人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

【非・本場民向け】「手作り芋煮会」開催の手引き(ベータ版)

芋煮会記事の続き。
「東京近辺で芋煮会をやってみたいけど、どうすれば良いか分からない」という方の参考として、自分のこれまでの経験を整理しておく。

■企画

まずは企画。

①いつ?

芋煮といえば里芋。里芋の旬は秋。
自分はその中でも、暑からず寒からずの気候で、晴れの日が多い10月下旬~11月上旬から開催日を選んでいる。

(参考)
横浜の日別天気出現率

今年は、この期間の中から、キーパーソン(イモニスタ、イモタキスタ)の予定と、大道具類を確保できる日程を確認し、10月21日(日)を選んだ。

②どこで?

芋煮(芋炊き)の成否の1/3くらいは、「良い河原が見つかるか」にかかっている。

最近、東京近辺ではバーベキューなどの直火使用禁止の場所が増えているが、相模川はまだ禁止されていない。

良い河原の条件として、以下の要素が重要だろう。
・広い。
・混んでいない。
・公衆トイレがある。
・自動車で河原に降りられる。
・足場が良い。

③誰と?

芋煮会は思いの外必要な食材、資材などが多く、主催者が業者でもない限り、全員で分担が必要となる。そして、それがまた楽しみでもある。
なので、気の置けない親しい友人を中心にするのが良い。(自分は「直接の知人と、そのお連れ様まで参加OK」としている。)

あと、大量に作ってみんなで食べる方が盛り上がるし、イベントとして「映える」ので、20~30人くらいは集めたいと思っている。
毎年のことながら、この人集めだけは本当にヤキモキする。

④何を?

まずは、主役の「芋煮(芋炊き)」をどうするか。
自分はたまたま「山形式」を作る友人がいたのでこれが出発点となり、友人の縁で「宮城式」そして「愛媛式」へと広がった。
取り敢えず、縁がある地域の芋煮でトライしてみるのが良いと思う。

そして、サイドメニューがある方が絶対に盛り上がる。
自分の芋煮会でも「ミニBBQ」をもう一つの目玉にしている。(本場の一つ宮城県では、BBQがメインで芋煮がサブということも多いらしい。)

⑤どうやって?

芋煮とBBQの熱源をどうするか。

最初は大鍋での芋煮調理にどのくらいの火力が必要か分からず、どうしようか相当悩んだ。
業務用コンロとガスのレンタルは高額かつオーバースペックだし、炭は荷物が多くオペレーションが煩雑だ。

初年度は不安を抱えつつもカセットコンロで強行したが、容量8リットルの大鍋でも問題無し。
今年は容量13リットルにアップしたが、火の通りにくい食材は事前に下茹でしたこともあり、全く問題無かった。

ミニBBQの方も、あくまでサイドであることを考えれば、炭よりもカセットコンロの方が手軽かつ気楽で良いと思う。

以上で企画が仮確定となる。

■大道具の事前手配

芋煮に必要な物資のうち、持ち寄りで賄いにくいのは「大鍋」と「机」だと思う。
もしも自身又は友人がこれらを持っていなければ、レンタルショップで調達すると良い。

例えば、河原とレンタルショップが遠くて配送料金が高い場合や、希望日程の予約が埋まっている場合は、企画を再度練り直す必要がる。

逆に、これらを無事に確保できれば、企画は本確定と考えて良いだろう。

■募集

いよいよ募集を開始し、あらゆる人脈とチャンネルを活用して声を掛けまくる。

応募管理のツールとして、自分はFacebookのイベント機能を使っているが、twiplaでも、もっとイマドキのWebツールでも何でも良い。

■役割分担と告知

当日のある程度前に募集を締め切り、役割分担を決め、参加者に告知をする。

ここは幹事の最重要任務であり、腕の見せ所だ。

今年は二週間くらい前に募集を締め切り、9日前に告知を行った。

以下にその「9日前告知」の実例を示す。
※あまりにも長いので5回に分けてFacebookに投稿した。

当日のプログラムと作業分担を考えてみました。
まず、全般的なことからお伝えします。

①芋煮会の内容
主役は「山形式芋煮」、「宮城式芋煮」、「愛媛式芋炊き」の三種食べ比べです。
サイドで、カセットコンロ2台+焼き網+フライパンによるミニBBQをやります(食材自由持ち寄り)。
日本酒のお燗については、湯煎は厳しいので直火燗で対応します。

②物の準備と運搬
例年通り、全員の分担による持ち寄りです。
後ほど私の方から分担をお知らせするので、ご確認ください。
今年は自動車で来てくださる方が3組いらっしゃるので、重量物の運搬や、現地集合後の水の買い出しにご協力頂きます(大感謝)。
今年は鍋のサイズが大きく、湯を沸かすのに時間がかかるので、里芋・大根・人参担当の方はカット&下茹でへのご協力をお願いします。

③精算
これも例年通り、事前に食材や資材の購入金額を申告して頂き、現場で精算します。
一昨年の実績から考えて、一人頭で、1000~1500円から各自の立替分を差し引いた金額を徴収することになると思います。
小銭は私の方で用意しますが、百円未満の端数は切り捨てて、車や大鍋を用意してくれた方にちょっとだけ還元しようと思います。

