファラオの音楽性の根底にある人類愛や世界平和に通じるものがあると解釈。
このペアリングは、ジャズに詳しくない人を中心にウケていたように思う。

▼リクエスト&パーティー

ここからは自由に音楽を聴いたり、会話をしたり、飲んだり、食べたり。
以下、プレイした主な音源(+α)。

6 Katalyst - BBB

これは「シン・ツチダ」の選曲の際に最後まで悩んだやつ。
飲んだことがある人は「4 Butcher Brown - Tidal Wave」と聴き比べてください。

7 Jorge López Ruiz - Rogne Buenos Aires

会場からのリクエスト。
アルゼンチンの格好いいビッグバンド。
イメージは「七寳 粕取りみりん」。
みりんの味の要素の多さ、粕取焼酎由来の癖と音圧の強さが合う感じがして興味深かった!

8 Alfa Mist - Retainer

会場からのリクエスト。
ロンドンの若手ミュージシャンの旗手で、前出の Butcher Brown と同じカテゴリー。
同じ方が持参した「みむろ杉 CRAFT SAKE FROM BROOKLYN」のモダン&ジューシーな味わいと素晴らしいマッチング!
現代の若い造り手の日本酒と、現在活況を呈しているサウスロンドンのジャズシーンは相性が良いのかも?

9 José James - Promise in Love

自分が不在の時にかかっていた曲。
特にどの酒とペアリングという訳ではなかったが、会場がまったりリラックスした雰囲気にピッタリだった。

10 Art Blakey & The Jazz Messengers - A Night In Tunisia

黒松剣菱のお燗で会場のボルテージが最高潮に達していた時にプレイした。
何を選んでも剣菱には敵わないと思ったので、ここはシンプルに自分が好きなものを。
個人的に、ドラマーの Art Blakey は「ジャズ界の剣菱」と言って良い偉大な人物だと思っている。

11 Eric Dolphy - Out There

参加者にクラシックのチェロが好きという人がいて、「チェロが入っているジャズもあるよ」ということでプレイした。
というより、今回のイベントで一回は Eric Dolphy をプレイしたいと密かに思っていた(願望がかなって嬉しい)。
Dolphy は敬愛するミュージシャンの一人で、彼が残した”When music is over, it’s gone in the air. You can never capture it again.” (音楽は終わったら消えてなくなってしまい、二度と取り戻すことはできない)という言葉はジャズの精神を体現した名言。

Isao Suzuki with String Band - Nica's Dream(プレイリスト非収録)

ベースが好きだという参加者からのリクエストに応えて、しんご通信さんがプレイした曲。
初めて聴いたけど、なんやこれ、問答無用で格好いいぞ。。。
鈴木勲さんは御年80代の超ベテランだが、いまも現役で若手のDJと演奏したりしているらしい。
皆で「こんなふうに年を取りたいなー」とか話しながら耳を傾けた。
残念ながら Spotify の音源が無かったので、youtube でどうぞ。
youtu.be

12 Rahsaan Roland Kirk - Blacknuss

参加者が持ち込んでくれた寺田本家「醍醐のしずく」を飲みながら、何人かで「これに合うジャズは無いよな~」と話していたが、その場では妙案が出なかった。
そして、帰りの電車でひらめいた。
盲目の偉大なジャズリード奏者、というよりブラック・ミュージックの怪人 Roland Kirk なら行けるんじゃね?
テーマは「プリミティブ」。

13 Jack McDuff - Oblighetto

もう一つ、今回は熟成した生酒が一本も無かった(自分で持っていけば良かった…)。
それが心残りだったので、帰宅してから自分なりに「生熟ジャズ」を考えてみたら、60年代のソウル・ジャズに行き当たった。
テーマは「コテコテでんがな」。

▼クロージング

14 Steve Reich - Electric Counterpoint: I. Fast

最後に、クールダウンを意図してミニマル・ミュージック(現代音楽)をかけた。
ジャズギタリストのパット・メセニーが参加しているのでアリかなと。
マニアックな選曲だったが、一部の参加者にウケて良かった。

-----

参加者から「またやってよ!」という嬉しい声をたくさん頂いたので、ぜひ第2回をやりたと思う。
冬にやるなら「ジャズ×燗酒」がエエかな。。。

とにもかくにも、関係者と参加者の皆様、自分の拙い段取り&進行をサポートして頂きありがとうございました!
また遊びましょう!

Special Thanks to Shingo, Kohei, Saki & SAKE Street
sake.st

<了>

「日常に溶け込んだ嗜好品」について

この前、Twitterにこのような投稿をした。

特に深い考えもなく書いた文章だが、後から考えたことがあったので、この場につらつらと書いてみようと思う。
全く役に立つ内容ではないし、結論めいたものは無いので、気楽に読んでくださいませ。

―――――

自分は現在、SNSTwitterしか動かしていない。
Facebookはロム専、Instagramはアカウントを持っているだけ。)
なぜTwitterが良いかというと、自分の「日常」を「ある程度」さらけ出せるからだ。

例えば、食卓の写真を投稿する場合を想像してみる。
FacebookInstagramだと、センス良く盛り付けられた料理、洒落たテーブルウェア、背景のインテリアなど、画面内の全てに気を配らなければいけない空気がある。
一方、Twitterのタイムラインにはもっと多種多様な写真が並んでいて、その中には「日常」らしい写真も数多く含まれる。

とは言え、Twitterも「完全な日常」とは言えない。
「日常」が「高頻度で同じことを繰り返す」ことだとすれば、あまりにも頻度が高い(=日常性が高い)ものは題材とならない。
例えば、自分は毎晩「ご飯」を食べるが、それをTwitterに投稿しようとは思わないし、他者が毎晩「ご飯」の投稿をするのを見たいとも思わない。


冒頭の話題に戻ると、自宅の冷蔵庫には「黒ラベル」、リビングには「黒松剣菱」が常備されている。
そして、「黒ラベル」は春夏秋を中心にだいたい年間120日(週2回ペース)、「黒松剣菱」は秋冬春を中心に年間60日(週1回ペース)くらい飲んでいる。

