「三地域競演・相模川芋煮会2018」レポート
一昨年の秋にふと思い立って「芋煮会」をやってみたら、これが殊のほか楽しく、それ以来三年連続で主催している。
と言っても、昨年は台風直撃で中止の憂き目に合ったので、今年で企画は三回目・開催は二回目となる。
■当日までの準備
初年度は、どこかの素人(=自分)が見よう見まねで作った「エセ山形風式煮」。
二年目は、本場出身者が作る「山形式芋煮」と「宮城式芋煮」の対決企画(台風で中止)。
そして、三年目の今年は、「山形式」と「宮城式」に「愛媛式芋炊き」を加えた「三地域競演」の企画にしようと思い立った。
今年の芋煮会は、山形式、宮城式、愛媛式の三種類で行きたいんだが、三巨匠のスケジュールが合うかどうか。。。
— わっしーと呼ばれています。 (@wassy1974) 2018年8月28日
8月末に三人の友人にオファーを出して、10/21(日)の日程を確保。
- 山形のイモニスタ :山形県長井市出身、料理上手で「全日本芋煮会同好会」メンバーの「キョウコさん」。
- 宮城のイモニスタ :宮城県仙台市出身、新橋の居酒屋「ひらの」の大将として腕をふるう「瀬川くん」。
- 愛媛のイモタキスタ:愛媛県松山市出身、美味しい食べ物と酒、そして人をこよなく愛する友人「ぐっさん」。
9月に入るとともに告知を開始し、フェイスブックを中心に友人に声をかけ、気が付けば大人43名・子供12名・総勢55名が集結。
事前の想定だと30人くらい集まれば良いなーと思っていたので、まさか50名超えとは嬉しい誤算だった。
(当時の心境)
やっぱりイモニ!50人集まっても大丈夫!(錯乱)
— わっしーと呼ばれています。 (@wassy1974) 2018年10月10日
募集と並行して、調理器具の手配、食材・資材や調理の分担決めなど着々と準備を進めて、あとは好天を祈るのみ。
最後の一週間は暇さえあれば天気予報を眺めていた。
そして、いよいよ当日。
■会場と集合
雲一つ無い快晴!!
会場は、ただっ広い相模川の河原。
最初の年に会場をどうしようか色々と考えて、河原の広さ、足場の良さ、トイレへのアクセス等を気に入ってこの場所にした。
少々駅から遠い(徒歩20分)という難点はあるものの、今ではすっかり気に入っている。
※これは一昨年の写真なので少しだけ雲がある。
12時に現地集合ということで、わらわらと集まって準備を開始。
机は近所のレンタル屋で借りて配送してもらい、大鍋は山形式イモニスタのキョウコさんが持ってきてもらった(大感謝)。
「類は友を呼ぶ」というか何というか、自分の友人知人は外遊びや手作りイベントに慣れている人たちが多く、楽しげに動いて準備してくれるので頼もしい。
※以下の写真のうちは半分くらいは、愛媛式のぐっさんと、参加者のキヨさん、テラさんの写真を拝借しております(許諾感謝)。
■山形式芋煮【牛肉、醤油ベース】
三地域の中で先陣を切ったのは「山形式」。
自分がもたもたと会計をしている間に、いつの間にかほぼ完成していた。
「全日本芋煮会同好会」のTシャツは伊達じゃないぜ。。。
キョウコさん芋煮は何回も食べているが、本当に何回食べても美味い!美味すぎる!
牛肉とゴボウの風味が加わった醤油ベースの出汁が、それはそれは旨いこと、優しいこと。。。
そして、最後はICU(イモニ・カレー・ウドン)で締める!
。。。はずが、主催者はこれを食べ損ねるという痛恨のボーンヘッド。。。
■愛媛式芋炊き【鶏肉、甘めで薄い色の出汁】
続いて愛媛式。
ぐっさん曰く、愛媛県内でも地域ごとに具材などが違うそうだが、今回は「大洲式」で勝負。
事前に準備してあった甘めのかつお+いりこの出汁に、鶏肉の旨味が加わって絶妙の塩梅。
この出汁を含んだ里芋と、出汁が染みまくったジューシー薄揚げがたまらんかった。
大好評で一瞬にして無くなったが、何故かほとんど人が写真を撮っていないという。。。
■宮城式芋煮【豚肉、味噌ベース】
そして、遅れてきた大物こと宮城式。
瀬川くんを中心に、和気あいあいとした雰囲気で作業が進む。
わざわざ仙台味噌を持ってくるという力の入れよう。
これは、具だくさんでとても満足できる!!
個人的には、汁まで全部飲み干して一番美味しいのは宮城式ではないかと思う。
それにしても、宮城と山形は隣同士にも関わらず、これだけ何から何まで違うというのは本当に不思議ですな。
■サイドメニュー
この芋煮会のもう一つの目玉、それはサイドメニュー。
何せ食いしん坊ばかりなので、素晴らしい持ち寄り食材&料理が集まるのですよ。
まずは、カセットコンロを使ったミニBBQ。
瀬川くんが用意してくれた「サンマの肝醤油焼き」
これぞプロの仕事!日本酒が進む!!
他にも焼き穴子とか、メカジキの刺身まで用意してくれたらしいが、瞬殺でありつけなかった。。。
(参考1)瀬川くんの店「酒と肴ひらの」
アクセスが制限されています[食べログ]
そして、西麻布でイタリアンのシェフをやっている友人シモンによる鴨ロースト。
これまたプロの仕事!赤ワインはどこや!!
(参考2)シモンの店「Si」
Si - QUATTRO
さらに、自作の「ソーセージマルメターノ」(サルシッチャ)
自画自賛だが、むっちゃ美味いぞ。
その他、気の利いた前菜的なメニューもあったり。
今年も主役の芋煮に負けず劣らず充実しておりましたね。
■酒
飲兵衛が多いので酒コーナーも充実。
主催者が泥酔する訳にはいかんのでセーブしていたが、屋外で飲む酒な美味いよなー。
■フィナーレ
そして、芋煮もサイドメニューも見事に完食!
皆さん楽しげに芋煮を食べ比べして、その後は思い思いに寛いでいた様子。
子供たちも、走り回ったり川に向かって石を投げたりで、めっちゃ楽しんでいたようですな。
いやー、もうとにかく、最高に楽しかったですよ。
今日のメンツは皆さん遊び上手だし、気は利くし、マナーは良いしで、イベント成功の最大の理由は「人」かなと。
来年もやりましょう!!!
帰宅して片付けも終わって飲んだウイスキーが、全身に染み渡った。
良い1日だった。 pic.twitter.com/OxiINPgtyG
— わっしーと呼ばれています。 (@wassy1974) 2018年10月21日
続編として、レシピと道具などの詳細を記録しておこうと思う。
<続>
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追伸
酒と旅の友「あのcongiro」が、芋煮会のことを記事にしてくれた。感謝。
congiro.hatenablog.com
「不思議だな~、酒飲んでるだけなのに芋煮が出来てきたぞ!」には思わず吹いた。
この日一番働かなかった奴という烙印を押してやろう。