人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

子供を持ったことによって「趣味や余暇が豊かになった」と思うこと。

今日は長男(4歳)に請われてポケモンの映画に同伴してきた。
いままで全く「ポケモン」に興味を持ったことがないので、行く前は正直言って「苦痛」だった。

映画館で着席した時点では寝る気マンマンだったんだが、何となく見始めて、気がついたら最後まで鑑賞してしまった。
ポケモンの世界観がとても興味深く、観にきて良かったと思った(真面目な感想はtwitterの方に書く)。

そして帰り道に、ふと思った。
子供を持つと、趣味や余暇に割く時間が大幅に減って、正直つまらないと思うこともある。
でも、逆に、今日の「ポケモン」のように、子供を持ったことによって趣味や余暇が「意外な方向に広がった」という経験も多い。

そこで、子供が寝静まった後に、そういう事柄を思い返してみた。

■料理のレパートリー

自分は独身時代から料理が好きで、結婚してからも土日は料理を担当している。
今日は、妻が市民農園からズッキーニと人参を収穫してきてくれたので、これらでポタージュを作った。

考えてみれば、ポタージュをつくるようになったのは、子供を持ってからのことだ。
子供たちに野菜を食べさせる方便としてポタージュを作り始めて、いつのまにか自分も好きになってしまったのだ。
そもそも独身時代は、ポタージュどころかスープ料理自体をほとんど作っていなかった。

そう言えばもう一つ、「揚げ物」も子供を持ってから作るようになった。
理由は単純で、「息子らが喜んで食べてくれるから」だ。
いまや唐揚げとフライドポテトは得意メニューで、天ぷらとかフリッターなどにも全く苦手意識が無くなった。

そして、独身時代から得意だった「煮物」や「炒め物」は今も相変わらず作り続けているので、子供を持ったことによって、料理のレパートリーが明らかに広がっている。




■蒸留酒

子供を持つまで全く想像できなかったが、幼子がいるとゆっくりと食事を取ることができない。
我が家はこんな感じ。

0歳児は、全般的に手が掛かる。
1歳児は、自分で食べられないので手が離せない。
2歳児は、自分で食べられるが、イヤイヤ期真っ盛りで世話が焼ける(次男はイマココ)。
3歳児は、食べ方はだいぶ上手になるが、遊び食べをするので目が離せない。
4歳児は、だいぶ落ち着くが、たまに盛大に食べ物をこぼしたりする(長男はイマココ)。

自分はここ10年ほど日本酒を趣味として楽しんできたが、日本酒が最も実力を発揮するのは「食事と合わせるケース」だと思う。
ところが、子供を持つとその「食事中」が非常に忙しなくなり、時には修羅場と言って差し支えない状態になる。
なので、自然と日本酒の出番は減っていった、

ちょうどその頃、焼酎やウイスキーなど、蒸留酒に興味を持ち始めていた。
蒸留酒は日本酒と異なり、単体で楽しめるという魅力があって、子供が寝静まった後で飲むのに向いている。
という訳で、日本酒と反比例する形で、蒸留酒の消費量が増えていった。

もし子供を持っていなかったら、蒸留酒への道は開けなかったかもしれない。



■農家民宿

独身時代からの「酒」と並ぶ趣味として「旅行」がある。
結婚し、子供を持ってからも相変わらず良く旅行をするが、一番大きく変わったのは宿泊場所だ、

子供を持った後の家族旅行では、「農家民宿」に泊まるのが定番となった。
地元の料理が食べられる、地域の人と触れ合える、値段お手頃、子連れウェルカムなところが多い等々、我が家のニーズにピッタリなのだ。
これについては以前の記事に詳しく書いた。

なお、再来週に予定している佐渡への家族旅行でも、農家民宿を連泊で予約している。


-----
取りあえず、すぐに思いつく事柄を3つほど挙げてみた。

子供を持つと、いくら工夫しても趣味や余暇の総量が減ることは仕方がない。
それでも、子供を持つことによる趣味や余暇の「変化」は意外性があって面白いので、そういう部分に豊かさを感じつつ過ごしていきたい。

<了>