人の見のこしたものを見るようにせよ。

すべての道は地理に通ず。

【実験】雪見だいふくのウイスキーがけ

或る日の深夜のこと。

自宅で日本酒の熱燗を飲みながらTwitterを弄っていると。。。

 

っつーことで、近所のコンビニで雪見だいふくを買いに走って、妻子に食べられないように印をつけておいた。

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そして翌日の深夜、冷蔵庫から雪見だいふくを取り出して、自宅の在庫から適当にウイスキーその他をセレクト。

選んだのは以下の8本。

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では、さっそく始めましょう。

 

1. アジアンウイスキー部門

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①富士山麓樽熟原酒50℃(ジャパニーズ)【相性★★(五段階評価)】

いきなりやや厳しい。

このウイスキーの持ち味であるバニラ~バナナフレーバーがアイスに打ち消されて、ライ麦っぽい辛い後味だけが残ってしまう。

 

②カバランディスティラリーセレクト(台湾))【相性★★】

これまた厳しい。

カバランの華やかな香りは完全に飛んでしまい、赤ワイン樽っぽい渋味が残って後口がかなり微妙な感じ。

 

2. スコッチウイスキー部門

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③タリスカー10年(スコッチ)【相性★★★★】

ピートが香るスモーキーなやつはアカンやろと思っていたが、意外と悪くないかも。

甘味の背後にふんわり正露丸の香りが漂って、最後はスパッと切れていく。

 

④グレンカダム10年(スコッチ)【相性★★★】

バランスが良い優等生タイプなのである程度期待していたが、全体的に平凡で、特筆すべき長所も短所も無い感じだった。

 

3. アイリッシュウイスキー部門

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⑤ウエストコーク12年ラムカスク(アイリッシュ)【相性★★★★★】

これはむっちゃ旨い。

ラムフレーバーが餅に移ってアイスを包む感じで、雪見だいふくが見事に大人のデザートに変身した。

 

⑥レッドブレスト12年(アイリッシュ)【相性★★★★★】

これもお見事。

このウイスキーの持ち味であるほろ苦さが素晴らしいアクセントとなって、雪見だいふくをハードボイルド方面に持っていく。

 

4. 非ウイスキー部門

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⑦奥飛騨ウォッカ(米ウォッカの自家樽熟成)【相性★】

マイミニ樽での自家熟成。

ベースの米ウォッカが完全にアイスに押し負けて、最後に樽の焦げ臭だけが残った。

 

⑧ろくちょうし赤(球磨焼酎の樽熟成)【相性★】

これも完全にアイスに押し負けて、しかも樽熟成が浅いので余韻が何も無かった。

 

5. 総評

辛口のコメントを書いた部分もあるが、総体的には「合う!」「美味い!」と言って差し支え無い。

庶民派のロングセラーである「雪見だいふく」に、ウイスキーの甘さ以外の香味が加わることで、大人っぽく変身するところが興味深い。

また、餅がややデロンと溶けてきた時の、アイスと餅とウイスキーが不均一に混ざっている状態がとても印象的で、餅に存在意義があるなーと感じた。

 

但し、気になった事が1つある。

それは、一番合うと思ったウイスキーが「ラムカスク」だったという点だ。

つまり、「ウイスキーよりもラムの方がもっと良いのでは?」と言えなくも無い。

 

まあ、実験としてはむっちゃ楽しかったので、その先はあまり深く考えないでおこう。。。

 

<了>