人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

9月三連休のビーサン旅行記【2日目②:徳島(後半)→和歌山の夜】

前回の続き。
やや不本意ながらもお腹を満たしたので、次は内陸の阿波国分寺方面を目指す。

■酒と土産を買う。

前半に全く金を落とせなかったので、まずは買い物から。

まずは、地元スーパー「キョーエイ」で、スダチ、半田そうめん、ワカメをお買い上げ。

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そして、事前にリサーチしていた「天羽酒舗」へ。

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目当てはもちろん徳島の日本酒だが、案外地元の酒の取扱いは少ない。

そこで、ご主人に話しかけてみると、決して徳島の日本酒を軽視している訳ではないと分かった。

徳島の酒が少ない理由は、

  • そもそも県内の酒蔵数が少ない
  • その中でご主人のお眼鏡にかなうものが少ない
  • バックヤードに冷蔵庫がなくて取扱アイテムの種類や数に制約がある

ということのようだ。

ご主人は、取扱いが無い蔵も含めて県内の事情にとても詳しく、楽しく酒談義をしながら、じっくり酒を選ぶことができた。

そして、何気なく焼酎コーナーに回ってみると。。。

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ぬぬ、オモロいの置いとるがな。。。

再びご主人を捕まえて伺うと、すぐ近くに焼酎の別館があるとのこと。

これは行くしかない。

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なるほどー。こりゃすげー。
品数が多いし、球磨焼酎とか熟成モノとかもかなりあって、めちゃんこ楽しい。

都会だとプレっているやつも正価で売られている。

ご主人曰く「良いものを仕入れても、徳島には価値を分かってくれる人がおらんのですよー」と。

最後に本館に戻って購入した日本酒&焼酎&食品を宅配便で発送し、ふと店先に目をやると。。。

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この自販機プレ酒ディスプレイは斬新だな。
こういうの好きな人は「ぐぬぬ。。。ボタンが!ボタンが無いぃぃぃぃぃ!!」と発狂するんやろか?

それはさて置き、天羽酒舗は「人良し、酒良し」という感じでむっちゃ良かったので、皆様も是非お越しくださいませ。

■木造駅舎をはしごする。

充実の買い物タイムを終えて、阿波国分寺に向けて再始動。

道中の徳島本線には木造駅舎が多いようなので、いくつか寄り道して行く。

まずは蔵本駅。
爽やかなブルーの挿し色が、さりげなく南国ムードを演出しておりますね。
駅前に湧水があって、地元の方々が水を汲みに来ているのも、「集いの場」という感じで良い。

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続いて府中駅。
いかにも「小停車場」という雰囲気。
非常にシンプルなデザインだが、エントランス部分のソリッドな造作が良いアクセントになっている。

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最後に石井駅。
一番の収穫はここやな。
サイディングボードに覆われていて、だいぶ改装されていると思われるのだが、非常に良い雰囲気にまとまっている。
連続する三角屋根が可愛らしく、シンボルツリーの大きなクスノキも良い感じだ。

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石井駅についてもう一つ。古い跨線橋がこれまた良い。外観はまあ普通だが、階段部分が板張りでめちゃんこ渋い。
足元に「鐵道院」の刻印があるので、大正時代くらいの相当古い建築だろう。

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■庭園を愛でる。

木造駅舎を堪能したので、今回の徳島訪問で唯一の観光地「阿波国分寺庭園」に向かう。

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なんか変やな。。。

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まさか。。。

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まじかー!!!聞いとらんで!!!(調べていなかった自分も悪い)

庭好きなのでむっちゃ期待して行ったが、まさか本堂修理工事を食らうとは。。。

スタッフの方にダメ元で「チラ見だけでも…」と聞いてみたところ、端っこだけなら入って良いと。

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落胆していたので適当に見て退散してしまったが、後から写真で振り返ると、無造作っぽく「阿波の青石」が配された庭園は素晴らしいと思う。
ちょっと勿体無いことをしたな。。。

■適当に徳島市中心部に戻る。

とぼとぼと自転車を漕ぎ始めたが、道中の風景を眺めているうちに心が落ち着いた。

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ここまで9時間、走行距離60km。
電動チャリではあるが、結構疲れた。

あまりに腹が減ったので、古い蕎麦屋で名物の「生そば」という奴を食べた。

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これで徳島観光はおしまい。

■鉄道連絡船で和歌山に渡る。

唐突だが、日本に2ヶ所だけ「鉄道連絡船」が残されている。
1ヶ所は広島の宮島航路、そしてもう1ヶ所が今回乗り込む「南海フェリー」だ。

(参考)
いまも残る「鉄道連絡船」で、徳島へ! | 達人に訊け! | 中日新聞プラス

鉄道連絡船と言っても、徳島側は至って普通な感じなのだが。。。

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約2時間の船旅を堪能して、和歌山港に到着。

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ここで南海電鉄に乗り換える。

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フェリーから駅に直結。雨が降っても問題無し。これぞ鉄道連絡船の醍醐味。

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さらにJRに乗り換えて、和歌山駅に到着。

■そして、極上の夕食タイムが待っていた。

夕食は和歌山駅東口すぐの食堂兼居酒屋「ねぼけ」で食べようと決めていたが、やけに暗いな。。。まさか。。。

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覗いてみたらお母さんと常連さんが招き入れてくれた。ありがたや、ありがたや。

聞けば、もともと休業の予定だったが、常連さんのリクエストで開けたとのこと。
楽しく会話を交わしながら、極上のひとときを堪能。

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そして最後は、和歌山名物「おかいさん(茶粥)」の満腹セット。
旨い!むっちゃ旨い!!でも腹がはち切れそう!!!

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この日は日曜日ということもあって、徳島で良い食事処や銭湯に巡り会えず、しかも、阿波国分寺の工事などもあったので、多少消化不良気味だった。

そんなモヤモヤを一掃してくれる、何とも素晴らしい和歌山の夜だった。

当日に何とか予約したカプセルホテルに投宿し、気分良く就寝。。。

<続>