人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

東急池上線はなぜあんなに迂回しているのか

地図を眺めていると、不自然に迂回している、又は逆に不自然に真っ直ぐな鉄道、道路、境界線、河川などを発見して、その理由が気になることがある。

そして、ウェブ検索で調べる前に、地図情報と手持ちの知識で、その背景や理由を推測してみる。その推測はたいてい外れているが、こういう時間は非常に楽しい。

■池上線の路線図

五反田駅と蒲田駅を結ぶ東急池上線は、地図を見れば分かる通り、大きく迂回している。

東急池上線が池上本門寺への参詣客輸送を目的に建設されたことは知っていたが、それだけでは大迂回の説明にはならない。あとは地図を眺めて、池上だけではなく洗足池の行楽客輸送も狙ったのではとか、大森台地の沿線住宅開発を狙ったのではとか、色々と想像を巡らせた。

その後、答えをウェブ検索で調べてみると、そんな生ぬるい話ではなく、激しい鉄道敷設競争の結末として、このような大迂回に至ったようだ。以下の記事は、その辺りの経緯が非常に分かりやすく、興味深い。

news.mynavi.jp

東急(当時は目黒蒲田電鉄)との競争に敗れ、吸収され、傍流として辛酸を舐めてきた池上線。これは、ますます愛着が沸く。

それと同時に、東急の五島慶太は改めていけ好かない人物だと思う(だからこそ競争に勝ったのだろう)。さすがは「強盗慶太」と異名を取っただけのことはある。。。 

■池上、蒲田界隈を歩く

この日は、会社の同僚とそのご主人を誘い、池上、蒲田界隈でマイルドな街歩きをしてきた。行動は以下の通り。

  • 11:00 池上駅集合
  • 11:30 池上本門寺・池上梅園散策、村田商店で買い物
  • 13:30 蒲田の歓迎本店で昼餃子・昼ビール
  • 14:30 蒲田温泉で入浴、2階大広間でおやつビール
  • 15:30 解散、ちょっとだけ「光屋」を覗いて帰宅

池上本門寺・池上梅園は台地を活かした修景が興味深く、なかなか良い雰囲気だった。かつて都心からの日帰り行楽地として活況を呈したのも頷ける。今年の冬は寒かったため梅園の梅は六分咲き程度だったが、さすがは日本画家の旧宅というだけあって良い雰囲気だった。

蒲田の歓迎本店、蒲田温泉はともに数回目だが、確実に楽しめる場所なので、また訪れる機会があるだろう。

余裕があれば梅屋敷の福田屋におやつを食べに行きたかったが、池上と梅屋敷のアクセスが悪いので断念した。

その代わりと言っては何だが、池上の「村田商店」で業務用のみつまめを買い、持ち帰って食べた。ここは小売・卸売のみで現場で食べられないが、本門寺の横という立地も含めてそこはかとない風情がありとても良かった。もちろん、味も美味しかった。教えてくれた同僚夫妻に感謝。

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■個人的愛好度

★★★:必ず再訪したい

 村田商店

 池上梅園(来年は家族を連れていきたい)

 歓迎本店(蒲田の餃子屋の中では、街中華の「寶華園」と並んで双璧)

★★:ついでがあれば再訪したい

 池上本門寺

 蒲田温泉(同じタイプなら池上の「桜館」の方が好みか?)

 

<了>