④雨天時の対応
芋煮は河原でやることに意義があるので、雨が予想される場合は中止とします(金曜日18時判断)。
買い物等の準備は、あまり早まらずに行って頂くことをオススメします。

⑤全員共通の持ち物
お椀、お箸、コップなどの食器類
ミニBBQ食材(焼きたい方)
酒類(お好きな方)
レジャーシート
ゴミ袋(ゴミお持ち帰りにご協力下さい)

それでは、芋煮の役割分担の発表です!
4グループに分けて書いていくので、お見逃しないようご注意ください。

(続く)

(承前)

チーム山形式(約20人前)。

◆TKさん夫妻(車)
大鍋 12リットル×2
里芋(皮をむいて下茹で) 2kg
牛肉 2kg
調味料(マルジュウ) 適量
砂糖 適量
◆KEさん
里芋(皮をむいて下茹で) 2kg
◆SA・SEさん夫妻
長ネギ(斜め薄切り) 8本
まいたけ 3パック
◆KBさん
大根(いちょう切り、下茹で) 1本
◆SSくん
うどん 5玉
◆KPさん
うどん 5玉
◆TK・PN夫妻
カレールー 2箱
こんにゃく 3枚
包丁
おたま
◆KGさん
ごぼう(ささがき) 3本

(続く)

(承前)

チーム宮城式(約20人前)。

◆SGくん・SEさん
里芋(皮をむいて下茹で) 1.5kg
豚肉 1.5kg
仙台味噌 適量
◆SDさん夫婦
里芋(皮をむいて下茹で) 1.5kg
しめじ 3パック
◆CG夫妻
大根(いちょう切り、下茹で) 1本
包丁 
◆EDくん夫妻
白菜 1/2玉
木綿豆腐 4個
◆EDくんお連れ様①
人参(いちょう切り、下茹で) 3本
◆EDくんくんお連れ様②
ごぼう(ささがき) 3本
◆EDくんお連れ様③
こんにゃく 3枚
◆2代目ミスター
長ネギ 5本(斜め薄切り)

(続く)

(承前)

チーム愛媛式(約20人前)

◆Gさん
愛媛式の出汁
◆Gさんお連れ様
里芋(皮をむいて下茹で) 1.5kg
◆RKさん
里芋(皮をむいて下茹で) 1.5kg
◆TBさん
鶏もも肉 1.5kg
◆KGさん
こんにゃく 4枚
◆KZさん
薄揚げ 10枚
◆IDさん
人参(いちょう切り、下茹で) 4本

(続く)

(承前)

チーム道具

◆LJさん夫妻
カセットコンロ
包丁 
おたま 
◆OSさん
カセットコンロ
◆KSさん(車)
カセットコンロ×2
カセットガス 安い3連パック×2(6本)
◆KMさん夫妻(車)
カセットコンロ
カセットガス 安い3連パック×2(6本)
◆TRさん
カセットガス 安い3連パック×1(3本)
◆WS家(KSさん車で運搬)
カセットコンロ
焼き網 ミニBBQ用
フライパン ミニBBQ用
BBQ調味料 塩コショウ、たれなど
包丁 
おたま 
キッチンバサミ 
防風レンジフード 4枚
牛乳パック(まな板代わり) 5枚

分担については以上です。
変更を希望される方は早めにお伝えください。

集合については直前にご案内します。
とにもかくにも、好天を祈りましょう!

(おわり)


■催行決定と直前連絡

天気予報を踏まえて催行を決定し、最後の告知を行う。
これも実例が分かりやすいだろう。

【会計へのご協力のお願い】
当日の天気予報が、晴天かつ気温低めということで、絶好の芋煮日和になりそうです。
という訳で、そろそろ本格的に準備を始めて大丈夫だと思います!

会計をスムーズに行うため、それぞれが購入したものの内容と金額を、このスレッドにご記入くださいませ。
記入の期限は前日10月20日(土)の18時とします。
(なお、「ミニBBQの食材」と「酒」については、任意持ち寄りのため清算に含めません。ご注意ください。)

お手数ですが、ご協力よろしくお願いします!

【当日の集合について】
一昨年は小田急本厚木駅に集合していましたが、今年は人数が多いので現地集合にします。

◆集合時間
12:00
◆集合場所
Googleマップで「厚木青少年広場」を検索し、そこを目指して下さい。
相模川の堤防から降りたところの大きな駐車場に集合します。
分からなければ、私なり他の参加者に助けを求めてください。
◆アクセス
・小田急本厚木駅から徒歩約15分。
・本厚木駅からタクシーでワンメーター圏内(730円)なので、友人同士のライドシェアもおすすめです。
・駐車場は無料です。
◆その他
お手洗いは、近くの仮設トイレと、ちょっと離れたテニスコートのトイレが使えます。

昨日投稿した会計の件と併せて、よろしくお願いします!

■あとは実行あるのみ!

以上の準備の成果が、先日の記事だった訳です。


■終わりに

芋煮(芋炊き)はいいぞ!
芋煮会はもっといいぞ!!
秋の河原は最高だぞ!!!
ハロウィンよりも断然芋煮会だぞ!!!!

ということで、日本全国津々浦々で芋煮会が開催されることを願っております。

自分の記事を見て興味を持った方は、ぜひトライしてくださいませ。

<完>