人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

ウイスキー初級者わっしーが、先輩E君から頂いたウイスキーを頑張ってテイスティングしてみた記録。

タイトルそのまま、先日Eくんから頂いたウイスキー(全8種類)を、ガチでテイスティングしてみた記録でございます。

f:id:wassy1974:20190417073245j:plain

テイスティングのルールは以下の5点。

  • ネットで情報を調べない。
  • 1日2銘柄ずつ。
  • ストレートのみ。
  • テイスティンググラス使用。
  • 総評は5段階で極端に採点。

では、行くぞ。

◼️1日目

f:id:wassy1974:20190415182112j:plain

1.グレンフィディック8年 43% 80年代流通

<生産地>スコットランド
<タイプ>シングルモルト
<外観>黄金色
<香り>洋梨、パン、古い畳
<味>バニラ、絵の具、生姜の皮
<総評>★
味わいが淡くてヒネを取り込めていない。

※2019/5/21訂正
<総評>★★★
時間を置いて効き直してみたら、ヒネは気にならず爽やかで美味しかった。

2.ジョニーウォーカーブラック12年 43% 80年代流通

<生産地>スコットランド
<タイプ>ブレンデッド
<外観>オレンジがかった琥珀色
<香り>キャラメル、醤油、マキロン
<味>キャラメル、カカオ、スモーク、硫黄
<その他>濃縮感あり
<総評>★★★★★
要素は多いがまとまっている。むちゃくちゃ旨い。

◼️2日目

f:id:wassy1974:20190415182126j:plain

3.デュワーズ12年 43.5% 80年代流通

<生産地>スコットランド
<タイプ>ブレンデッド
<外観>琥珀色
<香り>柑橘、パン、防虫剤
<味>ハチミツ、麦芽、粘土
<総評>★★★
穏やか。オールドでもデュワーズクオリティ。安心して飲める。

4.ホワイトヘザー8年 43% 70年代流通

<生産地>?(知らない銘柄)
<タイプ>?(知らない銘柄)
<外観>褐色がかった琥珀色
<香り>紹興酒、リンゴ
<味>ドライフルーツ、ハチミツ、土
<その他>8年とは思えない円熟味
<総評>★★★★
すげー美味い&旨い。落ち着きのある華やかさ。ブレンデッドかも知れないが、グレーン感もあるような無いような。。。

◼️3日目

f:id:wassy1974:20190415182143j:plain

5.バランタイン ピュリティ20年 43% 90年代流通

<生産地>スコットランド
<タイプ>ピュアモルト
<外観>ややくすんだ黄金色
<香り>熟したリンゴ、オートミールのクッキー
<味>クリーム、プラム、スモーク
<その他>戻り香がむっちゃ大麦
<総評>★★★★
モルト&熟フルーティー。余韻が素晴らしく、高貴な感じがする。美味い&美味い。

6.グレンモーレンジ アスター57.1%(2008年ボトリング)

<生産地>スコットランド
<タイプ>シングルモルト
<外観>黄金色
<香り>ハチミツ、クリームケーキ、マキロン
<味>バニラ、オレンジ、クリーム
<その他>ほのかにバーボン
<総評>★★★★★
旨い&美味い&旨い。分かりやすくエステリー。明快で爽やか。

◼️4日目

f:id:wassy1974:20190417075241j:plain

7.カヴァラン ソリストシェリーカスク 2008-2014 56.3%

<生産地>台湾
<タイプ>シングルモルト
<外観>赤みを帯びた褐色(濃い!)
<香り>ドライフルーツ、湿ったおがくず
<味>プルーン、干し椎茸、黒胡椒
<その他>香りに対してボディが弱い
<総評>★★
良くも悪くもシェリー樽。分かりやすいが、他と比べると何か物足りない。

8.響17年 43%

<生産地>日本
<タイプ>ブレンデッド
<外観>黄金色
<香り>パンケーキ、シナモン、白い花、防虫剤
<味>塩キャラメル、クリーム、プラムじゃなくて梅。
<その他>甘くて長ーい余韻
<総評>★★★★
完成度出来杉くん。軽妙にして濃厚。要素が多いくせに分かりやすい。矛盾が無理なく共存する。

※「美味い」と「旨い」の使い分け
「美味い」…世間も自分もうまい
「旨い」…自分がうまい

◼️まとめ

自分の好みは、
2≧6>5=8>4≧3>>>7>>>1
っつー感じかなー。
3から上はむちゃくちゃ美味い。
7はうまい。
1は苦手。

※2019/5/21訂正
自分の好みは、
2≧6>5=8>4≧3>1>>7
っつー感じかなー。
3から上はどれもむちゃくちゃ美味い。
1も十分美味い。
7は美味いけどちょっと苦手かも。

途中でE君に聞いたところによれば、自分が一番高く評価した2(ジョニ黒)は、8種類の中で一番値段が安いらしい。。。

やったぜ貧乏舌!

1~5はいわゆるオールドボトルで、どれも何となくヒネの要素が感じられた。
でも、劣化をそのまま感じさせる酒質と、劣化を飲み込んで魅力に変えてしまう酒質があるように感じた。
この辺りは、日本酒の熟成と同じかなー。

そして、これは完全に想像だが、プレンデッドは熟成するとグレーンの部分が甘く濃厚になって、それがヒネを取り込むんじゃないかという気がした。

最後に、E君が各々に込めたであろうメッセージを推理してみる。

  1. 樽要素少ない熟成
  2. 樽でまとめた熟成(1との対比)
  3. (分かりません)
  4. シェリー樽×バーボン樽
  5. 熟成モルトの香味
  6. アメリカンオーク樽
  7. どシェリー樽
  8. 匠のブレンド技術(ジャパニーズウイスキーの実力)

外れていたら、笑って突っ込みを入れてくれ。それをネタにするから。

テイスティングはこれにて終了。
むっちゃ楽しかったが、何だか疲れたよ、パトラッシュ。

当面はダラダラと酒を飲み、ダラダラと文章を書くことにする。

<了>