これらを常備し、コンスタントに飲んでいる理由は二つあって、「普段使いに適した味わい」と「いつでも、どこでも買えること」だ。

「サッポロ黒ラベル」の丸みがあって濃すぎない味わい、「黒松剣菱」の甘・酸・苦・旨を兼ね備えつつ後口の捌け(キレ)が良い味わいは、ふだんの家庭料理と合わせやすい。
そんなお酒が、近所のスーパー、コンビニ、ドラッグストアで普通に買えてしまう。
これらを選んでおけば、最近流行りの「ペアリング」とか難しいことを考え必要はなく、幼い二人の息子のお行儀の悪さに翻弄されながらでも晩酌を楽しむことができる。

何と言うか、「これ“が”良い」というよりは、「これ“で”良い」から選んでいる。
「これ“で”良い」というのは、まさに「日常」なのだろうと思う。

とは言え、昔から「黒ラベル」と「黒松剣菱」が「これ“で”良い」だった訳ではない。
もう10年以上も酒を趣味とし、それなりに様々な種類の酒を飲んだ上で、この二本が「自分に合う」と考えるに至ったのだ。


酒以外のジャンルだと、「毎朝のコーヒー」もこれに近い。
20代後半~30代前半にかけてコーヒーにハマっていた時期があり、世界各地の色々なコーヒーを飲み、道具にも凝っていた。
結婚を機に深追いはやめてしまったが、毎朝豆を挽き、ハンドドリップでコーヒーを淹れる習慣は継続している。

そして、「自宅での朝コーヒー」をTwitterに投稿することはない。


「嗜好品」と「日用品」は対義語とされ、世の中全てがどちらかに属するかのように言われる。
しかし、自分にとっての「黒ラベル」、「黒松剣菱」、そして「自宅の朝のコーヒー」は、どちらにも属さない。
何と言うか、「日常に溶け込んだ嗜好品」とでも表現すれば良い存在となっている。

ここまで来ると「誰にどういわれようと好き」なので、わざわざSNSで承認欲求を満たす必要も無い。
日常の中で、静かに、自分の暮らしを豊かにしてくれる。

そして、きっと誰もがこういう存在を持っているのだろうと思うと、楽しい気分になる。

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おわり。

板橋で蒸留酒を買い、場末で飲んできた。

先週の金曜日のこと、不意に夕方以降の予定が空いたので、板橋で遊んできた。

まずは、東武東上線の下板橋駅で下車。

なんてことない駅舎だが、周辺を含めてそこはかとなく生活感が漂うところが良い。

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第一目的地は、ウイスキーショップの「M's tasting room」。

これで二回目だが、前回は店主の吉村さんとお会いできなかったので、軽くリベンジな感じ。

吉村さんはすこぶる紳士で、初心者の自分にも暖かくアドバイスをしてくださった。

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この日はセールということで、有料試飲300円以下のアイテムが試飲無料だった。

途中で合流した地元民のo君と一緒にあれこれ色々と試して、良い気分で四本購入した。

ここはオフィシャルのウイスキーは少なくて、ボトラーズがメインの品揃えだが、ほとんどのアイテムが有料試飲できる。

あと、店主の吉村さんによる自家ブレンドウイスキーも楽しくて旨い。

自分がよく利用する目白の田中屋とか銀座のリカマン777よりもはるかに小さな店で、アイテム数は少ないが、店主の個性が出ていて本当に楽しい店だと思う。

caskvillage.com

 

さて、買い物欲が満たされたので、次は飲みモード。

ここは板橋を熟知するo君に身を委ねたが、2軒連続で出禁という名の満席を食らって、彼への信頼が早くも揺らぐ。。。

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上の「明星酒場」はかなりプロユースな感じで、我々のような余所者は入店困難な感じだった。。。

 

気を取り直してo氏に最後のチャンスを与えたところ、三度目の正直で結果を出しよった。

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いやー、この「平家」は最高の居心地やったね。

こういう空間で食べるハムエッグとか、ジャパニーズスタイルで皮を分厚くしただけの水餃子とか、たまらんねー。

そして、最後の「つけ麺」がちょっと面白くて、つけ汁が最近流行系の濃厚スープではなく、完全に冷やし中華のタレだった。

これは名前を「つけ冷やし中華」に変えたほうが良いだろう。そして妙に旨かった。

 

ここで蒸留酒マスターのe君も合流して、o君御用達の「北海」へ。

店に入ってほどなく、あのc氏も合流して、4人で酒マニアトークを繰り広げた。

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この「北海」もすこぶる居心地が良かったなー。

箸でつまむとホロリと崩れるマグロ寿司は、職人の技が光る逸品!?

あと、どぶろくを枡からこぼして注ぐのは初めて見た。

 

o君曰く、板橋区は実はめちゃくちゃ広らしく、今回遊んだエリア(JR板橋駅界隈)は、板橋の中の板橋、板橋オブ板橋とのこと。

他にも東武東京線の大山駅界隈とかも楽しそうなので。これからもちょいちょい板橋遠征をしたい。

 

JR板橋駅の駅舎はなかなか渋かったんだが、改装が着々と進められていた。

後で調べてみたら駅ビルとタワマンが立つらしい。

タワマンじゃなくて、リカマンができれば良いのに。。。

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最後に、M's tasting room の釣果。

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一番左の「トマーティン18年」は、旧ボトルかつ半額投げ売りだったので、義憤にかられて救済した。e君曰く「味が硬いので放置する方が良い」らしい。酒の放置プレイは大得意なので全く問題なし。

次の小さな四角い瓶は、吉村さんオリジナルブレンデッド。これは試飲して好みだったことに加え、「アルコール度数55.8度」にも惹かれて購入。蒸留酒においては「度数は正義、度数こそ正義」だ。

その隣の背が低いやつはドイツのジン「モンキー47」。リアルとかTwitterとかで「ドイツのジンが美味い」という声を複数聞いたので、最初に見つけたドイツのジンを買ってみた。

一番右の「レダイグ13年」はボトラーズもの。ここの蒸留所はもともと大好きで、なおかつ吉村さんに勧められたので迷わず購入。

ホクホクでございます。

<了>

 

追伸

自分が帰った後、残り三名は自分がフラれた寿司屋で楽しんだらしい。。。

ぐやじい。。。

こう暑いと露出したくなる気持ちは分らんでもないようような、そうでもないような。

日本酒はどの酒と似ているのか?

