荻窪の「旅館西郊」に泊まってみた。
※写真大量につきギガ死注意
何年か前に荻窪の街をふらふらと歩いていた時に、「西郊ロッヂング」なる激渋の建物を発見。
なんやこれはと調べてみると、表の洋館はマンションで中に入れないものの、奥に激渋の旅館があるということ知って、いつか泊まってみたいと思っていた。
とはいえ、自宅から荻窪までは電車で1時間半くらいで往来できるので、わざわざ泊まるのは勿体無いよなー。。。と二の足を踏むこと数年。。。
そして、ついに決行の時がやってきた。
旅館西郊は、荻窪駅から徒歩5分くらいの場所にある。
前のエントリに書いた通り、土曜日に代々木公園と西荻窪で飲んだ後、22時半くらいに現地に到着。
玄関に入るといきなり「俺たちの剣菱」の洗礼。
だが、それ以外は思いがけず洋風っぽい空間で、床は寄せ木、天井にはシャンデリア、そして正面の階段はレッドカーペット。
穏やかな感じの女将さんが出迎えてくれて、ソファにてチェックイン。
2階の「鶴」に案内され、期待に胸を膨らませながら扉を開ける。
有り体に言って最高でございますね。
部屋は狭く、壁は薄くて、そういう基本構造は庶民向け旅館のスペックだが、細部が妙に凝っていて、全体としてのアンバランス感がたまらんですね。
特に船底のような形の天井と、酔っ払い1体を含む河童の置物が印象的。
当初は翌朝に館内をくまなく見て回るつもりだったが、玄関と部屋の素晴らしさで興奮してしまい、深夜の館内ツアーを敢行することに。
いやー、眼福。
エエもんを見せ頂きました。
さあ、風呂に入って寝るか。。。
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おはようございます。
まずは部屋からの眺めと室内をどうぞ。
館内ツアー第2ラウンド行きましょう。
部屋の鍵は二段階方式。初めてのタイプ。
朝陽が射し込んで、昨晩とはまた違った雰囲気。こちらの方が好きかも。
玄関でばったり出会った支配人さんに色々とお話を伺ったが、Wikipediaの記事以上のことは聞けなかったので、素直にリンクを貼っておく。
興味深かったのは、現在の旅館部分が、建築当初は「全室洋間の高級下宿」だったっつーことかな。
玄関は洋館の片鱗がある気もするが、部屋は全くそんな過去は想像できませんな。。。
あと、西郊ロッヂング(手前のマンション)の方は内部が現代風にリフォームされているとのこと。入口にはオートロックがあった。
この日は朝食無しだったので、8時前には退散。
2人部屋の1人利用、素泊まりで9000円だった。
最初の方にも書いたが、旅館としてのスペックはごく平凡であり、設備も古いままなので、万人にオススメという訳ではない。
その一方で、接客はとても温かく、掃除は行き届いている印象だったので、マニアックという程でもない。
街歩きや建物に興味がある向きには、かなり興味深いエクスペリエンスになるだろう。
最後に外観を見て行こう。
さらば西郊。
ここを起点とする街歩きについては、次のエントリで書く。
<了>