人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

ドキュメント「10.01 日本酒の日」

一昨日は「日本酒の日」でしたね。
と言っても、日本酒愛好者以外はご存じ無いと思うので、解説へのリンクを貼っておきましょう。

日本酒メディアの風雲児として名高い「SAKETIMES」の記事を貼っておけば間違いないと思ったんですが、何でしょうか、この記事に漂う「やっつけ感」は。。。

でもね、この抑揚の無いトーン、「日本酒の日」の実態を良く反映していると思うのですよね。
その日に投入される具体的な商材も無く、施策と言えばほぼ「みんなで乾杯」という精神論だけ。
それ故、テレビや新聞などの一般メディアへの露出が無く、全く盛り上がっておりません。

翌月の「ボジョレー・ヌーヴォー解禁」と比べると、施策も、その成果としての盛り上がりや経済効果も、あらゆる面で雲泥の差でございますね。

まさに、「盛り上がらないことが必定の惰性イベント」と断じても過言では無いでしょう。

という理屈はさておき、日本酒の日がいかに盛り上がっていないかという具体例として、日本酒愛好者の末席に連なるわっしー氏の過去5年間の「10.01ドキュメント」をご覧くださいませ。

■2014年10月1日

この時点で日本酒にハマって五年くらい。
これより以前に「日本酒の日」のイベントに参加したことがあって、間違いなく存在は知っているのですが、この日のツイートには一切「日本酒の日」というワードは出てきません。
つまり「忘れていた」ということでしょう。

(代表ツイート)


それにも関わらず、日本酒に関するツイートをせっせと書き込んでいるわっしー氏は、控え目に言って「日本酒愛好者の鑑」と評さざるを得ないでしょう。

■2015年10月1日

この年の10.01は非常に忙しく、仕事の白山登山を終え、途中に木造駅舎を鑑賞しつつ東京に戻り、帰宅して当時開催中であったラグビーワールドカップの情報収集に勤しんでいたようです。

(代表ツイート)




わっしー氏にとっての「日本酒の日」の優先順位は、登山、木造駅舎、ラグビー下回っていたという現実が、如実に現れております。

■2016年10月1日

この年は酒関係の仕事をしており、売り手側として「日本酒の日」の商戦に加わっていたこともあり、過去5年間の中で最もアクティブに関与した日だったと言えるでしょう。

(代表ツイート)



友人らと普通酒で乾杯しつつ、その一方で「意識高い系」発言をしている辺りに、隠し切れない若さ、青さが伺えます。

■2017年10月1日

この日は休日で、家族で過ごしておりました。
ツイートの流れから察するに、当日にTwitterで「日本酒の日」であるを知り、ちょっと流れに乗ろうとしたようです。

(代表ツイート)



後半にウイスキーへとシフトしつつ、無理矢理ショットグラスで日本酒をアピールしようとしている辺り、まだ己の酒の嗜好に自信を持てていないようです。

■2018年10月1日

そして、今年。
この日は台風一過で最高気温が30℃オーバー。
もう「日本酒の日」どころか、日本酒そのものの存在が頭から抜けていたようです。

(代表ツイート)


異常気象の後押しもあって、日本酒のしがらみから解放され、「己が飲みたい時に飲みたい酒を飲むんや!」という覚悟が決まりつつあるようです。


さて、来年はどんな「日本酒の日」になりますかね!乞うご期待!?

<了>