きっかけはこのツイート。

この方は直接存じ上げないのですが、アメリカで日本酒を普及させるべく奮闘していらっしゃる方のようです。
海外の方を相手にしていらっしゃるということで、酒に対する「疑問の持ち方」が興味深くて、いつも楽しくツイッターやnoteを拝見しております。

以下、続きのやりとり。

そう、実は自分も、最近は「日本酒とウイスキーが似ている」と感じていて、ブログの下書きに纏まりのない思考の断片が格納されておりまして。
良い機会なので、その断片を最低限読める感じに整えて、吐き出しておきましょう。

ーーーーーーーーーー

■日本酒と「ワイン」は似ているのか?

海外の酒の中で、日本酒と最もよく比較されるのは「ワイン」だと思う。
(自分も以前は、良く日本酒とワインを比較して物事を考えていた。)
両者が比較される大きな要因の一つは、ともに「醸造酒」であることだろう。

但し、それだけでは説明がつかない。
世界的に飲まれている醸造酒といえば「ビール」もあって、日本酒と同じく「穀物」から造るという共通点があるが、何故かあまり比較対象とされない。
(最近は日本酒とビールを比較する人が増えている気もするが。。。)

完全に想像だが、日本酒とワインが良く比較される要因は、
①製造方法に共通点がある(ともに醸造酒)
ことに加えて、
②ワインをあこがれの対象として捉えている人が多い
こともかなり大きいのではないかと思う。

で、自分はどう感じるかと言うと、実際に似ているかどうかはさておき、②の観点から比較することの意味はあるし、とても良いことだと思っている。
但し、自分自身のワインの経験値が、主に財力と肝臓の制約によって不足しており、主観に基づく独断と偏見で語れないのが悲しいところ。
(唯一「ちょっとは自分の経験に基づいて話せるかな」というのが、「日本酒の古酒・熟成酒」と「酒精強化ワイン」の共通性なのだが、双方ともマイナージャンルだし。。。)

■日本酒と「焼酎」は似ているのか?

これは言うまでもなく、ともに「和酒」であるという共通点がある。
さらに、日本酒と「米焼酎」であれば、原材料まで同じになるのでより親和性が増す。

ところが、焼酎をそれなりに飲んできて、特に米焼酎と粕取焼酎を愛してやまない自分としては、「味わいは全然似ていない」というのが正直なところ。
あえて似ている点を探せば、
・「吟醸酒」と「減圧焼酎」はエステリー(フルーツ)の感じが似ている。
・「純米酒や本醸造酒」と「常圧のそんなに熟成していない米焼酎」は、静かな感じが共通する。
とかそのくらいで、全面的に似ているとは言い難い。

そもそも自分は、日本酒と米焼酎に「お米の味や香り」をあまり感じないので、共通点が「静かな感じ(=味が弱い/無い)」というのも何か変だなと。。。
(ここを深堀りすると冗長になるので、今回は割愛する。)

ちょっと角度を変えて、「似ていると主張することによって何かが生まれそうか?」と考えても、あまり妙案が思い浮かばない。
アウトプットの味わい、アルコール度数が違うということは、飲むシチュエーション、販売のターゲットも全然違うということだからなー。。。

ということで、個人的には、日本酒と焼酎は「ただ同じ国で作られている」だけで、「実際似ていない」し「似ていると発信する意味や効果も乏しい」と思う。

■日本酒と「ウイスキー」は似ているのか?

そして、最後。
結論を言ってしまうと、現在の自分は、日本酒と一番似ている酒はウイスキーだと思っている

ウイスキーを飲むようになる前は、日本酒とウイスキーを比べるなんて1ミクロンも想像しなかったな。
こういうのは、節操なく色々な酒を飲んできた醍醐味というか、何というか。。。

最大の共通点は、日本酒もウイスキーも、味わいの淡い穀物に外部から要素を加えていく「足し算の酒」ということだと思う。

日本酒の原料は「米」で、ワインの原料のブドウと違って内部に水分をほぼ含まないので、外から水を加える。
製造工程で数多くの微生物が活動し、米と水を原料に味わいの要素を創造し、元々の米とは異なる味わいを次々に乗っけていく。

ウイスキーの原料は「大麦」で、やはり外から「水」を加える。
そして、麦芽(物によってはそれに付随してピート)の風味を与え、蒸留後の熟成段階で「樽」の風味をガツンと乗せる。

日本酒に関しては「引き算の酒」だという主張もよく聞くが、これは「精米」という一つの工程にフォーカスした「近年のモダンな日本酒」のイメージだろう。
他のの酒と比べて原材料の種類が多く、活動する微生物の種類も多く、工程も複雑な酒が、「引き算の酒」の訳はないと、自分としては思っている。

もう一つ、「地域の”文化”が表現されやすい酒」だということも、重要な共通点だろうと思う(そうあって欲しいという願望も含む)。

ワインは原料であるブドウの味わいが地域の自然条件によって大きく異なる。つまり、「地域の”自然”が表現されやすい酒」と言える。
それに対して、米は北海道産と九州産、もっと言えばカリフォルニア産と比較しても、味わいにそれほど大きな差は無い(おそらく大麦も同様だろう)。

では、日本酒とウイスキーが、それが造られる地域とどのような繋がりがあるかと言えば、それは地域の”文化”だと思う。
「そこにあるものを使って造られ始めた。」
「そこに住んでいる人が求めるものが造られてきた。」
みたいな、自然に根差しつつも、そこの人の生活や生業が乗っかってrいるイメージ。

そう言えば、ちょっと前に以下のようなツイートをしたことがある。
これは考えていてむちゃくちゃ楽しかったことをよく覚えている。


(もちろん、もっとワインに詳しくなれば、日本における日本酒の産地と、フランスにおけるワインの産地の比較もできるかもしれない。)

ーーーーーーーーー

以上が、下書きに溜め込まれていた内容。

改めて振り返ってみると、単純にこの時点で好き&よく飲むな酒が「日本酒」と「ウイスキー」の2つだからこそ、両者の共通点が強く感じられているということが読み取れますね。

こういう姿勢、嫌いじゃないです。
自分の経験に基づく独断と偏見、素晴らしいことじゃないでしょうか。
今後も、こんな調子で楽しくやっていきます。

<了>

【決勝リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

いよいよ決戦の夜!!!

大会レギュレーションはこちら↓
【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。
予選リーグ激闘の記録はこちら↓
【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。

★決勝リーグ選手入場!

