9月三連休のビーサン旅行記【3日目①:岸和田】
和歌山からおはようございます。
眠い。しんどい。それでも5時前に出発する。
普通の観光客にとっては、店舗や施設が開いていない早朝は、ゆったりのんびり過ごす時間なのだろう。
が、街歩き系が好きな者にとっては真逆だと断言する。
そう、人出が少ない早朝はある意味「観光ゴールデンタイム」なのだ。
というわけで、阪和線の始発電車に乗り込む。
■泉南の木造駅舎巡り
この日は「秋の関西1dayパス」を使って周遊する。
早朝は木造駅舎に立ち寄りつつ、岸和田を目指す。
一つ目、JR阪和線の東佐野駅。
兜造りっぽい瓦屋根が可愛らしい。
二つ目、同じくJR阪和線の和泉橋本駅。
直線的でシンプルなデザイン。
バスで水間寺に向かい、周辺を散策。
エエっすな。
そして、三つ目、水間鉄道の水間観音駅。
駅舎ファンの間では有名な物件で、先程の水間寺をイメージした駅舎。
水間鉄道に乗って、途中下車。
四つ目、水間鉄道の石才駅とその周辺。
石才駅の駅舎は撤去されていたが、ブルーのベンチが良い感じ。
JR 阪和線に復帰して、五つ目、長滝駅。
先程の東佐野駅と同じ兜造りだが、こちらはスレート屋根。
この長滝駅にしろ、先述の東佐野駅にしろ、JRには珍しいタイプのデザインだ。
それもそのはずで、阪和線はもともと私鉄だったのだ。
次は南海電鉄に移動して、六つ目、蛸地蔵駅。
ステンドグラスがある洒落た駅舎。傑作の誉れ高い同電鉄の諏訪ノ森駅と同系統っすな。
木造駅舎巡りは以上でございます。
■岸和田の素晴らしい人情と街並み
この時点で朝8時半くらい。
そろそろ朝食にしようか駅前商店街を徘徊するも、祝日なので開いている店が見つからない。
なぜこの位置に。。。
お、餅屋が開いとる。
美味しそうな月見団子を買いがてら、美人で感じの良いおかみ(若おかみ?)に朝食の店を相談してみたら、「和蘭豆(ランズ)」という喫茶店を紹介してくれた。
ありがたや。
しかし岸和田駅前の街並みは渋いな。朝食のことを忘れそうなくらい魅力的だ。
そして「和蘭豆(ランズ)」でモーニングをキメる。
女性お二人のほんわかした接客と、丁寧な感じのコーヒー&フードが心地良い。
せっかくなので、この後行こうと思っている岸和田城庭園「八陣の庭」について聞いてみたら、先日の台風で倒木が発生し、当面の間休業しているとのこと。
前日の阿波国分寺のこともあって、知らずに行っていたらダメージが大きかったやろなと思う。
さらにもう一点、水茄子の漬物を買える店を相談したら、地元で有名な路地裏の漬物店「キューゴ」を教えてもらった。
ありがたや、ありがたや。
もちろん、そのキューゴに伺って水茄子のぬか漬けを購入。
ご主人に聞いたところ、先日の台風で水ナスのビニールハウスが大打撃を受けたが、露地物は被害が比較的小さかったらしい。
だから、露地物を積極的に食べれば復興支援になるんじゃないかと思う。
(なお、露地物のシーズンはそろそろ終盤とのこと。)
さて、休場ではあるが、お城の方に行ってみよう。
商店街から台地に登ると、武家屋敷っぽい街並みに変わる。
うむ、今日はこれくらいにしといたろ。。。
岸和田は全く初めてで、朝食と庭園を目当てに訪れたが、思いがけず温かい人々と素晴らしい街並みに出会えて非常に良かった。
また、岸和田城の件と言い、水茄子の件と言い、台風21号の被害の大きさを実感した。
今回は急ぎ足の旅だったが、次回は時間もお金もたっぷり使いたい。
(参考)岸和田の歴史と地理のガチ解説
岸和田
<続>