※脳内でこの曲を流しながらご覧ください↓
FIFA アンセム - YouTube

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(左から)
農協牛乳(レフェリー)
グループA・1位 土田 initial F(日本酒)
グループB・1位 常陸山(正調粕取焼酎)
グループC・1位 六代目百合(芋焼酎)
グループD・1位 コーヴァル ドライジン(ジン)
グループE・1位 ワイルドターキー(バーボン)
各組2位の上位① ドン・アウグスティンクリスタルアネホ(テキーラ)
各組2位の上位② アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)
予選免除(ディフェンディングチャンピオン) 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

★いざ決戦!

ぜんぶ一定水準以上なのは分かっているので、個性や持ち味を積極的に拾うことを意識してコメントを書いていく。

土田 initial F(日本酒)

シンプルに旨い。分かりやすい。それ故想像の範囲内でもある。
蒸留酒にない「味が融合する」感じは評価できる。
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常陸山(正調粕取焼酎)

旨いねー。実に旨い。チョコ牛乳~コーヒー牛乳。でも籾殻風味も健在。
複雑なのにまとまっている。スケールの大きさを感じる。
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六代目百合(芋焼酎)

焼き芋牛乳っぽい。そして、奥にある黒蜜っぽい感じがたまらん。
安心できる味わいで、日常的に飲めそう。
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コーヴァル ドライジン(ジン)

コクがあるのに爽やか。開放感。アウトドアっぽい。昼間に青空の下で飲みたい。
相性抜群で、わざわざ牛乳割りをやる意味があると思わせてくれる。
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ワイルドターキー(バーボン)

華やか。バナナの香りが広がる。分かりやすい。後口のほろ苦さがやや気になる。
バナナの強い香りが、樽のマイナス風味をマスキングしている印象がある、
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ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

甘美。ハチミツ感。そこに青草の爽やかさでしつこくならない。
テキーラの個性はちゃんと生きているし、相当良い組み合わせなのでは。
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アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

深い。キャラメルの奥行き。後口のほろ苦さがやや過剰か。
やっぱり牛乳と樽の組み合わせはそんない良くないので?と思ってしまう。
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常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

焙煎麦の香ばしさが牛乳と融合。これは間違いない。
ディフェンディングチャンピオンの貫禄。このままRTDにして売れるのでは。
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★最終順位発表!

※脳内でこの曲を流しながらご覧ください↓
Chariots of Fire • Main Theme • Vangelis - YouTube

第8位 アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

わざわざ牛乳割りにして飲むことはない。普通に飲んでめちゃくちゃ旨いから普通に飲もう。

第7位 ワイルドターキー(バーボン)

牛乳割りは十分アリだと思う。思うが、うーん、まあ別にいいかと。

第6位 土田 initial F(日本酒)

大健闘。他にない持ち味を感じた。が、個性という点で少々物足りなかった。

第5位 六代目百合(芋焼酎)

予選ではトップクラスだと感じたが、決勝リーグの猛者に混じるとパンチ力不足。

第4位 ドン・アウグスティンクリスタルアネホ(テキーラ)

原料のアガベ(リュウゼツラン)の風味が長所になっているところが高評価。また時々やりたい。

第3位 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)

たぶん誰が飲んでも高評価をつけるだろう。とにかく完成度が高い。
この域に達して初めて「牛乳割り推奨」と言えるのではないか。

第2位 常陸山(正調粕取焼酎)

とにかく癖が強くて飲み手を選ぶ正調粕取焼酎が、こんなふうに化けるとは思わなかった。
今回の企画で一番楽しくてワクワクした。
プロの人の感想を聞きたい。

第1位 コーヴァル ドライジン(ジン)

初めて飲んだ瞬間、思わず「おおお!!!」と声が出た。
それが自分の経験値不足によるものだとしても、素直な感動は大切にしたい。
さすが、カクテルとしてそういう組み合わせがあるだけのことはある。
やはり先人は偉大だ。

ーーーーー

以上、長く激しい戦いが終わった。
このしょうもない記事を、最後までお読みいただいた奇特な方々に感謝。
ありがとう!ありがとう!
<完>

【予選リーグ】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

いざ、開幕!
大会レギュレーションは以下を参照。
【大会方式変更】牛乳割りワールドカップ2019日本大会 - 人の見のこしたものを見るようにせよ。

選手入場!!
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※ギネスだけ写っていない。

-----

★グループA

<参加選手と予想>

◎千年の甕 長期熟成酒(球磨焼酎)
○ギネス(ビール)
▲土田 initial F(日本酒)
△アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

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<競技結果>

1位 ▲土田 initial F(日本酒)

ヨーグルト風味(というか、グラスの縁で牛乳が凝固して実際ヨーグルトができた)。
ライチとか爽やかな果物の感じもある。
若干えぐみはあるが他の日本酒より全然気にならない。
砂糖追加でさらに円やかに。

2位 △アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)

ほろ苦いキャラメル牛乳。面白い&旨い。
砂糖を追加するとキャラメルっぽさが消えてしまう。

3位 ◎千年の甕 長期熟成酒(球磨焼酎)

苦い。シイタケ風味が気になって香ばしさが良い方向に伸びない。
砂糖追加でも印象変わらず。

4位 ○ギネス(ビール)

苦酸っぱいい牛乳の出来上がり。
砂糖を追加すればまあまあ飲める。

【寸評】
ここは上位2つと下位2つの差が大きく開いた。
1位と2位は対照的で、醸造酒は牛乳との「味の融合」、蒸留酒は「香りの付加」みたいな違いが感じられて面白かった。
下位2つは短所が長所を覆ってしまった印象。

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★グループB

<参加選手と予想>

◎常陸山2008(粕取焼酎)
○丹沢山 山廃純米2011by(日本酒)
▲タリスカー(スコッチ、ピーテッド)
△オーケー デリブティックワイン(赤ワイン)

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<競技結果>

1位 ◎常陸山(正調粕取焼酎)

正調粕取焼酎の籾殻風味ががマイルドになって、コーヒーっぽくなる。
砂糖追加でますます飲みやすく。

2位 ○丹沢山 山廃純米2011by(日本酒)

まあまあ馴染むが、後口のえぐみ気になる。
砂糖追加でえぐみ強調されてしまう。
不味くはないが、あえて牛乳割にすることもない感じ。

3位 ▲タリスカー(スコッチ、ピーテッド)

牛乳で割ったことによヨードと苦味が強調される。これは正露丸牛乳。
砂糖追加してもあまり変わらず。

4位 △オーケー デリブティックワイン(赤ワイン)

酸っぱ渋い牛乳、不味い!もう一杯はいらない!
砂糖追加も意味なし!

【寸評】
このグループでは常陸山が頭一つ抜けていた。
(というか、正調粕取焼酎の新たな可能性を引き出したかも。。。)
あとの3つは牛乳と喧嘩する感じ。

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★グループC

<参加選手と予想>

◎六代目百合(芋焼酎)
○レッドブレスト12年(アイリッシュウイスキー)
▲甲斐男山 普通酒(日本酒・普通酒)
△ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

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<競技結果>

1位 ◎六代目百合(芋焼酎)

焼き芋牛乳! アフターの香ばしさ印象的。黒麹の香ばしさが牛乳とむちゃくちゃマッチ。
砂糖追加で 、アルコールを忘れるヤバい飲み物になる。
焼き芋牛乳が不味いわけがないので、順当っちゃー順調か。

2位 △ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)

蜂蜜と青草、一体感あり、甘美。
砂糖追加で蜂蜜感が増す。
素直に牛乳とマッチした。

3位 ▲甲斐男山 普通酒(日本酒・普通酒)

まろやか、酸味不足のヤクルト、ややえぐみ気になる。
後口の苦味で意外にキレ良し、 感動は無いが普通に飲める。
砂糖追加も印象変わらず。
普通に飲めるが、相手が悪かったか。。。

4位 ○レッドブレスト12年(アイリッシュウイスキー)

樽香シェリーコーヒー牛乳。
牛乳によって樽とシェリーの香りが浮き上がり、バランスが良くない。
砂糖追加でも樽香は一向に減退しない。

【寸評】
このグループは思ったよりレベルが高く、発見があって楽しめた。
テキーラの相性を予想できなかったのは単なる経験値不足だろうな。
甲斐男山はメンバーの中で最安値だが、各組3位の中では一番良かったと思う。

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★グループD

<参加選手と予想>

◎カリー春雨(泡盛)
○天井川 純米酒(日本酒)
▲コーヴァルドライジン(ジン)
△カヴァラン ディスティラリーセレクト(台湾ウイスキー)

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<競技結果>

1位 ▲コーヴァル ドライジン(ジン)

え?美味い? 
ジンが死なずに甘味とコクがプラスされた感じ。
ジェニパーベリーが心地良く感じる。
砂糖追加しても印象変わらず。
(後から調べてみたら、ジン+牛乳のカクテルがあるらしい。どうりで旨いわけだ。)

2位 ◎カリー春雨(泡盛)

黒麹の香ばしさが良い。
アフターの泡盛らしいシイタケ香は好みが分かれそうな気もする。
砂糖追加で香ばしさが減退。

3位 ○天井川 純米酒(日本酒・滋賀県)

ただの酒臭い牛乳、えぐみ少々気になる。
砂糖追加で少しバランス良くなる。

4位 △カヴァラン ディスティラリーセレクト

牛乳によってシェリーの渋みが浮く、樽香はそれほど気にならない。
砂糖追加しても、渋みと甘味がちぐはぐになるだけ。

【寸評】
予選リーグ最大の番狂わせ(というか、これも主催者の経験値不足)。
ジン、テキーラが良かったということは、植物系の青っぽい要素と牛乳は合うのかもしれない。

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★グループ E

<参加選手と予想>

◎ワイルドターキー(バーボン)
○壱岐スーパーゴールド(麦焼酎)
▲フロンテラプレミアムシャルドネ(白ワイン)
△四代目和右衛門 特別純米(日本酒・サイレント系)

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<競技結果>

1位 ◎ワイルドターキー(バーボン)

バナナフレーバー牛乳。樽由来の苦味もアクセントになっている。大人牛乳。
砂糖はいらない。
カクテル(カウボーイ)もあるし、合うのは想定内だった。

2位 △四代目和右衛門 特別純米(日本酒・サイレント系)

悪くない。日本酒の栗っぽい甘さとミルクが調和。円やか。
砂糖追加でえぐみ強調。

3位 ▲フロンテラプレミアム シャルドネ(白ワイン)

コクがない飲むヨーグルト。ふつう。
砂糖追加でジュースみたいになる。

4位 ○壱岐スーパーゴールド(麦焼酎)

 ただの薄甘い何か。 もう少し存在感がある麦焼酎を選べば良かった。
砂糖を入れるとただの甘い牛乳になる。

【寸評】
ワイルドターキーの完勝。あとの3つも決して悪くないが、インパクトが無かった。
ウイスキーに関しては、アランとワイルドターキーが良くて、カバランとレッドブレストがダメということは、シェリー樽と牛乳が合わないのだろうか。

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★決勝リーグ進出選手

グループA・1位 土田 initial F(日本酒)
グループB・1位 常陸山(正調粕取焼酎)
グループC・1位 六代目百合(芋焼酎)
グループD・1位 コーヴァル ドライジン(ジン)
グループE・1位 ワイルドターキー(バーボン)
各組2位の上位① ドン・アウグスティン クリスタルアネホ(テキーラ)
各組2位の上位② アラン10年(スコッチ、ノンピーテッド)
予選免除(ディフェンディングチャンピオン) 常徳屋 道中(焙煎麦焼酎)


予想通り蒸留酒が多いっすな。
とはいえ、酒の種類がバラけたことは嬉しい。
唯一の醸造酒である「土田 initial F」はどこまで戦えるか。
決勝リーグを乞うご期待。

<続>

田植えで「原点回帰」してきた。

今から約10年前、日本酒にハマってそんなに経っていなかった頃。
引越したばかりの神奈川県で、休日の暇を潰せそうな面白い活動はないかなーとネットで調べていたら、「僕らの酒」という面白げな活動を見つけた。

活動内容はタイトルそのまんまで、NPOの会員たちが自分たちで酒米を栽培して、それを酒蔵に委託して日本酒にしてもらうというもの。

参加する前は、全国各地の「棚田オーナー」みたいな感じで、地元の農家さんがお膳立てをしてくれて、一般参加者は田植えとか稲刈りとか美味しいところを摘み食いする感じかなー、と想像していた。

ところがどっこい(古臭い言い方だが、本当に「どっこい」」という言葉がふさわしい)。
実際に参加してみると、いちおう指導してくれる方はいるものの、作業は全部自分たちでやるという、アントニオ某氏も真っ青のストロングスタイル。

いやぁ、ビビりましたね。そして楽しくてね。
何せ最初は、10年間使っていなくて草ボーボーになっていた耕作放棄地を、人力で開墾するところからスタートだったからなー。。。あの年は本当にキツくて、そしてむちゃくちゃ楽しかった。。。
農作業の方も、最初の籾殻の塩水選から始まって、種まき、苗床づくり、畦作り、水入れ、代掻き、田植え、畦草刈り、雑草取り、稲刈り、脱穀、籾摺りまで、一通り体験(というかガチ作業)をやった。

だいたいの経緯はこんな感じ↓
oisofarm.com

もう一つ新鮮だったのは、自分たちで育てた酒米(当初は食用米、途中から山田錦)から造ってもらった日本酒が「90%精米」だったということ。
当時はここまで低精白の日本酒を飲んだことがなかったが、思い入れが半端なかったし、そのうえ当時から「高精白」と「吟醸造り」は好みではないなーと感じたので、一気に低精白日本酒の魅力に引きずり込まれた。


そんなふうにハマっていた「僕酒」も、結婚して子供ができてからは、すっかり足が遠のいていた。。。
が、長男が5歳、次男が3歳になってアウトドアに連れていけるようになったので、今シーズンから復活してちょいちょい通っている。

息子ズは、虫やカエルを追いかけたり、泥遊びに興じたりしてむっちゃ楽しんでいる。

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そして、相変わらず田んぼの昼飯はレベルが高い。

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4年ぶりくらいの田植えは、長男が真剣に苗を植えまくって、父ちゃんはむちゃくちゃ嬉しかった。
次男が田んぼを恐れず、泥まみれになって遊んでいたことも、父ちゃんはむちゃくちゃ嬉しかった。

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↓長男が頑張って植えたエリア(のごく一部)
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子連れということで以前のようにガッツリ作業という訳にもいかないが、それでも、田んぼに関わることは酒好き・米好き冥利に尽きるなーと思わざるを得ない、

今年は茅ヶ崎の熊澤酒造に酒造りをお願いするということで、どんな酒になるか楽しみだ。
いや、その前に、豊作となってくれることを祈るばかり。

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最後に余談。
人が酒に求める物事は様々だと思うが、自分は圧倒的に「農産物」であることを求めている。
つまり、酒の原材料になっている米と水、そしてそれらを生み出している「風景」を求めている。
それはきっと、自分と酒との関わりの原点が「僕らの酒」の活動であることに大いに影響されているのだろう。

だから、近年よく耳にする「日本酒は自然が造るもの(=農産物)ではなく、人が造るものだ」という主張は、はっきり言って大っ嫌いだ。
そんなに「人が造る」ものにしたいのだったら、お前らは合成清酒を徹底的に極めろ!米を使うな!!水道水で仕込め!!!と思う。
(なお、あくまで個人的感情として「嫌い」なのであって、間違っているとは言っていない。むしろ理屈としてはそっち方が正しいと認めている)。

そんなふうに自分の原点を再確認できたので、また「僕らの酒」に参加して本当に良かった。
今シーズンも目一杯楽しんで、年明けには美味しい低精白酒を楽しみたい。

注:現在は「大磯農園」というプロジェクト名に変わり、「僕らの酒」はその活動の一つとなっている。
oisofarm.com
<了>

【開催概要】牛乳割りワールドカップ2019日本大会

※2019年6月8日に大会方式を大幅に変更。
主要な変更箇所を赤字で表記。

開催しようと思ったきっかけは以下のツイート↓


以下、開催概要

■開催地

神奈川県某所

■開催時期

2019年6月上旬(予定)

■出場選手(21選手)及びシード

<日本酒部門>

A イマドキ日本酒代表 土田 Inicial F
B 熟成日本酒代表 丹沢山 山廃純米2014by
C 普通酒代表 甲斐男山 普通酒
D 滋賀酒代表 天井川 純米酒
E サイレント系純米酒代表 四代目和右衛門 特別純米酒

<焼酎部門>

A 球磨焼酎代表 渕田酒造場 千年の甕 長期熟成
B 正調粕取焼酎酎代表 常陸山
C 芋焼酎代表 六代目百合 35度
D 泡盛代表 カリー春雨 30度
E 麦焼酎代表 壱岐スーパーゴールド 22度

<ウイスキー部門>

A スコッチ代表(ノンピーテッド) アラン10年
B スコッチ代表(ピーテッド) タリスカー10年
C アイリッシュウイスキー代表 レッドブレスト12年
D アジアンウイスキー代表 カバラン ディスティラリーセレクト
E バーボン代表 ワイルドターキー(ノンエイジ)

<バラエティー部門>

A ビール代表 ギネス
B 赤ワイン代表 オーケー デリ・ブティックワイン赤
C テキーラ代表 ドン・アウグスティン クリスタルアネホ
D ジン代表 コーヴァル ドライ・ジン
E 白ワイン代表 フロンテラプレミアム シャルドネ

<予選免除(ディフェンディングチャンピオン)>

常徳屋 宇佐ぼうず 道中 焙煎薫蒸醸し

※自宅の取り出しやすい場所にある酒 or すぐ手に入りそうな酒を中心にチョイスしているので、偏りは多目に見て頂きたい。
※紹興酒代表(中国)は、貿易戦争のため大会参加をボイコットしたとか、しないとか。
※日本酒(香り系)は主催者の在庫がなく、かつ余っても飲みきれないため、大会に招待しなかった。
 

■対戦方式

<利き酒>
アルコール度数8~10%を目安に牛で乳割りを作る(ビールは例外)。
様子を見てグラニュー糖で加糖してベストの味を探る。

<グループリーグ>
A~Eのシードごとに酒の種類がバラバラのグループを作って飲み比べ、順位づけをする。
各グループ1位の5選手と、2位の中から上位2選手、合計7選手が決勝リーグに進出。

<決勝リーグ>
グループリーグ通過7選手と、予選免除の1選手、合計8選手を飲み比べ、順位付けをする。

◼️優勝者の栄誉

ほめてつかわす。

っつーことで、乞うご期待。

<続>

「アメリカで 日本酒ぜんぜん 流行ってない【今日の一句】」を読んで。

日本酒関連で興味深い文章を読んだので、その感想をテキトーに書く。

一年前に書かれた記事らしいが、それがTwitterで再燃して自分のところに回ってきた模様。

本文はこちら↓

 

以下の文章は主観1000000%、根拠0%のただの放談なので、そのつもりでお読みくださいませ。

 

◼️酒業界の片隅に「王様は裸じゃないか?!」と言える大人がいる。

まず、問題提起そのものが素晴らしい。

ーーーーー

日本にいたとき、いま日本酒は海外にどんどん進出しているぞ、というような話を聞いていたけれど、10ヵ月ほどこの地で暮らしながら、なんかもしかして別に日本酒って流行ってないんじゃないか、と思っていた。

自分のような素人ではなく、現役で酒関係の仕事をしている方が、誰にでも意味を理解できる根本的な疑問を投げかける。

しかも、現場(アメリカ)から問いかける。

評論家ではなく、当事者であるところが痛快ですね。

 

◼️中間部分はアメリカの日本酒事情が垣間見られて興味深い。

この記事の本論部分は第三者の話が中心で、独自データなどを用いて客観的に論を組み立ててるわけではない(筆者の方、ごめんないさい)。

とは言え、トピックとして面白い話題がたくさん並んでいて、色々と考えさせられる。

ーーーーー

たとえば、アメリカに自蔵の商品を広めようとして、「◯◯貿易」と名前のつく大手食品輸入会社のリストに載るようこぎつけたとしても、Distributor(現地の顧客と結びつけてくれる卸売業)がそれを販売店や飲食店に置く、というところまでたどり着けるとは限らない。

輸出の労力に見合った対価を得るのは、並大抵のことではないんやろな。。。

我々日本人は、日本酒を世界に広めるプロセスとして、ついつい「本場である日本産の日本酒を輸出する」ことを王道として捉えがちだが、もう少し柔軟になって良いんじゃないかなー。

例えば、ワインやビールがこんなに世界中に広まったのは、本場から輸出されたからではなくて、世界各地で現地醸造されるようになったという点が大きいだろう。

だから、日本酒に関しても、近年増加しつつあるアメリカ人による小規模醸造(自家醸造を含む)を戦略的にバックアップすることが効果的なのではと思う。

日本酒のDIY自家醸造ハンドブックとか、ウェブサイトとかを作って、全米にばらまいたらエエんちゃうかなー?

ーーーーー

ちなみに、これはわたし個人の体験だけれど、たとえ売り場をキープできたとしても、日本酒のクオリティをきちんと保ってくれる酒販店はとても少ない。Bevmo!やNijiya、Bristol Farmで購入した地酒は、ほぼほぼ老ねていた。

これはずっと言われ続けている課題だが、一向に改善されな気配がない。

いっそのこと、常温放置しても問題ない酒質の商品(完全発酵系、酸化熟成系など)を意図的に市場投入しても面白いんじゃないかなー。

アメリカで売れるかは知らんけど、酒精強化ワインとか紹興酒とか、酸化熟成(老ねの一種)の風味を取り込み、魅力にしてしまっているジャンルは結構ある。

ーーーーー

その女性は、「自蔵の日本酒の魅力を30秒でアピールできるようにならなければならない」とおっしゃった。

某氏の「秒速で1億」みたいな煽りの感じもあって、素晴らしい言い回しですなー。

名言として世間に広めたい。

ーーーーー

たとえば日本人の中には、「アメリカ人はあんこが苦手なんでしょう」と思っている人は多い。

ところがいま、ロサンゼルスにあるとある今川焼き屋では、アメリカ人が長蛇の列を作る。

へー。そうなんか。と思ってググってみたら、むっちゃ興味深かった。

名前は今川焼きであっても、中身はもはや今川焼きではない。

ローカライズの素晴らしいお手本。

ビバリーヒルスの今川焼きショップ「フリフィルド」登場!

ーーーーー

(あとは、「日本酒のボトルってダサいよね」問題もある。長くなってしまうので、これについては、また別の記事で書きます……

誰が、どのようなタイプのラベルを見て、「ダサい」と評しているのだろうか。

個人的には、アメリカでは中途半端にデザインするよりも、ベタな毛筆漢字書きのラベルとかが意外とウケそうだと想像しているのだが、実際はどうなんやろ。。。

ーーーーー

企業向けのイベントで、複数の日本酒のブースが並んでいたときに、隣のブースのお酒と比べて自分のお酒はこれが素晴らしいですよ、とアピールするときに、わたしたちが胸を打たれる物語って、いったいなんなのだろうか。

アメリカ産のワイン、ウイスキー、ビールなどを飲み、他の産地のものと比べた感じだと、アメリカ人は「わかりやすさ」とか「明快さ」を好むんだろうなーという気がする。

そんな酒を好むアメリカ人にとっては、作り手側の「物語」など不要なのかもしれない。

というか、例えば以下のクラフトビールの記事とかを読んでいると、アメリカ人のアーリーアダプター層は自分の物語(ライフスタイルや価値観)を中心に、消費行動を取っているという印象がある。

クラフトビールが世界中で支持される理由|フード&レストラン|GQ JAPAN

だから、蔵や製品の物語を一方的にアピールするというよりは、それをライフスタイルに取り入れてもらえるようにプレゼンテーションするのが効果的なんかなー。知らんけど。

ーーーーー

なお、このあたりの北米日本酒事情については、隣国のカナダで奮闘しておられる春日井さんのツイートを読んでいたおかげで、理解が早かった気がする。

Y.Kasugai@パシリ1号(@pashiri1gou)さん | Twitter

 

◼️この記事の真価は結論部分にあるのでは。

そして、結論部分。

ここが一番ツッコミ甲斐があった。

ーーーーー

売り手都合の、“いまの日本酒事情”みたいな話は、飲み手にとってはぜんぜんおもしろくないし、日本酒をまずくする可能性だってあるからだ。

日本の日本酒コンテンツにはどうしても売り手視点のものが多い。

自分の感覚だと、世間には飲み手視点っぽい「日本酒のおいしい飲み方」とか、「おすすめの日本酒」とか、「日本酒を美味しく飲ませてくれるお店」とか、そういう記事が溢れているように思えるんだが。。。

そして、個人的にはそういう「TIPS」的な「答え」が書いてある記事にはあまり興味がない。

なぜなら、そういうのを自分で考えて、実験したり探索して、失敗してもそれはそれで笑って、同好の士と交流して、そういう中で自分の嗜好や表現を見つけていくのが楽しいからなー。

まあ、自分は短期間ながらプロとして日本酒に関わっていた経験があるし、そこそこ特殊なのは自覚しているので、世間一般に当てはまるかどうかは分からんけど。。。

ーーーーー

ある種の、スノッブな日本酒ファンは、素晴らしいお酒の素晴らしさを理解できないのはその飲み手が愚かなのだ、とでも言いたげに、難しいことを言って、日本酒の敷居を上げてゆく。

これは全く同感ですね。

素晴らしいかどうかを決めるのは飲み手しかいない。

話を難しくする人は、だいたい「正しい」とか「本物」というキーワードをつけて、酒に上下関係を設定しようとする。

市場に存在するものは全て正しくて、全て本物でしかないでしょうに。。

酒豪で鳴らした福沢諭吉先生も「天は酒の上に酒を作らず、酒の下の酒を作らず」と言ったとか、言わなかったとか。

(※諭吉先生が酒豪というのはマジです。)

 ーーーーー

(ちなみに、「飲み手」の視点を考えた日本酒本、というので作らせていただいたのが、四谷三丁目の日本酒専門店「鎮守の森」竹口敏樹さん監修の『もっと好きになる 日本酒選びの教科書』です)

存在は知っていて興味もあるが、まだ読んだことありませぬ。

どうせなら、最近話題のペアリング本と読み比べてみようかなー。 

ーーーーー

わたしが惹きつけられてやまない、日本酒というお酒の、この魅力は、いったいなんなのだろう。それを言語化しなくっちゃ。

そして、アメリカの人たちがそれをおもしろいと思うのだとしたらどういうポイントにおいてなのだろう。それを言語化しなくっちゃ、と、思います。

日本語ですら魅力の言語化が難しいのに、ましてや英語だとご苦労は何百倍でしょうな。お悩みお察し申し上げます。。。

自分も素人ながらそういう問題意識を持っていて、そのために意図的に日本酒以外の酒類を幅広く飲んでいる。

そしていつか、敬愛する新橋「玉箒」のマスターのような境地に達したいと思っております(以下、ご参考まで)。

ーーーーー

第一弾の記事がこんな感じになってしまいましたが、以降は日本酒をおいしく飲むためのTIPSを飲み手視点で書きながら、たまーにこういう話もしていこうかな〜、と思います(長くなってしまうので割愛しましたが、聞いたお話の半分も書いていないので……)。

この記事を最初に読んだ時には、一年前の記事だと知らなかったので、「TIPSなんかかなり出尽くしていてもう食傷気味だから、このままストロングスタイルで行って欲しいなー」と思っていた。

で、一年前の記事だと気づいた後に、その後の記事を拝見すると、第一段ほどシリアスではないものの「TIPS」なんか全然書かれていなくて、アメリカで日本酒を広めていく上でのガチな悩みに根差す記事が書かれていた。

おっしゃ、やったぜ!!!

 

っつーことで、この調子で頑張ってくださいませ。

引き続き、楽しく応援しております。

<了>

令和元年GW三世代旅行記【後編:復路と釣果など】

旅行記の完結編でございます。
今回は写真30枚くらいと、前編・中編に比べればギガに優しい仕様になっております。

■最後の朝食

おはよう長野市大岡モーニン!(二回目)
この日ももちろん、絶景テラスで朝食をキメるで!!

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食後の腹ごなしをかねて、周辺を軽く散策。

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復路の渋滞がどうなるか読めなかったので、早めの10時半に現地を出発。
ああ、名残惜しや農楽里ファーム、そして大岡集落。。。

前回に引き続き今回も大満足で、母&兄&妻&息子ズも心の底から寛いでいたようだ。
次は違う季節に来たいし、友人ファミリーと合同で訪れても面白いかもしれんねー。

■復路

母&兄を松本駅の一つ手前の田沢駅に送り届ける手前で、時間調整がてら「ファーマーズガーデンあかしな」に立ち寄った。

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ここは気に入った!
地元産品が中心で好感が持てるし、加工品とかすぐに食べられるお惣菜・菓子類がそこそこあるのも良い。
昨晩食べたのと別の山菜や、おやつのパン、おやきなどをたんまり買った。

そして、中間目的地の田沢駅。
思いがけず可愛げのある木造駅舎で、癒しのひととき。

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この後は一目散に自宅を目指して、途中多少渋滞があったもののスムーズに進み、16時くらいには帰宅した。
お疲れ様でした。大変楽しゅうございましたね。

■旅の釣果

まずは八巻酒造店で買った「甲斐男山」の普通酒。

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「辛口の地酒 糖類無添加」のシールがいいね!
味の方は以前の記憶通り。頭空っぽにしてゆるゆると飲めるタイプ。

そして、松本の「伊原漆器専門店」で一目惚れして買った漆器。
この店は、海外原料でコストを抑えつつ、国内できちんとした品物に仕立てているっぽい。
なので、どの品も見た目が良い割にお値段はお手頃だった。

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翌週の昼食に半田そうめんを茹でて盛り付けてみるなど。

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以前から小さめの丼ぶりが欲しいと思っていたので、良いのが見つかってとても嬉しい。

後は、農楽里ファームで頂いた&直売所で買った山菜。
帰宅後二日間は自分が料理当番だったので、適当に料理して食べた。

セリとジャガイモと豚肉の炒め物、コゴミのおかか和え、ウドの葉の混ぜご飯、アサツキの卵とじスープf:id:wassy1974:20190511232611j:plain

ギョウジャニンニクの回鍋肉風炒め、タラノメとコゴミのチーズ焼き、ワラビのおひたし、根菜とアサツキ味噌汁
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■個人的愛好度

最後に、恒例のやつ。

★★★★★ 殿堂入り
長野市大岡(高原集落の風景がたまらない)
農楽里ファーム(ビオ系農家民宿)
※今回は自分は行かなかったが、「gallery muu 夢宇谷」は五つ星レベルだと思う。

★★★★ 殿堂入り候補
なし

★★★ 是非再訪したい
八巻酒造店(酒もロケーションも良い)
三分一湧水(子連れは使い勝手が良い)
甲斐大泉駅(地域性が感じられる木造駅舎)
信州新町のジンギスカン(次は個人経営の店に行ってみたい)
ファーマーズガーデンあかしな

★★ ついでがあれば再訪したい
田沢駅
上諏訪の高島城界隈(飲み歩けば印象が変わるかも)

★ 一度は経験できてよかった
鼎談桜
「宙飛ぶ泥船」と「高過庵」(良かったが中に入れないので…)
小坂田公園

<完>